中国渡航前必見!ビザの種類と取得方法を徹底解説

2024年2月4日

 

はじめに

管理人
管理人
こんにちは、当ブログの管理人です。当ブログはアフィリエイト広告を利用しております。それではごゆっくりとご覧ください。

2020年3月31日より、日本国籍に対する15日以内のビザ免除措置は暫定的に停止されており、原則として中国へ入国の際にはビザの取得が必要です。そのため、渡航目的や滞在期間に応じてビザを取得する必要があります。

本記事では、中国ビザの種類や取得条件、申請に必要な書類を紹介し、渡航者がビザ申請を円滑に行うための情報を提供します。本記事を参考に、適切なビザを取得し、中国渡航を安心してお楽しみください。

生徒
生徒
ビザの申請って難しくて、良く分からないです…
先生
先生
取得方法を徹底解説しますので、申請方法を一緒に確認していきましょう!

トランジットビザ免除措置

2023年1月29日より、国際線の航空会社が中国を経由して第三国に渡航する場合、中国国務院が指定した一定時間(72時間/144時間)以内であれば特定地域にビザなしで滞在できるという制度です。

<免除措置の手順>

  • チェックインの際、航空会社に申し出る。
  • 空港到着後、入国審査場手前にある一時入境許可申請窓口に行く。
  • 到着/出境カード、72/144時間入国許可証に記入する。
  • 入国審査官に、記入した書類、第三国に行く航空券、ホテルの予約確認書を提示する。

先生
先生
海外旅行で中国トランジットを検討している方は、トランジットビザ免除措置が可能な空港を利用すると便利です。



144時間ビザ免除

ビザ免除空港滞在可能地域
北京首都国際空港、北京大興国際空港、天津浜海国際航空、石家荘正定国際空港北京市、天津市、河北省
上海虹橋国際空港、上海浦東国際空港、杭州蕭山国際空港、寧波櫟社国際空港、南京禄口国際空港上海市、江蘇省、浙江省
広州白雲国際空港、深セン宝安国際空港、掲陽潮汕国際空港広東省

72時間ビザ免除

ビザ免除空港滞在可能地域
長沙黄花国際空港湖南省
桂林両江国際空港広西チワン族自治区桂林市
ハルビン太平国際空港黒龍江省ハルビン市

先生
先生
中国・広東省の広州出入国国境検査本部は、2024年4月20日に同省でのトランジットビザ免除対象の出国ターミナルを4カ所追加することを発表しています。詳細は以下のページを参照してください。
JETRO

中国ビザの主要な種類

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中国ビザ

中国ビザには様々な種類がありますが、渡航者にとって主要なものは以下のとおりです。適切なビザを確認し、必要書類や手続きを整えましょう。

Mビザ(業務ビザ)

Mビザは営業交流や商業貿易活動を行うために取得するビザです。申請には招聘状、パスポート原本、パスポートの顔写真ページのコピー、写真、申請表が必要です。手続き期間は5営業日程度です。

機械設備のメンテナンスや指導研究、撮影などの活動がMビザの対象となります。オンラインビザ申請書も必要です。現地での滞在期間はビザの有効期間に左右されます。

Zビザ(就労ビザ)

Zビザは中国本土での就労を行うために取得するビザです。申請には外国人就労規制強化の新制度に基づく条件を満たす必要があります。具体的には、高級管理職や技術研究開発の主要メンバー、金融機関や会計事務所の高級管理職、市場動向に合致する奨励類職位に必要な外国人材、イノベーション・創業人材、優秀な青年人材などの条件があります。

提出書類や所要時間は、中国ビザ申請センターに事前に確認することが重要です。

Lビザ(観光ビザ)

中国に観光目的で渡航する場合には、Lビザを取得する必要があります。申請者は有効なパスポートを所持し、訪問都市名、査証種類、旅費負担先などの情報が必要となります。

また、観光ビザの取得歴がある場合は、直近1回分の中国ビザページのコピーも提出する必要があります。 同様に、ホテル予約の確認書や往復の航空券予約の確認書も提出が求められることがあります。

オンラインビザ申請書も必要です。滞在期間は通常30日以内ですが、延長が必要な場合は現地の出入国管理局に申請が可能です。

その他のビザ

その他、中国における外国人の交流・訪問・視察等にはFビザが必要となります。また、中国が必要とする外国人高度人材・専門分野人材にはRビザが取得が求められます。外国人永久居住証・外国人居留許可証を所持している場合は査証が免除されます。

また、二国間協議に基づく査証免除や特定のツアーに参加する場合も査証が免除されることがあります。 以上のように、ビザ申請の方法や取得条件が多岐にわたりますが、適切なビザを取得することで、安心して中国渡航を楽しむことができます。

ビザ申請方法

中国ビザを取得するためには、取得するビザの種類に合わせて、書類を準備する必要があります。本ページでは、取得する人が多い、Lビザ(観光ビザ)とMビザ(業務ビザ)について、解説いたします。

ビザ申請の流れ

中国入国ビザの申請に関する流れは、大まかに以下3つのステップで実施します。 ビザ申請からビザ発給までは、約4営業日です。

1.ビザ申請に必要な資料を準備する。
 ・観光ビザの場合:航空券(eチケット控え)、ホテル予約確認書、パスポート、ビザ申請用の写真(プリントアウトした写真と画像ファイル)、オンラインビザ申請の入力

 ・商用ビザの場合:招聘状、パスポート、ビザ申請用の写真(プリントアウトした写真と画像ファイル)、オンラインビザ申請の入力

2.中国ビザセンターに行きビザ申請を実施する。
 申請者は居住地の管轄区に基づき、対応する公館でビザ申請を行わなければなりません。

3.中国ビザセンターからビザの発給を受ける。

ビザ申請に必要な資料の準備

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中国ビザセンター(東京)

1.招聘状
 招聘(しょうへい)とは「礼を尽くして、人を招くこと」という意味で用いられます。
 その為、招聘状とは、目上の人でありながら、礼を尽くして、出張される方をお招きするために発行する書類となります。

 決まったフォーマットなどはなく、一般的には下記のような項目などを記載します。

招聘状の記載項目

 ・招聘する人・会社の情報
 ・招聘される人(ビザを申請する人)の名前、国籍、職業や役職
 ・招聘の理由や経緯
 ・招聘する日時、場所
 ・招聘者との関係


つまり、誰(どの企業)が、どんな人を、いつどこに、何故、どの様に「礼を尽くして招く」のか、が記載されていれば招聘状ということになります。

2.ホテル手配確認書(Lビザ(観光ビザ)の場合のみ)
 2名で旅行する等で、代表者が予約する場合もあると思いますが、ビザ取得者が手配していることを確認できる状態が望ましいと思います。実際にそのホテルに泊まるか否かは関係ありませんので、同行者がいる場合はそれぞれがホテルを予約したほうが無難だと思います。

3.航空券(Lビザ(観光ビザ)の場合のみ)
 Eチケット控えを印刷して持参しましょう。

4.パスポート
 有効期限が短いパスポートは、ビザ申請を認められませんので、申請前に有効期限までの残日数を必ず確認してください。有効期限までの残余日数についても注意してください


入国回数 ビザ有効期限 滞在可能日数 パスポートの残存期間 未使用パスポートのページ数

シングル(1回)

3ヶ月 30日 7ヶ月以上 2ページ以上必要
シングル(1回) 3ヶ月 60日 8ヶ月以上 2ページ以上必要
シングル(1回) 3ヶ月 90日 9ヶ月以上 2ページ以上必要
ダブル(2回) 3ヶ月/6ヶ月 30日 7ヶ月以上 2ページ以上必要
ダブル(2回) 3ヶ月/6ヶ月 60日 8ヶ月以上 2ページ以上必要
ダブル(2回) 3ヶ月/6ヶ月 90日 9ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 6ヶ月 30日 7ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 6ヶ月 60日 8ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 6ヶ月 90日 9ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 1年 30日 13ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 1年 60日 14ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 1年 90日 15ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 2年 30日 25ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 2年 60日 26ヶ月以上 2ページ以上必要
マルチプル(※) 2年 90日 27ヶ月以上 2ページ以上必要
※過去にMビザ(業務・商務)の取得歴があり、そのビザを使用して2回以上の中国渡航歴があるかたのみ (条件を満たしていても、領事判断でシングル・ダブルビザの発給となる場合があります)中国に駐在し、居留許可を過去に受けた方は、ダブルビザも可能だと中国ビザセンター職員から聞きました。(絶対取得できるかはわかりませんが…)

5.証明写真
 2017年からビザ申請で要求される写真が、厳格に定義されました。 以下の要件に合致しない写真は一切受け付けられませんので 注意してください。

 写真の要件は、以下に記載した通り、とても厳格なものとなっています。証明写真機で1人で撮影しても問題ありませんが、写真館とかプロに頼んだ方が良いと思います。

 ・縦4.8cm x 横3.3cm
 ・6ヵ月以内に撮影したカラー写真 (発行6ヵ月経過したパスポートと同じ写真は不可)
 ・写真の上から頭頂部までは3㎜~5㎜
 ・写真の下から顎ラインまでは7㎜以上
 ・顔の長さ2.8cm~3.3cm、顔の幅1.5㎝~2.2㎝
 ・メガネの着用不可
 ・前髪で額が隠れた写真は不可
  →額が80%程度見えるように整髪料など使用して前髪を固定してください。  
  →髪が長い方は両耳が見えるようにして撮影してください。
 ・背景は白で無背景(グレーやオフホワイトは不可)
 ・上着なしで白いシャツだけの着用は背景と同化する為不可
 ・正面前向きで目を開け、口を閉じ、耳・眉毛が見える状態
  (髪が眉や耳にかかっているものは不可)
 ・顔周りに装飾品(ピアス、ネックレス、帽子、スカーフ等)はつけない。

事前に以下のページで確認してください。Webページで写真をアップロードする必要があり、規格を満たさない場合、そこでエラーとなります。
中国ビザ申請提出用写真の規格について

6.ビザ情報の登録
 ビザ情報の登録を実施します。中国ビザセンターから登録してください。


先生
先生
2024年5月27日申請分より申請書の入力ページが変更になっています。

登録内容の詳細は、【中国旅行 観光ビザ(L)申請体験記】オンライン申請表の入力方法と注意点 を参考にしてください。

ビザセンターの場所

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中国ビザセンター(東京)

中国ビザ申請は、東京・名古屋・大阪の中国ビザ申請サービスセンターと札幌・新潟・福岡・長崎の各中国総領事館で申請が可能です。申請者は居住地の管轄区に基づき、対応する公館でビザ申請を行わなければなりません。


以下は、東京の中国ビザセンターの情報です。

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中国ビザセンター(東京)

東京ビザセンターの管轄

東京ビザセンター(江東区有明3丁目7−26 フロンティアビルディングB 棟12F)

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、山梨県、長野県

〒135-0063 東京都江東区有明3丁目7−26 フロンティアビルディングB 棟12F

大阪・名古屋ビザセンター

・関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)
・四国(愛媛県、香川県、徳島県、高知県)
・中国(広島、岡山、鳥取、島根) ※山口県にお住いの方は、福岡総領事館で申請となります。

〒541-0059 大阪府大阪市中央区博労町3丁目3−7 ビル 博丈 9階

愛知県、岐阜県、富山県、石川県、三重県にお住いの方が対象です。

〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦1丁目5−11 号室 名古屋伊藤忠ビル 号 4 階 413

札幌総領事館、新潟総領事館

北海道、青森県、秋田県、岩手県にお住いの方が対象です。

〒064-0913 北海道札幌市中央区南13条西23丁目5−1

新潟県、福島県、山形県、宮城県

〒951-8104 新潟県新潟市中央区西大畑町5220−18

福岡総領事館、長崎総領事館

福岡県、佐賀県、大分県、熊本県、鹿児島県、宮崎県、沖縄県、山口県におお住いの方が対象です。

〒810-0065 福岡県福岡市中央区地行浜1丁目3−3

長崎県にお住いの方が対象です。

〒852-8114 長崎県長崎市橋口町10−35

ビザ申請時に持参するもの

持参するもの
□ パスポート(2ページ以上の空きがあり、有効期間が6ヶ月以上必要)
□ パスポートの顔写真のあるページのコピー(A4サイズ)
  ※前回、ビザを取得している方は、ビザが貼ってあるページのコピー
   (A4サイズ)もあわせて準備すること。また過去に中国に行ったこ
   とがある場合、その時の出入国スタンプが押されているページの
   コピーも必要です。
 
□ 旧パスポート(2015年以降に発行されたもの)
  ※旧パスポートを紛失していないか、チェックされます。持参して
   いない場合は、「家に保管してある」という誓約書を書かされます。
   なお、前回のビザ申請時にパスポートを提出していても、毎回確認
   されます。(注意)過去にビザ申請した場合、旧パスポートの顔写真
   のあるページのコピーも必要です。中国の居留許可やビザのページは全てコピーを取ってください。
 
□ 証明写真1枚(48mm x 33mmの証明写真(背景白地))
   ※写真は、自分で貼らずに、持参してください。
 
□ 中国国内の取引先が発行した招聘状(Mビザ(業務ビザ)は必須)

□ ホテル手配確認書(Lビザ(観光ビザ)は必須)

□ 航空券(Eチケット控え)(Lビザ(観光ビザ)は必須)

□ Webで記入した「中華人民共和国査証申請表」のプリントアウト
  ※サインも記載すること。

□ コピー機で使用する1,000円札や小銭

ビザ申請

ビザ申請時の流れは、以下の通りです。

当日の流れ

手順1:提出資料の事前確認
 カウンターにいるスタッフが申請書類の不備や漏れがないか等のチェックを受けます。 ここで書類の不備を指摘されると、大きなタイムロスになるのでパスポートのコピーや証明写真はしっかり準備していきましょう。準備した資料に不備・問題が無ければ整理番号が手渡されます。 自分の整理番号呼ばれるまで待機 します。

手順2:申請・査証審査 
 自分の順番になったら、モニターに表示された窓口(東京の場合は、査証申請は1番から12番窓口で対応)で申請資料を提出し、査証審査を受けます。申請審査が完了したら、パスポート受取日が記載された受領証(下の写真)を受け取ります。

手順3:ビザ申請料金の支払い 
 査証審査が完了後、順番が呼ばれるまで待って、別の窓口でビザ申請料金を支払います。(管理人は2024年9月にビザ申請しており、2024年1月時点のパスポート受取時の支払い→申請時に先払いに変更になっていました。)

手順4:後日パスポート(ビザ)の受取
 指定された日付に、再度、ビザセンターに行き、受領証と引き換えにパスポートを受け取れば終了です。

管理人
管理人
管理人は2024年9月に東京のビザセンターに行きました。2024年1月に行った際は、待ち時間がほぼなかったですが、とても混んでいます。

・ビザ申請・ビザ申請料金の支払いで2時間超かかりました。
・後日いったビザ受取も1時間弱待ちました。

ビザセンターに行く場合は、時間に余裕を持って行動してください。

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ビザ受領証

申請料金

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ビザ申請料金

まとめ

本記事では、中国ビザの主要な種類や取得条件、申請に必要な書類を紹介しました。渡航者は適切なビザを取得することが重要であり、事前に必要な手続きや書類を確認し、ビザ取得がスムーズに進むよう準備することが求められます。

また、現在の住所地域を管轄するビザ申請センターを利用し、パスポートの状態にも注意してください。 海南省への渡航や72/144時間のトランジットビザ免除措置、APECビジネストラベルカードや外国人永久居住証・外国人居留許可証の所持など、一部の場合には査証が免除されることもあります。適切なビザを取得し、安心して中国渡航をお楽しみください。  

よくある質問

Q1: 中国への渡航者はビザを取得する必要がありますか?

A1: はい、一般的に中国への渡航者はビザの取得が必要です。

Q2: ビザの種類はどれくらいありますか?

A2: 中国には様々なビザの種類がありますが、主なものにはMビザ、Zビザ、Lビザ、Fビザ、Rビザなどがあります。

Q3: ビザを取得するために必要な書類はありますか?

A3: ビザの種類によって必要な書類は異なりますが、一般的にはパスポートのコピー、写真、申請書、招聘状などが必要です。

Q4: ビザ取得にかかる時間はどれくらいですか?

A4: ビザの取得にかかる時間はビザの種類や申請センターによって異なりますが、一般的には1ヶ月から数ヶ月程度です。

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