韓国の世界遺産・書院を巡る旅！性理学教育機関の歴史と価値を探索

はじめに

韓国には世界遺産にも登録されている書院（上の地図⑭）という性理学を教える教育機関があります。これらの書院は、中国から伝わった儒学、特に性理学を韓国独自の解釈で教育した学問の場でした。このブログでは、これらの書院の歴史的価値、世界遺産としての意味、そして訪れる際の行き方や費用について詳しく探求します。

韓国の書院とは

韓国の書院は、主に李氏朝鮮時代に創設されたセミプライベートの教育機関であり、性理学の教育と研究に力を入れていました。ここでは、書院がどのようにして発展し、どのような役割を果たしてきたのかを見ていきます。

世界遺産としての基本情報

名称	書院、韓国の性理学教育機関群
登録年	2019年
登録基準	(3):現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

書院の起源と歴史

韓国の書院は、中国から伝来した儒学を基に、16世紀から17世紀にかけて発展しました。特に、李氏朝鮮時代には教育の重要性が高まり、地方の教育機関として多くの書院が建設され始めました。

書院は、当時の学者や知識人たちが集う場所としても機能し、学問だけでなく、社会的な交流の場としての役割も果たしていました。学者たちはここで自然に触れながら学問に励み、さまざまな知識を共有し合いました。

世界遺産としての書院

韓国には現在、9ヶ所の書院が世界文化遺産として登録されています。これらの書院は、性理学という学問の発展に貢献しただけでなく、建築様式や学問をする環境の設計など、文化的伝統を伝える重要な役割も担っています。

世界遺産に認定されたことは、韓国の歴史や文化が世界に認められたことを意味し、これらの書院が持つ普遍的価値の証とも言えます。また、これによって、これらの歴史的遺産を今後も保存し続け、研究や教育の場として活用することが期待されています。

訪れるべき書院

韓国には多くの書院がありますが、世界遺産に登録されている書院は特に訪れる価値があります。ここでは、特に注目すべき書院をいくつか紹介します。

紹修書院

紹修書院は、韓国最初の書院であり、性理学の教育機関としての歴史が非常に長い場所です。李氏朝鮮初期の学者たちの間で、学問と儒学の普及のための拠点とされました。

ここには、韓国儒学の発展に寄与した多くの学者が学んだ歴史があり、訪れることで韓国の学問の歴史や文化を深く理解することができます。

遯巖書院

遯巖書院は1660年に創建された書院で、朝鮮礼学派の中心とされてきました。ここでは多くの有名な学者が学び、また教鞭をとっています。

この書院は、朝鮮時代の教育制度や学問の様式が今に伝えられており、韓国の伝統的な建築様式を見ることができる貴重な場所です。

行き方と費用

日本からの行き方をご紹介します。

韓国の書院：構成資産の一覧

韓国の書院を訪れることは、韓国の歴史や文化を体験する絶好の機会です。しかし、実際に訪れるには、行き方や費用について知っておく必要があります。
移動には、韓国の新幹線（KTX）が乗り放題になるチケットの購入がおすすめです。
韓国鉄道周遊券 KORAIL PASS（コレールパス）予約 2／3／4／5日券（KR PASS）

No.	名称	韓国読み	所在地	備考
1	紹修書院	ソスソウォン	慶尚北道栄州市
2	灆渓書院	ナンゲソウォン	慶尚南道咸陽郡
3	玉山書院	オッサンソウォン	慶尚北道慶州市
4	陶山書院	トサンソウォン	慶尚北道安東市
5	筆巌書院	ピルアムソウォン	全羅南道長城郡
6	道東書院	トドンソウォン	大邱広域市達城郡
7	屏山書院	ビョンサンソウォン	慶尚北道安東市
8	武城書院	ムソンソウォン	全羅北道井邑市
9	遯巌書院	ピルアムソウォン	忠清南道論山市

紹修書院へのアクセス