はじめに:インドビザの基礎知識
インドに入国する外国人には、原則としてビザ(査証)の取得が義務付けられています。ビザは、インド政府があなたの入国目的や滞在期間を承認する公式な許可証です。
ビザの種類は多岐にわたりますが、日本からインドへ渡航する方が主に利用するのは以下の3種類です。
- e-Visa(電子ビザ): オンラインで申請が完結する最も一般的なビザ
- 通常ビザ(レギュラービザ): 大使館や領事館で申請する従来のビザ
- アライバルビザ: 特定の条件で空港到着時に取得できるビザ
この記事では、これら3つのビザを中心に、それぞれの特徴や申請方法、注意点などを詳しく解説していきます。
【比較表】インドビザ主要3種類の概要
まずは、インドビザの主要3種類を比較表で見てみましょう。あなたの渡航目的や計画に合わせて、最適なビザを選ぶ参考にしてください。
項目 | e-Visa (電子ビザ) | 通常ビザ (レギュラービザ) | アライバルビザ |
---|---|---|---|
主な目的 | 観光、短期ビジネス、短期医療、会議、伝統医療 | 観光、ビジネス、就労、留学、医療、研究、ジャーナリストなど全般 | 短期観光、短期ビジネス、短期医療 |
申請方法 | オンラインのみ | 在日インド大使館/領事館で申請(郵送・代理申請可) | インド到着時の空港で申請 |
有効期間 | 30日~5年(ビザの種類による) | 滞在目的による(数ヶ月~数年) | 30日間(最大2回まで利用可) |
滞在日数 | 30日~179日(ビザの種類による) | 滞在目的による(通常90日または180日が多い) | 30日間 |
入国場所 | e-Visa指定の28の空港、5つの海港 | インド国内の全ての国際空港・国境検問所 | デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、バンガロール、ハイデラバード、コーチの主要7空港 |
費用目安 | 10~80米ドル+手数料(ビザの種類・国籍による) | 1,000円~14,000円程度(ビザの種類・国籍による) | 2,000ルピー(約3,000円) |
取得期間 | 通常24~72時間(土日祝除く) | 5営業日~数週間(ビザの種類や混雑状況による) | 到着時の審査次第 |
特徴 | 手軽に取得可能。パスポート原本提出不要。入国地が限定。 | 幅広い目的に対応。複雑な目的に適する。原本提出が必要。 | 緊急時向け。利用条件が厳しく、事前準備が必要。 |
インドビザの種類と申請方法

インド滞在目的に応じて、インドビザは通常のビザ(Regular Visa)、オンラインビザ(e-Visa)、到着時ビザ(Visa on Arrival)の3種類に分かれます。それぞれのビザの目的や申請方法について解説しています。

ビザ申請前に以下のページも確認ください。
【194の国と地域】パスポート残存期間に注意!
パスポート(旅券)申請と値段~これを読めば安心
通常のビザ(Regular Visa)
申請にはパスポート、証明写真、オンライン申請書、委任状などの書類が必要です。
ビザ申請には最短で7営業日を要しますが、ナショナリティや居住歴などによっては10~13営業日かかる場合もあります。余裕を持って申請を行うことが望ましいです。
通常のビザは滞在期間が3カ月から5年まで取得できるビザで、在日インド大使館や総領事館で申請が行われます。
通常のビザには観光ビザ、商用ビザ、就労ビザなど、渡航目的に応じたカテゴリが存在します。
通常ビザの主な種類
- 観光ビザ(Tourist Visa): 6ヶ月~10年など、期間の選択肢が広い。
- ビジネスビザ(Business Visa): 就労以外のビジネス活動。
- 就労ビザ(Employment Visa): インドで就労する場合。
- 学生ビザ(Student Visa): インドの学校や大学に留学する場合。
- 医療ビザ(Medical Visa): 医療目的。
- 研究ビザ(Research Visa): 研究目的。
- その他、ジャーナリストビザ、会議ビザなど多種多様。
通常ビザの申請方法(ステップバイステップ)
通常ビザの申請も、まずはオンラインでフォーム入力を行います。その後、必要書類を準備し、大使館または領事館へ提出します。
【重要】大使館・領事館の公式情報も必ず確認しましょう。
・在日インド大使館:https://www.indembassy-tokyo.gov.in/
- オンライン申請フォームの入力
- インド政府のビザオンライン申請サイトでフォームを入力し、印刷します。
- e-Visaと同様に、入力内容は慎重に確認しましょう。
- 必要書類の準備
- パスポート原本: 有効期限が申請日から6ヶ月以上あり、かつ査証欄の空白ページが2ページ以上あること。
- 証明写真: 5cm×5cmのカラー写真2枚。背景白、正面向き。
- 申請書: オンラインで入力・印刷したもの。
- パスポートのコピー: 顔写真のページ。
- 航空券(Eチケット)のコピー
- その他、ビザの種類に応じた補足書類:
- ビジネスビザ: インドの受け入れ企業からの招待状、日本の所属企業からの推薦状など。
- 就労ビザ: インドでの雇用契約書、日本の最終学歴証明書、履歴書など。
- 学生ビザ: インドの学校からの入学許可証、最終学歴証明書など。
- これらの書類は大使館・領事館のウェブサイトで最新の情報を確認し、漏れなく準備しましょう。
- 大使館・領事館への提出
- 必要書類一式を、在日インド大使館(東京)または大阪/名古屋の総領事館に提出します。
- 直接窓口で申請することもできますが、混雑を避けるため郵送申請や代理申請が可能な場合もあります。事前に確認しましょう。
- ビザの受け取り
- 申請が承認されると、ビザが貼付されたパスポートが返却されます。
- 取得にかかる期間は、ビザの種類や混雑状況によって大きく異なり、通常5営業日~数週間かかることがあります。
オンラインビザ(e-Visa)
e-Visaはインド内務省ホームページから申請が行われ、短期滞在目的の場合に利用されるビザです。
インド入国の4日前から120日前までの間に申請する必要があります。
・申請方法:オンラインで申請し、指定したインドの空港で発行されます。
・有効期限:入国から最長179日の滞在が可能で、最大5年間有効です。
・料金:日本国籍の場合、25ドル+1ドル(PayPalまたはクレジットカード決済)です。
・発行:申請後72時間以内に発行されます。
インド政府はオンラインビザ取得システムe-Visaを導入し、申請者はオンラインで承認を受けた後、到着時にビザの認可・押印を取得することができます。 e-Visaは日本を含む166の国と地域の国籍の外国人が申請が可能です。
ただし、外交・公用パスポートおよび国連旅券を持つ人には適用されません。



オンライン申請方法については、以下のページを参照ください。
【24年版】インドのe-VISA(ビザ)のオンライン申請方法と注意点を徹底説明
e-Visa(電子ビザ):オンラインで簡単申請!
e-Visaは、観光、短期ビジネス、短期医療、会議、伝統医療といった特定の目的でインドを訪れる旅行者にとって、最も手軽で一般的なビザです。完全にオンラインで申請が完結するため、大使館や領事館へ出向く必要がありません。
e-Visaの種類と有効期間・滞在可能日数
e-Visaには、主に以下の種類があります。申請時に目的と期間を選択します。
- e-Tourist Visa (観光e-Visa)
- 30日有効・1回または2回入国: 発行日から30日間有効。1回入国または2回入国が可能。ピークシーズン(7月~8月、12月~1月)に申請すると、有効期間が指定される場合があります。
- 1年有効・複数回入国: 発行日から1年間有効。複数回入国が可能。1回の滞在は最長180日間。
- 5年有効・複数回入国: 発行日から5年間有効。複数回入国が可能。1回の滞在は最長180日間。
- e-Business Visa (ビジネスe-Visa): 発行日から1年間有効、複数回入国可、1回の滞在最長180日間。
- e-Medical Visa (医療e-Visa): 発行日から60日間有効、3回入国可、短期治療目的。
- e-Conference Visa (会議e-Visa): 会議の開催期間中有効、1回入国可。
- e-Medical Attendant Visa (医療付添人e-Visa): 医療e-Visa保持者の付添人向け。
e-Visaの申請方法(ステップバイステップ)
e-Visaの申請は、インド政府のe-Visaポータルサイトから行います。
【重要】必ず公式ウェブサイトを利用しましょう。
https://indianvisaonline.gov.in/evisa/tvoa.html
- 必要書類の準備
- パスポート: 有効期限が申請日から6ヶ月以上あり、かつ査証欄の空白ページが2ページ以上あること。
- 顔写真のデータ: 最近6ヶ月以内に撮影された、背景が白のカラー写真。正面向き、目を開けていること。ファイル形式はJPEG、サイズは10KB~1MB。
- パスポートの顔写真ページのデータ: ファイル形式はPDF、サイズは10KB~300KB。
- クレジットカードまたはデビットカード: 申請料金の支払い用。
- 航空券(Eチケット)やホテルの予約確認書(任意): 提出を求められる場合があります。
- オンライン申請フォームの入力
- 公式ポータルサイトで「Apply Here」から申請を開始します。
- パスポート情報、個人情報、旅行日程、インドでの滞在先情報などを正確に入力します。
- 注意点: 入力ミスはビザ拒否につながるため、パスポート通りに正確に入力しましょう。特に名前のスペル、パスポート番号、発行日、有効期限は慎重に確認してください。
- 顔写真とパスポートのアップロード
- 準備した顔写真データとパスポートの顔写真ページデータをアップロードします。
- ファイルの形式とサイズが指定通りであることを必ず確認してください。
- 申請料金の支払い
- オンラインでクレジットカードまたはデビットカードを使って支払います。
- 料金はビザの種類や国籍によって異なります。支払いが完了すると、申請ID(Application ID)が発行されます。必ず控えておきましょう。
- 承認メールの受信(ETA)
- 申請が承認されると、通常24~72時間(土日祝を除く)以内に、「Electronic Travel Authorization (ETA)」と書かれたメールが届きます。
- このETAを印刷し、インド入国時に提示する必要があります。
e-Visaでの入国時の注意点
- e-Visaの承認メール(ETA)を必ず印刷して持参してください。
- 入国はe-Visa指定の28の空港(デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、バンガロール、ハイデラバードなど主要空港を含む)または5つの海港に限られます。
- 入国審査時、生体認証(指紋採取など)が行われます。
- e-Visaはオンラインでの事前承認であり、最終的な入国許可はインドの入国審査官が行います。
入国場所
入国可能な場所や出国可能な場所は、以下の通り限定されています。
電子ビザを所持している人は、指定された国際空港(31)からのみインドに入国することができます。
①デリー ②ムンバイ ③チェンナイ ④コルカタ ⑤ティルヴァナンタプラム ⑥バンガロール ⑦ハイデラバード ⑧コーチン ⑨ゴア(ダボリム) ⑩ゴア(モパ) ⑪アフマダーバード ⑫アムリトサル ⑬ガヤ ⑭ジャイプール ⑮ラクナウ ⑯トリッチー ⑰バラナシ ⑱カリカット ⑲マンガロール ⑳プネー ㉑ナグプール ㉒コインバトール ㉓バグドグラ ㉔グワハティ ㉕チャンディガル ㉖ヴィシャーカパトナム ㉗マドゥライ ㉘ブバネシュワール ㉙ポートブレア ㉚カンヌール ㉛インドール ※赤字は入国のみ
出国場所
①デリー ②ムンバイ ③チェンナイ ④コルカタ ⑤バンガロール ⑥ハイデラバード ⑦コーチン ⑧ゴア(ダボリム) ⑨ゴア(モパ) ⑩アフマダーバード ⑪アムリトサル ⑫ガヤ ⑬ジャイプール ⑭ラクナウ ⑮バラナシ ⑯カリカット ⑰マンガロール ⑱プネー ⑲ナグプール ⑳コインバトール ㉑バグドグラ ㉒グワハティ ㉓チャンディガル ㉔ヴィシャーカパトナム ㉕マドゥライ ㉖ブバネシュワール ㉗ポートブレア ㉘カンヌール ㉙インドール ㉚パトナ ㉛スリナガル ㉜スーラト ㉝ティルチラパッリ ㉞ティルパティ ㉟トリヴァンドラム ㊱ヴィジ ※青字は出国のみ可能
到着時ビザ(Visa on Arrival)
到着時ビザはインドの空港で申請が行われ、ビジネスや観光、会議出席、治療目的でインドに入国する際に利用されるビザです。滞在規定により1年までの数次ビザが発給されます。到着時ビザは特定の国籍(日本、韓国など)の人に限られています。 到着時ビザは60日以内の商用、観光、会議出席、治療目的の場合に取得できます。外交・公用パスポートおよび国連旅券を持つ人には適用されません。
入国可能回数 | 2回 |
---|---|
取得可能空港 | デリー、ベンガルール、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、ハイデラバードの6か所のみ |
ビザ申請料 | 2000ルピー(クレジットカード、もしくはデビットカード払い) |
申請条件 | ・インド国内に住居を持たず、また就労もしていない ・有効期限が6か月以上のパスポートを所持している ・良好な財政状況にある方(帰国便のチケットの提示) ・インド政府によって好ましくない人物とみなされない |
注意事項 | ・両親のいずれか、または祖父母のいずれかがパキスタンで生まれではない、または永住していない ・外交・公用パスポートを所持していない ・滞在期間の延長や他のビザへの変更は不可 |



上記の申請条件に当てはまらない場合等で到着時ビザが取得できなかった場合、どうなりますか?



帰国することになります(泣)そのため、事前にオンラインビザ等を取得しておきましょう!
ビザ申請時の注意点
共通の注意点
- パスポート: 有効期限が6ヶ月以上残っていること、未使用のページが2ページ以上あることが必要です。
- 写真: 規定のサイズで、背景が白の写真が必要です。
- 申請書: オンラインで申請する場合、正確に情報を入力する必要があります。
- 支払い: クレジットカードまたはデビットカードで支払う必要があります。
- ビザの有効期限: ビザの有効期限内にインドに入国する必要があります。
- 滞在期間: ビザに記載された滞在期間を超えて滞在することはできません。
ビザの種類別の注意点
観光ビザ:
- インド到着時に取得できるビザ・オン・アライバル(VOA)は、一部の空港でのみ利用可能です。
- 事前にオンラインでe-VISAを申請することをおすすめします。
ビジネスビザ:
- インドの企業からの招待状が必要です。
- 渡航目的や滞在期間によって、必要な書類が異なります。
学生ビザ:
- インドの教育機関からの入学許可証が必要です。
- 滞在期間や渡航目的に応じて、必要な書類が異なります。
就労ビザ:
- インドの企業からの雇用契約書が必要です。
- 専門性やスキルによって、必要な書類が異なります。




入域制限/保全地域への渡航


インドには、保護区域と制限区域に分類される特別地域があり、同地域への外国人訪問者の入域は規制されています。これらの地域は、戦略的、文化的、または環境的に重要であることが多いです。
当該の地域への訪問を計画している場合、インドビザに加えて、保護区域許可 (PAP) または制限区域許可 (RAP) が必要です。
これらの許可証の取得に関する規則や条件は、特定の地域や訪問の目的によって異なります。当該許可証を適切に取得しないと、入域拒否や渡航制限を受ける可能性があるため、入念な旅行計画が重要です。
入域許可が必要な地域について
1958年の外国人 (保護区域) 令および1963年の外国人 (制限区域) 令に基づき、インドの特定の州や地域は保護区域または制限区域に指定されています。
保護区域
- 北東インドの一部 (アルナーチャル・プラデーシュ州、ミゾラム州、ナガランド州)
- ヒマーチャル・プラデーシュ州の特定地域
- ウッタラーカンド州の特定地域
制限区域
制限区域には、アンダマン・ニコバル諸島やシッキム州の特定地域が含まれます。
保護区域許可 (PAP)
保護区域を旅行する外国人訪問者には、PAP (保護区域許可) が必要です。
- 観光客は必ず最低2人以上のグループで旅行すること。
- 訪問は、必ず当該地域への旅行を扱う登録旅行代理店を通じて手配すること。
- 出入域は、必ず政府が指定した特定のルートまたはチェックポイントを経由すること。
- 許可証の有効期間は通常10日間で、必要に応じて7日間の延長が可能です。
制限区域許可 (RAP)
RAP (制限区域許可) は、アンダマン・ニコバル諸島やシッキム州の特定地域など、制限区域への入域に必要な許可です。PAPとは異なり、RAPはやや取得しやすいことです。
- グループ手配を必要とせず、個人旅行者でも取得可能な場合が多いです。
- インド国外のインド大使館、認可された旅行代理店、または場合によってはアンダマン諸島のポートブレアのような入域地点で直接取得可能です。
- 規制を遵守するため、出入域は特定のルートとチェックポイントに制限されます。
重要な注意点
- 入域制限や保全地域への渡航に関する情報は、常に変動する可能性があります。渡航前に必ず最新の情報を確認してください。
- インド政府の公式情報や、インド大使館のウェブサイトなどで最新情報を確認することが重要です。
外国人登録に関する手続き


インドで180日以上滞在する場合には、到着後14日以内に外国人登録局(FRROまたはFRO※)に登録が必要です。
ビザの種類や申請方法に関わらず、長期滞在の際にはこの手続きが必須となります。
※外国人地域登録局(FRRO:Foreigners’ Regional Registration Office)
外国人登録事務所(FRO:Foreigners Registration Office)
手続きには必要書類がありますので、事前に準備しておくことが重要です。
登録手続き
外国人登録手続きに必要な書類は、パスポート、ビザ、写真、住所証明書、所得証明書などがあります。
手続きは、FRROまたはFROのウェブサイトからオンライン申請が行われ、申請後に審査が行われます。
承認されると、レジデンス許可証が発行されます。 登録手続きに遅れが生じる場合は、事前にFRROまたはFROに連絡して相談することが推奨されます。登録手続きが遅れると、ペナルティが科される場合があります。
登録免除
外国人登録手続きはインドで180日以上滞在する場合に必要ですが、一部の外国人には登録が免除される場合があります。これには、ビザ期間が180日未満の場合、子供(16歳未満)や特定の職業の人々が含まれます。
しかし、登録が免除されている場合でも、インド滞在中に情報が変更される場合は報告が必要です。
また、インド政府は、外国人登録オンライン申請サービス(e-FRRO)を導入しており、FRRO・FROへの出向が不要な場合があります。このサービスは現金不要でペーパーレスで提供されています。
就労ビザ所持者に関する注意点


インドで就労ビザを取得して働く場合には特別な注意が必要です。就労ビザは国籍に応じて1年間の数次ビザが発給され、最大10年まで延長が可能です。しかし、就労ビザを持つ場合には、14日以内に外国人登録局に登録しなくてはならないなどの手続きがあります。以下では、就労ビザ所持者が注意すべき手続きについて解説しています。
外国人登録手続き
インドで就労ビザを持って働く場合、14日以内にFRROまたはFROに登録が必要です。
登録手続きには、パスポート、ビザ、写真、住所証明書、所得証明書などの書類が必要です。
登録手続きが遅れるとペナルティが科されるので注意が必要です。 登録手続き後に審査が行われ、承認されるとインド滞在中に法的な居住許可が与えられます。登録後に住所や職業などの情報が変更された場合は、速やかにFRROまたはFROに報告することが重要です。
家族の帯同ビザ
インドで就労ビザを持つ者の家族は、同期間有効な帯同ビザを取得することができます。帯同ビザは家族がインドでの滞在や短期の勉強を行う場合に使われます。帯同ビザ所持者も、180日以上滞在する場合は外国人登録が必要です。
また、帯同ビザ所持者がインドで働く場合は、別途就労ビザの取得が必要となります。帯同ビザの期間中に就労することは法的に認められていませんので、注意が必要です。
ビザ申請時の注意点


インドビザ申請時には、いくつかの注意点があります。以下では、黄熱予防接種証明書や生体認証登録の必要性、二重国籍者や帰化した元外国籍者の注意点について解説しています。
パスポートの有効期限と残存ページ数
- すべてのビザ申請において、パスポートの有効期限が申請日から6ヶ月以上あり、かつ査証欄の空白ページが2ページ以上あることが必須です。期限が迫っている場合は、早めに更新手続きを行いましょう。
写真の規格と鮮明度
- ビザ申請に使用する写真は、背景が白のカラー写真で、サイズ、顔の向き、鮮明度など、厳格な規格が定められています。特にオンライン申請では、ファイルサイズや形式にも注意が必要です。規定外の写真は拒否の原因となります。
料金の支払い方法と変動
- e-Visaはクレジットカードまたはデビットカードでのオンライン決済が基本です。為替レートによって請求額が変動する場合があります。
- 通常ビザの料金は、ビザの種類や滞在期間、申請者の国籍によって異なり、大使館・領事館のウェブサイトで確認が必要です。
黄熱予防接種証明書
インドへの渡航時には、一部の国からの入国の際に黄熱予防接種証明書が必要になる場合があります。これは、黄熱病流行地域からインドに渡航する場合や、該当地域を経由する際に必要とされる書類です。
黄熱病流行地域から直接インドに入国する人は、インド大使館や総領事館に事前に確認しておくことが望ましいです。 なお、日本から直接インドへ渡航する場合や、黄熱病流行地域を経由しない場合は、黄熱予防接種証明書は通常必要ありません。
生体認証登録
インドのビザ申請時には、一部の申請者に対して生体認証登録が求められることがあります。この手続きは、指紋や顔写真などの個人情報を登録するもので、ビザ申請のセキュリティを向上させる目的があります。
生体認証登録が必要な申請者は、指定された受付窓口で手続きを行う必要があります。必要書類や手続きの詳細については、事前に在日インド大使館へお問い合わせください。
二重国籍者や帰化した元外国籍者の注意点
二重国籍者や日本に帰化した元外国籍者は、インドビザ申請時に追加質問書の提出が必要になることがあります。これは、以前の国籍や海外在住歴などの情報を確認するための手続きです。
また、二重国籍者の場合は、直近1回分のインドビザと出入国スタンプのコピーが求められることがあります。旧パスポートに直近1回分のインドビザがある場合は、旧パスポートのインドビザと出入国スタンプ、顔写真のページのコピーが必要です。
まとめ:スムーズなインド入国のために
インドビザの取得は、適切な準備と正確な情報に基づいて行えば、決して難しいものではありません。
- 手軽さとスピード重視なら「e-Visa」: 観光や短期滞在には最もおすすめです。
- 多様な目的や長期滞在なら「通常ビザ」: 時間に余裕を持って準備を進めましょう。
- 緊急時かつ条件が合えば「アライバルビザ」: 事前申請が難しい場合の最終手段として考えましょう。
あなたのインド旅行が素晴らしいものになるよう、この記事がビザ取得の一助となれば幸いです。
【重要】最新情報の確認について: インドのビザ制度や申請要件は、国際情勢や政策の変更により、予告なく変更される可能性があります。本記事の情報は2025年6月時点のものであり、ビザ申請の際は、必ず以下のインド政府または在日インド大使館の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
在日インド大使館: https://www.indembassy-tokyo.gov.in/
インド政府 e-Visaポータル: https://indianvisaonline.gov.in/evisa/tvoa.html






よくある質問
インドビザなしで乗り継ぎ(トランジット)はできますか?
基本的に、インドで飛行機を乗り継ぐ場合でも、インドの空港から外に出ずに乗り継ぎ便に搭乗する「国際線乗り継ぎ(エアサイド・トランジット)」であれば、ビザは不要です。ただし、異なる航空会社間で乗り継ぎがあり、一度入国審査を受けて荷物を受け取り、再度チェックインする必要がある場合はビザが必要になります。念のため、ご利用の航空会社に確認することをお勧めします。
e-Visaを申請しましたが、承認メールが届きません。どうすれば良いですか?
迷惑メールフォルダに振り分けられていないか確認してください。
申請時に登録したメールアドレスが正しいか確認してください。
インド政府e-Visaポータルサイトで、申請IDとパスポート情報を使って**「Visa Status Enquiry」**から状況を確認できます。ステータスが「GRANTED」になっていれば承認されています。
通常、承認には24~72時間かかります(インドの祝日を除く)。それ以上待っても届かない場合は、ウェブサイトのヘルプデスクに問い合わせることを検討してください。
e-Visaの申請フォームを間違えて入力してしまいました。修正できますか?
基本的に、一度提出し支払いまで完了したe-Visa申請フォームは修正できません。軽微な入力ミス(例:スペルミス数文字など)であれば入国審査官の判断で問題ない場合もありますが、重要な情報(名前、パスポート番号、生年月日など)の誤りは、入国拒否の原因となる可能性があります。その場合、新たに申請し直す必要があります。
インドに長期滞在する場合、外国人登録(FRRO)は必要ですか?
はい、インドに180日以上滞在する外国人には、到着後14日以内に外国人登録事務所(FRRO)での登録が義務付けられています。観光ビザを含む、全ての長期滞在ビザの保有者が対象です。就労ビザなどで渡航する方で、家族が同行する場合も、家族全員の登録が必要です。FRROのウェブサイトでオンライン登録が可能です。
インド入国に必要な予防接種はありますか?
日本から直接インドへ渡航する場合、義務付けられている予防接種は通常ありません。しかし、黄熱病の流行地域(アフリカや中南米の一部)からインドへ渡航する場合、黄熱病予防接種証明書(イエローカード)の提示が義務付けられています。乗り継ぎ便でこれらの地域を経由する場合も該当することがありますので、事前に確認が必要です。推奨される予防接種(A型肝炎、B型肝炎、破傷風など)については、渡航前に医療機関にご相談ください。
e-Visaで入国できる空港は限られていますか?
はい、e-Visaで入国できるのは、e-Visa指定の28の空港と5つの海港に限られます。デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、バンガロール、ハイデラバードといった主要な国際空港は含まれますが、事前にご自身の利用空港が指定リストに含まれているか確認してください。
家族でインドに行く場合、子供もビザが必要ですか?
はい、年齢に関わらず、インドに入国する全ての人にビザが必要です。お子様の場合も、大人と同様にそれぞれのビザを申請する必要があります。申請にはお子様のパスポートや写真データなどが求められます。
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