世界遺産マニアが選ぶ!新羅千年の古都・慶州を巡る王道歴史観光モデルコース

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慶州(キョンジュ)は、かつて朝鮮半島を約1000年にわたって支配した新羅(しんら)の首都であり、「屋根のない博物館」と呼ばれるほど歴史的遺産が集中する古都です。特に、街全体がユネスコ世界遺産に登録されている点が最大の特徴です。

この記事では、歴史と絶景を深く堪能したい旅行者のために、「新羅仏教芸術」「王陵・宮殿跡」「夜の古都散策」をテーマにした、充実の2泊3日(または弾丸1泊2日)の王道モデルコースを提案します。

目次

慶州 歴史観光モデルコース:2泊3日の王道ルート

このモデルコースは、効率的な移動と見学順序を考慮し、慶州歴史遺跡地区の主要な5つのエリアを網羅するように設計されています。

管理人

時間がない場合は、日帰りツアーも検討してください。

1日目:新羅王都の中心地と華麗な仏教芸術(東部・南部)

初日は、慶州駅やバスターミナルからアクセスしやすい街の中心部と、新羅仏教の象徴とされる寺院を巡ります。

午前:新羅王都の面影を感じる散策(大陵苑周辺)

時間帯スポット概要と見どころ
9:00 – 11:00大陵苑(テヌンウォン)新羅時代の王や貴族の古墳が集中する公園。巨大な緑の古墳群は圧巻。特に天馬塚(チョンマチョク)は内部が公開されており、豪華な副葬品(天馬図など)のレプリカを見学できる。
11:00 – 12:30瞻星台(チョムソンデ)東洋最古の天文台とされる新羅時代の建造物。シンプルながら美しい曲線美を持つ。周囲には季節の花が咲き乱れ、フォトスポットとしても人気。

昼食と移動:慶州名物と仏教芸術の聖地へ

  • 昼食:大陵苑周辺の「皇理団通り(ファンニダンギル)」で、慶州名物のサンパッ(野菜で肉などを包んで食べる定食)ヒッコダルビ(干しタラ料理)を味わう。
  • 移動:午後の目的地である仏国寺へは、慶州駅やバスターミナルから出ている市内バス(10番・11番など)を利用するのが一般的(約40~50分)。

午後:新羅仏教芸術の最高峰

時間帯スポット概要と見どころ
14:00 – 16:30仏国寺(プルグクサ)【世界遺産】 新羅仏教芸術の頂点とされる寺院。多宝塔釈迦塔(国宝)の美しい調和、そして寺院を支える石造りの階段(青雲橋・白雲橋)の構造美は必見。境内の隅々まで新羅の技術の粋が凝縮されている。
17:00 – 18:30石窟庵(ソックラム)【世界遺産】 仏国寺からさらに山を登った場所にある石窟寺院。本尊仏が絶妙な角度で造られており、新羅の建築、数学、美術の集大成と評される。アクセスは仏国寺からの巡回バスを利用。

夜:古都の夜景

  • 夕食:市内に戻り、名物の慶州トッカルビ(牛豚合挽き肉のハンバーグ)を堪能。
  • 夜景:東宮と月池(トングンとウォルチ/旧称:雁鴨池)へ。新羅の王宮の別宮跡地で、ライトアップされた建物と、水面に映る幻想的な姿は慶州随一の夜景スポット。

2日目:王陵と新羅の宮殿・防御システム(西部・北部)

2日目は、王都を支えた建築と、素朴な自然の中の古墳群を巡ります。

午前:王陵と山城跡

時間帯スポット概要と見どころ
9:00 – 11:30金冠塚(クムグァンチョク)と古墳公園大陵苑よりもアクセスが容易な場所に位置する古墳公園。金冠塚(新羅王の巨大な金冠が出土)の展示や、広大な敷地でのんびりとした散策を楽しむ。
11:30 – 13:00五陵(オルン)新羅の始祖とされる朴赫居世(パク・ヒョッコセ)とその妃の陵墓とされる場所。格式高い王陵の静かな雰囲気を感じる。

昼食と移動:宮殿跡と山城へ

  • 昼食:中央市場や市内の食堂で軽めに済ませる。
  • 移動:バスやタクシーで郊外へ移動。

午後:新羅の軍事・生活拠点

時間帯スポット概要と見どころ
14:30 – 16:00月城(ウォルソン)跡新羅の王宮があったとされる城壁跡。現在は広大な芝生が広がる遺構となっており、新羅の中心地であったスケールを感じる。
16:30 – 18:00慶州東南山(ナムサン)歴史遺跡地区【世界遺産】 山全体が仏教美術の宝庫。山中に点在する石仏(磨崖仏)や塔の跡を巡る。ハイキング気分で新羅の信仰の深さに触れることができる。(時間がない場合は省略可)

夜:伝統的な韓屋街での休息

  • 夕食:皇理団通りや市内で地元のグルメを楽しむ。
  • 宿泊:市内の韓屋(ハノク、韓国伝統家屋)に宿泊し、古都の夜を静かに過ごすのもおすすめ。

3日目:伝統と現代、そして旅の終わり

最終日は、新羅時代の生活を伝える博物館と、伝統的な村を訪れます。

時間帯スポット概要と見どころ
9:00 – 11:30国立慶州博物館新羅の出土品が一堂に会する場所。天馬塚から出土した金冠(レプリカではない本物!)をはじめ、仏像、土器など、新羅千年の歴史と文化を体系的に学べる。
11:30 – 13:30良洞村(ヤンドンマウル)【世界遺産】 慶州からやや離れた場所にある、朝鮮時代の両班(ヤンバン/貴族)の伝統的な集落。新羅時代ではないが、韓国の歴史的な生活様式を今に伝える貴重な場所。(アクセスに時間がかかるため、時間がない場合は省略)
14:00 –帰路慶州駅または高速バスターミナルへ移動し、次の目的地へ。

慶州観光のための実用的な歴史解説とアドバイス

慶州の歴史遺産をより深く楽しむための予備知識と、旅のアドバイスです。

慶州観光を彩る「新羅千年の歴史」

慶州は、西暦57年から935年まで続いた新羅という国(後の統一新羅)の首都でした。見学する多くの遺跡は、この時期に造られたものです。

  • 仏教との結びつき: 新羅は仏教を国教とし、特に7〜8世紀には仏国寺石窟庵のような、世界に類を見ない芸術的な仏教建築物が数多く作られました。これは単なる信仰だけでなく、王権の威厳を示すためのものでした。
  • 古墳の形: 慶州の古墳群が独特なのは、内部に石室を築き、その上に大量の石を積み上げ、さらにその上を土で覆う「積石木槨墳(せきせきもっかくふん)」という珍しい形式である点です。これが、天馬塚のように盗掘を免れて完全な状態で金冠などの副葬品が残った理由です。

観光に役立つ実用情報

項目アドバイス
移動手段慶州市内は比較的コンパクトですが、仏国寺や石窟庵、良洞村は郊外です。市内バス(主に10番・11番)を乗りこなすか、人数が多い場合はタクシーを利用するのが効率的です。
観光パス主要観光施設(大陵苑、東宮と月池、仏国寺など)をセットで割引価格で利用できる共通観覧券が販売されています。歴史遺産を多く巡る予定なら購入を検討しましょう。
服装仏国寺や東南山は広大で階段も多いため、歩きやすい靴は必須です。歴史遺跡公園は日陰が少ないため、夏は熱中症対策、冬は防寒対策を徹底してください。
夜間開放東宮と月池、そして瞻星台周辺は夜間のライトアップが美しく、雰囲気が大きく変わります。昼間訪れた後、改めて夜に散策することをおすすめします。

慶州は、韓国の活気ある現代都市とは一線を画す、静かで深い歴史の息吹を感じられる場所です。このモデルコースを参考に、新羅千年の古都の魅力を存分にご堪能ください。

よくある質問

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トラブル

慶州観光のベストシーズンはいつですか?

慶州は四季を通じて美しいですが、特におすすめなのは春(4月上旬~中旬の桜の時期)秋(10月下旬~11月上旬の紅葉の時期)です。これらの時期は気候が穏やかで、大陵苑や東宮と月池などの屋外散策が非常に快適です。夏は暑さが厳しく、冬は寒さが厳しいため、体調管理に注意が必要です。

慶州の主要な歴史スポットを回るには、どのくらいの時間が必要ですか?

主要な世界遺産スポット(仏国寺、石窟庵、大陵苑、東宮と月池)をじっくり見て回るには、最低でも2日間が必要です。特に仏国寺や石窟庵は、それぞれ片道1時間程度の移動時間がかかるため、1日で慌ただしく回るよりも、本記事で提案したような2泊3日のゆとりある日程をおすすめします。

ソウルや釜山から慶州へはどうやって行けますか?

  • ソウルから: KTX(高速鉄道)を利用するのが最も速いです。ソウル駅または水西(スソ)駅から新慶州駅まで約2時間~2時間半です。
  • 釜山から: KTXまたは高速バスを利用します。高速バスは所要時間約1時間~1時間半と短く、本数も多いので手軽です。

新慶州駅は市内から離れているため、到着後、市内中心部まではシャトルバスやタクシーを利用する必要があります。

仏国寺と石窟庵は両方行くべきですか?

歴史的な価値や美術的な重要性を鑑みると、両方行くことを強く推奨します。仏国寺は地上にある新羅の精巧な寺院建築の傑作であり、石窟庵は山中の石窟に造られた仏教美術の集大成です。この二つはセットで世界遺産に登録されており、新羅仏教芸術の完成度を理解するために欠かせません。

慶州で歴史遺産以外に楽しめるスポットはありますか?

皇理団通り(ファンニダンギル)が若者に人気のエリアです。大陵苑のすぐ隣に位置しており、韓屋をリノベーションしたおしゃれなカフェやレストラン、雑貨店などが並んでいます。伝統と現代の文化が融合した、休憩や食事に最適なスポットです。

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