左側通行の国・右側通行の国、左ハンドル・右ハンドルの違い(海外ドライブ)

2020年6月21日

海外ドライブ

左側通行の国(海外ドライブ)

海外旅行先でドライブしたい。国際免許は取得したが、どの国が運転しやすいでしょうか。日本と同じ左側通行の国であれば、感覚的にも同じように運転できると思います。このページでは、左側通行の国、右側通行の国について、ご紹介します。海外旅行先でレンタカーの旅をする上で、事前に確認しておくことの1つとなります。

国際免許を取得していない方は、国際免許の取り方 を参照ください。
また、国際免許で運転できる国については、98の国と地域 を参照ください。

詳細情報は、外務省の「海外安全ホームページ」を参照してください。

海外各国の状況

海外各国のドライブ事情(左側通行・右側通行)

世界各国の状況はどのようになっているでしょうか。
上記の地図は青の国が左側通行で、赤の国が右側通行の国を表しています。
日本は左側通行ですが、世界の分布を見ると、76の国(地域)が左側通行で、163の国(地域)が右側通行になっています。

圧倒的に、右側通行の国が多いですね。人口の比率では左側通行が35%・右側通行が65%、道路の距離の割合では左側通行が10%・右側通行が90%になっています。

左側通行の国

日本と同じ左側通行の国は以下の通りです。左側通行の国のほうが、同じ右ハンドルなので、運転がしやすいと思います。初めて海外でドライブする場合は、左側通行の国から始めることがお勧めです。

左側通行の国

・東アジア:香港、マカオ
・東南アジア:インドネシア、シンガポール、タイ、ブルネイ、マレーシア、東ティモール
・南アジア:インド、スリランカ、ネパール、バングラデシュ、パキスタン、ブータン、モルディブ
・オセアニア:オーストラリア、キリバス、クック諸島、ソロモン諸島、ツバル、ナウル、ニウエ、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー、米領サモア
・ヨーロッパ:イギリス、アイルランド、マルタ
・中東:キプロス
・アフリカ:ウガンダ、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、スワジランド、セイシェル、タンザニア、ナミビア、ボツワナ、マラウイ、モザンビーク、レソト、南アフリカ
・南米:ガイアナ、スリナム

日本は左側通行ですが、その他の左側通行の国を確認すると、ほとんどがイギリスの植民地だった国で、イギリスの基準で道路や交通ルールが整備されたのだとする説があります。
日本はイギリスの植民地ではありませんでしたが、日英同盟によってイギリスとの関係値が深いため、イギリスの影響を受けた可能性は考えられます。

一方で、右側通行になっている国については、「ナポレオンの影響(ナポレオンが征服した国が右側通行にされた)」とする説がありますが、こちらは実際にナポレオンがフランス革命時に左側通行から右側通行にしており、イギリスや日本などの左側通行の国はナポレオンに支配されていないため、説得力があります。

左ハンドルと右ハンドルの違い

海外でドライブする場合、まずはドライブする国が左側通行なのか、右側通行の国なのか確認しましょう。
現在は基本的に左側通行であれば右ハンドル、右側通行であれば左ハンドルです。
右ハンドル、左ハンドルと左右が逆になることで、運転操作もだいぶ異なります。大きな違いは以下2つでしょうか。ブレーキ、アクセルの配置は一緒です。

詳細

1.ウィンカースイッチ、ワイパーのスイッチについて
 まず、左ハンドルの車の場合は、ウィンカースイッチ、ワイパーのスイッチが右ハンドルの車とは逆になります。つまり、ウィンカースイッチは左側にあります。日本車と同じ右側の感覚で操作すると、ワイパーが作動します。晴れの日でフロントガラスが綺麗な状態にも関わらず、ワイパーを動かしている車がいたら、左ハンドル車に慣れていない人でしょう。

2.シフトレバーについて
 マニュアル、オートマともに運転席、助手席の間にシフトレバーがあります。上の写真からわかる通り、ギアを入れるポジション(1速から5速、R)は左ハンドル、右ハンドルで違いはなく共通となっています。

右ハンドルの場合は左手で操作しますが、左ハンドルの場合は、右手での操作することになります。オートマ車はそれほど違和感ないのですが、マニュアル車の場合は、ロー(1速)が体に一番近い位置に来ます。
右ハンドルの場合は左手で体から離れた一番奥に押し込む感じなのですが、右に座って左手で操作する日本車に比べて、操作性は異なります。

また、欧州はマニュアル車が多くオートマ車の在庫が少ないレンタカー会社もあるので、注意が必要です。
上記の違いをしっかりと理解して、安全な運転を心掛けましょう!!

海外ドライブ失敗体験

 海外の多くの国でドライブをして、多くの失敗をしました。幸いにも事故は起こしてないですが、本ブログの読者に同じ失敗をして欲しくないので、私の体験を共有します。行き先の国の交通ルール・道路標識の情報をしっかりインプットしておくことが肝心です。インプットしたつもりでも、慣れない環境なので、ルールが飛んでしまうこともあります。細心の注意を払って安全に運転したいものです。

ウィンカーを出そうとして、ワイパーを動かす…

私自身も海外でのドライブ経験は数多くありますが、ウィンカーを出そうとして、ワイパーを動かしてしまうことは、よくあります(笑)
なぜ、晴れの日にワイパーを動かしているんだろう??恥ずかしいですね。長年慣れ親しんだ操作を変えることは、意識してもなかなか難しいことです。

2速から5速にギアを入れてしまう(3速を飛ばしてしまう…)

日本・海外関係なく、(滅多にいませんが)マニュアル車好きは良くやってしまうミスです。現在の日本はオートマ車の運転しかしたことがない人が多いので、慣れないマニュアル車は運転しないほうが良いでしょう。

海外の交通ルールを知らずに、右折(日本の場合は左折にあたる)時は赤信号でもOKなのに停止してしまう

クラクションを鳴らされて、気付いたことがあります。

中央分離帯がない片側1車線道路で、右折(日本の場合は左折)した際に、無意識に逆走してしまう

右折時に対向車がいない場合は、(右側通行の国なのに)無意識に左側通行をしてしまう。遠くから対向車が迫ってきて、自分が逆走していることに気付く。

道に迷う

この体験が一番多いです。英語版のGPSが分かりずらくて、道に迷ってしまうケース。
紙の道路地図を参照したり、街の人に聞いたり、原始的ですが携帯の方位磁針アプリで方角を頼りに目的地にたどり着いたこともあります。郊外は良いですが、市街地が分かりずらいし大変な思いをしました。

ギリシャのアテネでは到着が夜だったこともあって、一方通行だらけで、空港からホテルにたどり着かず、空港にレンタカーを置いて、ホテルまでバスで移動したこともありました。何のためにレンタカーを借りたのか…翌日からの郊外ドライブでレンタカーが活躍したので、無駄にはならなかったですが…

海外ドライブのまとめ

・世界の分布を見ると、76の国(地域)が左側通行で、163の国(地域)が右側通行になっています。行き先の国が左側通行なのか、右側通行なのか確認しましょう。

・左ハンドルの車の場合は、ウィンカースイッチ、ワイパーのスイッチが右ハンドルの車とは逆になります。