南アフリカの世界遺産一覧【2023年最新版】を紹介します

 

南アフリカの世界遺産一覧【2023年最新版】

南アフリカの世界遺産一覧【2023年最新版】です。世界遺産の概要と南アフリカのどの地域に遺産があるのか、登録された世界遺産の概要について紹介します。南アフリカに存在する世界遺産の歴史的な背景を知り、旅をすることであなたの旅がより充実するでしょう。旅行の計画に役立つことを切に願っています。


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ケープペンギン
No. 登録名 登録年 所在地 登録基準 備考
1 南アフリカの人類化石遺跡群 1999年 ハウテン州

(3), (6)

 
2 ロベン島 1999年 西ケープ州 (3), (6) 負の遺産
3 イシマンガリソ湿地公園 1999年 クワズール・ナタール州 (7), (9), (10) 自然遺産
4 マロティ-ドラーケンスベルグ公園 2000年

東ケープ州

(1), (3), (7), (10) 複合遺産
5 マプングブエの文化的景観 2003年 リンポポ州 (2), (3), (4), (5) 文化的景観
6 ケープ植物区保護地域群 2004年 西ケープ州 (9), (10) 自然遺産
7 フレーデフォート・ドーム 2005年 フリーステイト州 (8) 自然遺産
8 リヒタースフェルドの文化的及び植物学的景観 2007年 北ケープ州 (4), (5) 文化的景観
9 コマニの文化的景観 2017年 北ケープ州 (5), (6) 文化的景観
10 バーバートン・マコンジュワ山脈 2018年 ムプマランガ州 (8) 自然遺産

南アフリカの北から順に世界遺産を紹介します。

リンポポ州の世界遺産

南アフリカの北東部に位置し、北部のボツワナ、ジンバブエとはリンポポ川によって分けられています。州都はポロクワネ(Polokwane)です。

1.マプングブエの文化的景観
 マプングブエ(Mapungubwe)は、南アフリカのリンポポ州に位置する考古学的な遺跡であり、かつては先史時代の王国が存在していた場所です。マプングブエ王国は約1000年から1300年にかけて栄え、アフリカの内陸部での交易や文化の中心地でした。その文化的景観は、先史時代のアフリカの政治、経済、社会の発展を示しています。

マプングブエ遺跡は、高い石の壁で囲まれた丘の頂上にあり、その地形は隣接するジンバブエとモザンビークとの間の交易において重要な位置を占めていました。この場所からは、ゴールドや象牙、貴重な宝石などの豊富な財宝が見つかっており、これはマプングブエ王国の富裕さと交易の活発さを物語っています。

ハウテン州の世界遺産

ハウテンは、ソト語で「金がある場所」を意味しています。ヨハネスブルグに金鉱が発見されてからそのように言われています。政治の中心であるプレトリアと経済の中心であるヨハネスブルグ(Johannesburg)を擁しており、経済規模は全州の中で1位です。

1.南アフリカの人類化石遺跡群
 人類化石遺跡の中で特に重要な遺跡を記載します。

ステリフォンティン(Sterkfontein) – クルーグスドルプ(Krugersdorp)の近くに位置し、人類の進化の歴史を示す非常に重要な遺跡です。ここからは、有名な「ミセス・プレシャス」の化石が発見されました。

スワルトクランズ(Swartkrans) – ステリフォンティンの近くに位置し、古代人類の化石が多く発見された場所です。ここではホモ・エレクトス(旧称:原人)の化石が見つかっています。

マプングブエ(Mapungubwe) – 先史時代の王国の遺跡であり、人類の進化と文化の両方の興味深い面を示しています。

クルーグスドルプ(Krugersdorp) – ここでも古代人類の化石が見つかっており、南アフリカでの人類の進化の研究において重要な役割を果たしています。

ムプマランガ州の世界遺産

東部にある州で州都はムボンベラ地方自治体のネルスプロイト(Nelspruit)です。

1.バーバートン・マコンジュワ山脈
 バーバートン・マコンジュワ山脈(Barberton Makhonjwa Mountains)は、南アフリカ共和国東部に位置する山脈であり、その地質学的な重要性から世界遺産に登録されています。この山脈は、バーバートン地域の一部を形成し、南アフリカとスワジランドの国境近くに位置しています。

クワズール・ナタール州の世界遺産

南アフリカ東南部の州で、州都はピーターマリッツバーグ(Pietermaritzburg)です。

1.イシマンガリソ湿地公園
 東海岸にある自然保護区で、ダーバンの北約275 km に位置しています。南アフリカでは3番目に大きな自然保護区で、北はモザンビーク国境から南はセント・ルシア河口のマペラネ(Mapelane)まで、海岸線280 kmにわたって存在しています。面積は3280 平方キロメートル の原生的な生態系の守られている地域です。

フリーステイト州の世界遺産

南アフリカの中央部に位置しています。州都はブルームフォンテーン(Bloemfontein)です。

1.フレーデフォート・ドーム
 ヨハネスブルグ の南西120kmの位置にあります。 隕石の衝突跡の直径は約190kmと世界最大です。 隕石の衝突跡は、中央のドーム(直径約50km)とそれを取り囲む外輪山からなります。

北ケープ州の世界遺産

北ケープ州は面積が国内最大なのに対して、人口は国内最少です。州都はキンバリー(Kimberley)に置かれています。

1.リヒタースフェルドの文化的及び植物学的景観
 リフタスフェルトは、ナミビア国境の北ケープ州にある、峡谷や山々が続く砂漠地帯のことです。ここは半遊牧民であるナマ族が暮らしてきた土地です。

2.コマニの文化的景観
 南アフリカ、ボツワナ、ナミビアの境界にある遺跡や文化的景観を示す。南アフリカ北部、ボツワナ・ナミビア国境に広がる「カラハリ・ゲムズボック国立公園」を含み、砂漠やサバンナなどの過酷な環境の中、狩猟採取生活を送ってきたサン人の石器時代以来の生活の様子を伝える遺跡や文化的景観が広がっています。

東ケープ州の世界遺産

東ケープ州は南アフリカ南東部に位置し、州都はバッファローシティ(Buffalo City)です。

1.マロティ-ドラーケンスベルグ公園
 マロティ-ドラーケンスベルグ公園(Maloti-Drakensberg Park)は、南アフリカとレソトの国境にまたがる自然保護区であり、両国の最高峰であるドラーケンスベルグ山脈(Drakensberg Mountains)の一部を含んでいます。

西ケープ州の世界遺産

robben-island
ロベン島

西ケープ州は南アフリカ南西部に位置し、州都はケープタウン(Cape Town)です。

1.ロベン島
 ロベン島(Robben Island)は、南アフリカのケープタウン沖合いに位置する小さな島で、歴史的に重要な場所として知られています。この島は、長い間監獄として使用され、南アフリカのアパルトヘイト政策の時代には政治犯が収監されていたことで有名です。

2.ケープ植物区保護地域群
 ケープ植物区保護地域群(Cape Floristic Region Protected Areas)は、南アフリカの西ケープ州に位置する保護地域の総称です。この地域は、ケープタウン周辺の山地や平野に広がり、多様な植物相と生態系を保護しています。

まとめ

south-africa
南アフリカ国旗

南アフリカにある世界遺産一覧【2023年最新版】をご紹介しました。南アフリカのどの地域に遺産があるのか、登録された世界遺産の歴史的な背景・概要を知り、旅をすることであなたの旅がより充実することを切に願っています。今まであまり旅行に行ったことが無いという方、気になる世界遺産はあったでしょうか?

旅行することで様々な経験が出来て、人生が豊かになることでしょう。思い立ったら、興味の沸く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。

世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP