世界66カ国を旅してきた筆者にとって、マカオは「胃袋がいくつあっても足りない」と感じる特別な場所です。その理由は、マカオ料理(マカニーズ料理)の特殊性にあります。
16世紀、ポルトガル人が航海の中で持ち込んだアフリカのチキン、インドのスパイス、東南アジアのココナッツ、そして中国の調理技術。これらが融合して生まれた「世界最古のフュージョン料理」は、2005年にユネスコ世界遺産に登録された歴史地区と同様、マカオの無形文化遺産といえます。
本記事では、2026年の最新状況を踏まえ、高級店から1,000円以下のB級グルメまで、タイプ別に10店舗を厳選しました。



ポルトガル・マカニーズ料理とは

「ポルトガル・マカニーズ料理」は、一見すると「ポルトガル料理」と同じものに思われがちですが、実は「世界最古のフュージョン料理(融合料理)」と呼ばれる、マカオ独自の歴史から生まれた唯一無二の食文化です。
一言でいうと、「ポルトガルの伝統的な味に、航海路で得たアジアやアフリカのスパイスが混ざり合った料理」です。
その特徴を3つのポイントで分かりやすく解説します。
「大航海時代」の産物である
16世紀、ポルトガル人が船でマカオへ向かう際、経由地だったアフリカ、インド、マレーシアなどで手に入れたスパイスや食材が、マカオに持ち込まれました。
- アフリカのピリピリ(唐辛子)
- インドのカレー粉やターメリック
- 東南アジアのココナッツミルクやタマリンドこれらがポルトガル本国の調理法と、中国(広東)の新鮮な食材や技法と出会い、マカオで独自に進化しました。
ポルトガル料理との違い
- ポルトガル料理: オリーブオイル、塩、パプリカパウダー、ワインなどをベースにした、シンプルで素材の味を活かす素朴な欧州料理です。
- マカニーズ料理: ポルトガル料理をベースにしつつも、スパイス、ココナッツミルク、シュリンプペースト(蝦醬)などを使った、より複雑でエキゾチックな香りが特徴です。
代表的なマカニーズ料理(これぞマカオの味!)

マカオに行ったら絶対に食べておきたい、マカニーズ料理の代表格がこちらです。
| 料理名 | 特徴 |
| アフリカンチキン | 鶏肉をスパイス、ココナッツ、ピーナッツ、タマネギのソースで焼き上げた料理。マカニーズ料理の王様です。 |
| ミンチィ(Minchi) | ひき肉とジャガイモを炒め、醤油などで味付けして目玉焼きを乗せた料理。マカオの「おふくろの味」です。 |
| ガリニャ・ア・ポルトゲーザ | 「ポルトガル風チキン」という意味ですが、実際はココナッツカレー風味のチキン煮込み。本国ポルトガルにはないマカオ独特の味です。 |
| セラドゥーラ | 砕いたビスケットと生クリームを層にしたデザート。マカオを代表するスイーツです。 |

アフリカンチキン
メニューの見つけ方: 「マカオのレストランでは、メニューに英語・ポルトガル語・中国語が並んでいることが多いです。“Galinha à Africana” という文字を探せば、まず間違いなくアフリカンチキンにたどり着けますよ。」
名前の由来を添える: 「アフリカという名前ですが、実はマカオ発祥の料理。ポルトガル人が航路でアフリカから持ち込んだスパイス(ピリピリ)を使って、マカオのシェフが考案したといわれています。まさに大航海時代のフュージョン料理ですね。」
ミンチィ
マカオの究極のコンフォートフード: 「ミンチィは、ひき肉とサイコロ状のジャガイモを醤油ベースで炒めた、日本人の口に最高に合う料理です。いわばマカオ版の『そぼろご飯』。上に乗った**半熟の目玉焼き(Fried Egg)**を崩しながら食べるのがマカオ流です。」
名前の由来: 「名前の由来は英語の『Minced(細かく刻んだ)』。かつてマカオに住んでいたイギリス系の人々から伝わったという説もあり、まさにマカオの多文化な歴史を象徴する一皿です。」
ガリニャ・ア・ポルトゲーザ
「ポルトガルにはない」ポルトガル料理: 「名前に『ポルトガル』と付いていますが、実は本国ポルトガルにはないマカオ完全オリジナル料理です。マカオを統治していたポルトガル人が、インドや東南アジアのスパイス(ココナッツミルクやターメリック)を使って作った、マカオ流のチキンカレーのような一皿です。」
味の特徴: 「まろやかなココナッツソースで鶏肉やジャガイモを煮込み、仕上げにオーブンで焼き色を付けています。辛さは控えめで、チョリソーや黒オリーブ、ゆで卵がトッピングされているのが特徴。ご飯が止まらなくなる、どこか懐かしい味わいです。」
<アフリカンチキンとの違い>
・アフリカンチキン: スパイシーでピリ辛、ソースが濃厚(ピーナッツやニンニク)。
・ポルトガル風チキン(これ): まろやかでクリーミー、ココナッツ風味のカレー味。
セラドゥーラ
「おがくず」というユニークな名前: 「セラドゥーラとはポルトガル語で『おがくず』という意味。砕いたマリービスケットが木くずのように見えることから名付けられました。漢字表記の『木糠』も同じ意味です。名前は少し驚きですが、味は絶品ですよ!」
味と食感の魅力: 「濃厚な生クリーム(コンデンスミルクを混ぜたもの)と、サラサラしたビスケットを何層にも重ねて冷やし固めたデザートです。ムースのような、アイスクリームのような、独特のふんわりとした口溶けがクセになります。」
食べ歩きにも最適: 「レストランのデザートとしてはもちろん、タイパ村などの街角ではカップに入った状態で売られており、観光途中の糖分補給にもぴったりです。」
「ポルトガル人が、故郷の味を再現しようとしたけれど、手に入るスパイスや中国の食材を使ったら、もっと美味しい独自の料理になっちゃった!」という感じですかね。
下の記事で紹介する「ア・ロルチャ」のような名店では、純粋なポルトガル料理と、このマカニーズ料理の両方を提供していることが多いので、食べ比べをするのも楽しみの一つです。
【地元人気】本場のポルトガル・マカニーズ料理を味わう絶品店
地元で人気の本番のポルトガル・マカニーズ料理を味わうことができる2店舗を紹介します。
①A Lorcha(ア・ロルチャ / 内港餐廳)
マカオ半島南端、アマ寺院(媽閣廟)のすぐそばにある老舗です。ここは「何を頼んでも外さない」ことで有名。
- 絶品メニュー: アサリのレモン蒸し(Clams with Lemon & Garlic Sauce)
- 実体験メモ: ここのアサリのソースに自家製パンを浸して食べる瞬間、マカオに来て良かったと確信します。アフリカンチキンもスパイスの配合が絶妙で、ココナッツの甘みとピリッとした辛さがクセになります。
管理人人気店のため、予約していきましょう。


②Fernando(フェルナンド / 法蘭度餐廳)
コロアン島のハクサ・ビーチ(黒沙海灘)にある、エアコンなし、予約不可という強気な営業スタイルながら、世界中からファンが訪れる名店。
- 絶品メニュー: ローストポーク、タコのサラダ
- 実体験メモ: シンプルな調理法だからこそ、素材の良さが際立ちます。開放的なテラス席で、冷えたポルトガルビールと共に楽しむのが正解です。
【一人旅でも安心】入りやすくて満足度が高いレストラン
一人旅でも入りやすくて、満足度が高いレストラン2店舗を紹介します。
③黃枝記(Wong Chi Kei / ウォン・チ・ケイ)
セナド広場に面した、竹を使って麺を打つ「竹昇麺」の伝説的な老舗。
- 絶品メニュー: 蝦子撈麺(エビの卵の和え麺)
- 攻略法: 一人客が多く、相席も当たり前なので気兼ねしません。エビの卵の独特の香ばしさと、ゴムのような弾力の麺の組み合わせは唯一無二です。
④ 南屏雅叙(Nam Peng / ナムペン)
マカオ最古といわれる茶餐庁(喫茶食堂)。
- 絶品メニュー: 南屏文治(厚焼き卵とハムのサンドイッチ)
- 実体験メモ: 朝食に最適。一人で新聞を読みながらコーヒーをすする地元の老人に混じって、ふわふわの卵サンドを頬張る時間は至福です。
【コスパ最強】地元民に愛される1,000円以下のB級グルメ
地元民に愛される1,000円以下のB級グルメを紹介します。
⑤ 勝利茶餐庁(Victory Cafe)
セナド広場から徒歩数分。ここの「ポークチョップバーガー」は必食。
- コスパポイント: ボリューム満点のバーガーとドリンクで1,000円以下。
⑥ 義順牛奶公司(Yee Shun Dairy Company)
- 絶品メニュー: 雙皮奶(牛乳プリン)
- 解説: 濃厚なミルクの膜が張った温かいプリン。甘さ控えめで、歩き疲れた体のエネルギー補給に最適です。
⑦ 聯記麵家(Luen Kee Noodle)
マカオの古い街並みが残るエリアに位置する、創業数十年を誇る麺の専門店です。高級リゾートのきらびやかさとは対照的な、素朴で温かい「地元の台所」といった雰囲気が魅力です。
- 絶品メニュー:牛腩麺(牛バラ肉の煮込み麺) じっくりと時間をかけて煮込まれた牛バラ肉は、口の中でとろけるほど柔らか。八角などのスパイスがほんのり香る深い味わいのスープと、コシのある極細の卵麺(竹昇麺)の相性は抜群です。
- コスパポイント: 一杯の麺が約40〜60 MOP(約800円〜1,100円程度 ※為替による)で楽しめます。サイドメニューの「茹で野菜(油菜)」を付けても、余裕で予算内に収まる驚きの安さです。
- 実体験メモ: ここは観光客向けの過度な装飾がなく、地元のおじいさんや仕事帰りの人々が黙々と麺をすするリアルなマカオが体験できます。メニューは広東語が中心ですが、写真付きのメニューや壁の掲示を指差すだけで注文可能です。
【特別な日に】カジノリゾート内の豪華ミシュランレストラン
マカオは、世界で最もミシュランの星が密集しているエリアの一つです。特にカジノリゾート内にあるレストランは、内装、サービス、そして料理の質において、世界でも類を見ない水準を誇ります。
⑧ザ・エイト(The 8 / 8餐廳)
マカオを象徴するホテル「グランド・リスボア」内にある、マカオで初めてミシュラン3つ星を獲得した中国料理店です。
- コンセプトと内装: 店名にもある「8」と、中国で縁起が良いとされる「金魚」がテーマです。エントランスの床には水の中を泳ぐ金魚のプロジェクションマッピングがあり、一歩足を踏み入れた瞬間から別世界へと誘われます。
- 絶品メニュー:金魚の形をした蒸し餃子(Steamed Dumplings) ランチタイムに提供される飲茶は必食です。特に金魚を象った「クリスタル・ブルー・シュリンプ・ダンプリング」は、食べるのがもったいないほどの美しさ。
- 実体験アドバイス: 「3つ星」と聞くと身構えてしまいますが、ランチの飲茶であれば比較的リーズナブル(1人1万円〜)に楽しめます。ただし、ドレスコード(スマートカジュアル)は厳格ですので、男性の短パンやビーチサンダルは厳禁です。
⑨ロブション・オー・ドーム(Robuchon au Dôme / 天巣法國餐廳)
同じくグランド・リスボアの最上階、地上238メートルのドーム内に位置するフレンチレストランです。
- 至高の空間: 巨大なクリスタルのシャンデリアが輝くドーム状の店内からは、マカオの街並みを360度見渡すことができます。まさに「天空のレストラン」の名にふさわしい絶景です。
- メニューの特徴: 巨匠ジョエル・ロブションの哲学を継承した、芸術的なフレンチ。特に、ワゴンで運ばれてくる「パンのワゴン」や「デザートのワゴン」は圧巻の品揃えで、ゲストの心を掴んで離しません。
- 予約のコツ: マカオで最も予約が困難なレストランの一つです。特に窓際の席を希望する場合は、数ヶ月前からの予約を強くおすすめします。特別な記念日であれば、予約時に伝えておくと素晴らしい演出が期待できます。
⑩ウィン・パレスの美食体験:ウィン・レイ・パレス(永利宮)
コタイ地区の「ウィン・パレス」にあるこのレストランは、噴水ショー(パフォーマンス・レイク)を特等席で眺めながら食事ができることで人気です。
- 演出の魅力: 数分おきに繰り広げられる大迫力の噴水ショーに合わせて、店内の照明や音楽も連動します。
- 料理: 広東料理をベースに、最高級の食材を使ったモダンな中華を楽しめます。
まとめ:マカオレストラン選びのチェックリスト
最後に、マカオでの食事を120%楽しむためのポイントをまとめます。
- 予約の有無: 人気のポルトガル料理店は平日でも予約必須。
- 通貨: 香港ドルでも支払えますが、お釣りはパタカで返ってくる「マカオルール」を把握しておきましょう。
- 水と茶: 中華系の店ではお茶代(茶芥)が自動で加算されるのが一般的です。
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マカオのレストラン選びでよくある質問


レストランでチップは必要ですか?
基本的には不要ですが、お釣りを受け取らないのがスマートです。 マカオの多くのレストラン(特に中級以上の店やホテル内)では、あらかじめ10%のサービス料がビルに含まれています。そのため、別途チップを置く必要はありません。ただし、タクシーやホテルのベルボーイ、あるいは非常に良いサービスを受けた際に20〜50 MOP程度の端数を残すのは喜ばれます。
ポルトガル料理店は予約なしでも入れますか?
人気店は予約必須です。 今回ご紹介した「ア・ロルチャ(A Lorcha)」や、タイパ村の人気店などは、平日でも満席になることが珍しくありません。特に週末は数日前からの予約をおすすめします。ホテルのコンシェルジュに依頼するか、最近では公式サイトや「inline」などの予約プラットフォームで日本からWeb予約できる店も増えています。


一人旅でもレストランに入りやすいですか?
全く問題ありません!ただし、お店選びがコツです。 セナド広場周辺の「麺料理店(茶餐庁)」やB級グルメ店は、相席も当たり前なので一人でも非常に気楽です。高級なポルトガル料理店もランチタイムなら一人客は珍しくありません。ただし、一皿のボリュームが多い店(特にアフリカンチキンなど)では、注文しすぎに注意してください。
支払いにクレジットカードや電子マネーは使えますか?
ホテル内や有名店はOK。街中の老舗やB級グルメ店は「現金のみ」も多いです。 カジノリゾート内やミシュラン店では、主要なクレジットカード(VISA, Master, JCBなど)やAlipay、WeChat Payが利用可能です。一方で、地元に根付いた古い食堂などでは現金(パタカまたは香港ドル)しか受け付けない店もまだ残っています。常に500 MOP程度の現金は持ち歩くのが安心です。
服装(ドレスコード)で気をつけるべきことは?
カジノリゾート内の高級店以外は、カジュアルでOKです。 街歩きの格好(Tシャツ・スニーカー)でほとんどの店に入れます。ただし、本記事の「特別な日のレストラン」セクションで紹介したようなミシュラン店や、ホテルのシグネチャーレストランでは「スマートカジュアル」が求められます。男性の短パン、サンダル、タンクトップは避けるようにしましょう。
海外ツアー
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