アラブ諸国を旅行する場合、注意事項の1つとして、イスラエルへの入国があった場合は入国拒否されることです。せっかくの楽しい旅行が入国拒否されて残念なことにならないようにするにはどうしたら良いか?その場合の対処法としてパスポートの二重発給ができる制度があります。どんな制度なのか?そんな疑問にお答えします。
パスポートは原則として、1人1つしか所持することができません。 虚偽の内容を申請書に記載してパスポートの二重発給を受けること、あるいは受けようとすることは旅券法違反となります。 ところが、正当な理由がある場合には二重発給が許される場合があります。
パスポート申請、パスポートにまつわる話題や注意事項を解説いたします。
イスラエル入国経験がある場合の注意事項
歴史的な経緯からイスラエルの査証、入国印があるパスポートの所有者に対して一部のアラブ諸国が入国を認めない措置をとっています。 もし、イスラエルの査証や入国印がある場合には、そのパスポートを使って一部のアラブ諸国への渡航ができないことになります。
イスラエルの査証や入国印があるパスポート所有者が、イスラエルと対立する諸国へ渡航しようとする場合に「限定旅券」という行き先が限定されたパスポートの交付を受けることができます。
イスラエルと対立関係にあるアラブ諸国一覧
イスラエルと対立関係にあるアラブ諸国は、以下の9ヵ国が該当します。
- イラク
- レバノン
- リビア
- サウジアラビア
- スーダン
- シリア
- イエメン
- ソマリア
- イラン
※対立関係国には変更がある場合がありますので、最新の対立国を知りたい場合は事前にパスポートセンターへ問い合わせましょう。
パスポート申請先都道府県ホームページで確認してください。
東京都の場合は、新宿・有楽町・池袋・立川で申請が可能です。
イスラエルおよびアラブ諸国に旅行する場合は、事前に良く調べておくことが重要です。
※イスラエルは上記の国の査証・入国印があっても入国拒否はしないようです。
イスラエルの査証・入国印 ⇒ ×アラブ諸国
アラブ諸国の査証・入国印 ⇒ ○イスラエル
イスラエルの査証・入国印がある場合は、「限定旅券」を作る以外で、パスポートを新しいものに作り替えてしまう方法もあります。 この方法の場合、どこのパスポート窓口でも対応していますし、パスポート交付まで要する期間が短くて済みます。
ただし、パスポート残存有効期間が多く残っている場合は「限定旅券」の交付を申請した方が経済的になります。
パスポートの切り替えについては、https://kaz-travel.com/passport/application-price/を参照してください。
パスポートの種類および申請種類 | 値段 |
---|---|
限定旅券(新規) | 6,000円 |
限定旅券(渡航先追加) | 1,600円 |
イスラエルの入出国では、パスポートにスタンプを押されないという情報もあるが、陸路でエジプト及びヨルダンの国境を越える場合、それぞれの国の入出国スタンプはパスポートに押されます。イスラエル旅行と同時にアラブ諸国へ行こうと思っている人は、イスラエル入国を旅行日程の最後にする等して、渡航する順番に気をつけよう。
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