トルコの世界遺産一覧【2024年最新版】です。世界遺産の概要とトルコのどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の概要について紹介します。トルコに存在する世界遺産の歴史的な背景を知り、旅をすることであなたの旅がより充実するでしょう。旅行の計画に役立つことを切に願っています。

No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | イスタンブール歴史地域 | 1985年 | イスタンブール県 | (1),(2),(3),(4) | |
2 | ディヴリーイの大モスクと病院 | 1985年 | スィヴァス県 | (1),(4) | |
3 | ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群 | 1985年 | ネヴシェヒル県 | (1), (3), (5), (7) | 複合遺産 |
4 | ハットゥシャ | 1986年 | チョルム県 | (1),(2),(3),(4) | |
5 | ネムルト・ダウ | 1987年 | アドゥヤマン県 | (1), (3), (4) | |
6 | クサントス–レトーン | 1988年 | アンタルヤ県、ムーラ県 | (2),(3) | |
7 | ヒエラポリス-パムッカレ | 1988年 | デニズリ県 | (3), (4), (7) | 複合遺産 |
8 | サフランボル市街 | 1994年 | カラビュック県 | (2),(4),(5) | |
9 | トロイの考古遺跡 | 1998年 | チャナッカレ県 | (2),(3),(6) | |
10 | セリミエ・モスクとその社会的複合施設群 | 2011年 | エディルネ県 | (1),(4) | |
11 | チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡 | 2012年 | コンヤ県 | (3), (4) | |
12 | オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズク | 2014年 | ブルサ県 | (1), (2), (4), (6) | |
13 | ペルガモンとその重層的な文化的景観 | 2014年 | イズミル県 | (1), (2), (3), (4), (6) | 文化的景観 |
14 | エフェソス | 2015年 | イズミル県 | (3), (4), (6) | |
15 | ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観 | 2015年 | ディヤルバクル県 | (4) | 文化的景観 |
16 | アニの考古遺跡 | 2016年 | カルス県 | (2)(3)(4) | |
17 | アフロディシアス | 2017年 | アイドゥン県 | (2), (3), (4), (6) | |
18 | ギョベクリ・テペ | 2018年 | シャンルウルファ県 | (1), (2), (4) | |
19 | アルスランテペの遺丘 | 2021年 | マラティヤ県 | (3) | |
20 | ゴルディオン | 2023年 | アンカラ県 | (3) | |
21 | 中世アナトリアの木造多柱式モスク群 | 2023年 | アフヨンカラヒサール県、アンカラ県、コンヤ県、エスキシェヒル県、カスタモヌ県 | (2), (4) |
トルコの県を西から東へ、どの県に世界遺産があるのか見て行きましょう。
エディルネ県
トルコ共和国の北西部に位置し、ヨーロッパ大陸との国境に接する歴史豊かな県です。東にクルクラーレリ県とテキルダー県、南にチャナッカレ県、西と北はギリシャおよびブルガリアと国境を接しています。
セリミエ・モスクとその社会的複合施設群(No.10)
セリミエ・モスクは、オスマン帝国最盛期のスルタン、セリム2世の命により、16世紀後半(1569年 – 1575年)に、帝国を代表する建築家ミマール・スィナンによって設計・建設されました。スィナン自身も「私の最高傑作」と語るほど、その建築美と技術力は世界的に高く評価されています。
チャナッカレ県
トルコ共和国の北西部、マルマラ地方に位置します。ヨーロッパ側の東トラキア地方とアジア側のトロアス地方にまたがっており、ダーダネルス海峡(トルコ語名: チャナッカレ海峡)によって隔てられています。
トロイの古代遺跡(No.9)

トロイの古代遺跡は、紀元前3千年紀から西暦4世紀にかけての長期間にわたって存在した古代都市の遺跡です。ホメロスの叙事詩『イリアス』に歌われたトロイア戦争の舞台として世界的に有名であり、考古学的な発掘調査によって、複数の時代にわたる都市の層が発見されています。
イスタンブール県
トルコ共和国の北西部、マルマラ地方に位置し、ヨーロッパ側のトラキア地方とアジア側のアナトリア地方にまたがる広大な県です。ボスポラス海峡によって東西に分断されています。
イスタンブール歴史地域(No.1)

イスタンブール歴史地域は、その名の通り、数千年にわたる歴史の中で重要な役割を果たしてきたイスタンブールの中心部に位置する地域を指します。古代ギリシャの植民都市ビュザンティオンに始まり、ローマ帝国、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)、オスマン帝国の首都として繁栄したイスタンブールの、特に歴史的に重要な建造物群と周辺の景観が、その普遍的な価値を認められユネスコの世界遺産に登録されました。
ブルサ県
トルコ共和国の北西部、マルマラ地方に位置しています。イスタンブール県の南東に隣接し、マルマラ海の南岸に面しています。
オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズク(No.12)
この世界遺産は、オスマン帝国がまだ小国から大帝国へと発展していく過程において、初期の重要な拠点となったブルサの歴史的な都市景観と、その近郊に位置する伝統的な村ジュマルクズックで構成されています。
イズミル県
トルコ共和国の西部に位置し、エーゲ海に面しています。エーゲ地方の中心的な県であり、県都イズミルはトルコ第三の人口を誇る大都市です。
ペルガモンとその重層的な文化的景観(No.13)
ペルガモンは、古代ギリシャ・ローマ時代に重要な都市として繁栄した遺跡であり、その周辺の文化的景観と共にユネスコの世界遺産に登録されています。特徴的なのは、ヘレニズム時代、ローマ時代、東ローマ帝国時代、そしてオスマン帝国時代に至るまでの、異なる時代の痕跡が重層的に残っていることです。
急峻な丘の上に築かれたアクロポリスを中心に、麓の平野部に広がる遺跡群、そして周辺の自然環境が一体となって、独特の文化的景観を形成しています。
エフェソス(No.14)
エフェソスは、紀元前10世紀に古代ギリシャ人によって建設され、その後ローマ帝国時代にはアジア州の首都として繁栄した古代都市の遺跡です。地中海世界における重要な商業・文化の中心地として栄え、最盛期には25万人もの人々が暮らしていたとされています。
保存状態の良い壮大な遺跡群は、ヘレニズム時代、ローマ帝国時代、そして初期キリスト教時代の様々な建造物を今に伝えており、当時の繁栄ぶりを偲ばせます。
アフィヨンカラヒサール県
トルコ共和国の中西部、内陸アナトリア地方の西部に位置しています。
中世アナトリアの木造多柱式モスク群(No.21)
この世界遺産は、13世紀から14世紀にかけての中世アナトリア(現在のトルコ中央部)に独特の発展を遂げた、木造の柱を多数持つ形式のモスク群を対象としています。セルジュク朝の後期からベイリク時代にかけて建設されたこれらのモスクは、地元の木材加工技術とイスラム建築の要素が融合した、他に類を見ない建築様式を示しています。
アンタルヤ県
トルコ共和国の南西部、地中海地方に位置しています。トルコ有数のリゾート地であり、温暖な気候と美しい海岸線、豊かな歴史遺産で知られています。
クサントス-レトーン(No.6)
クサントスとレトーンは、古代リュキア文明の二つの重要な聖域であり、その遺跡群が一体となってユネスコの世界遺産に登録されています。リュキア文明は、紀元前2千年紀から栄え、独自の文化と政治体制を持っていた古代文明です。
クサントスはリュキアの首都であり、レトーンはリュキアの主要な宗教的中心地でした。これらの遺跡は、リュキア文明の歴史、社会構造、宗教観を理解する上で非常に重要な証拠を提供しています。
ムーラ県
トルコ共和国の南西部、エーゲ海地方と地中海地方にまたがる沿岸県です。トルコ有数の人気観光地であり、美しい海岸線、入り江、島々、歴史遺跡で知られています。
クサントス-レトーン(No.6)
クサントスとレトーンは、古代リュキア文明の二つの重要な聖域であり、その遺跡群が一体となってユネスコの世界遺産に登録されています。リュキア文明は、紀元前2千年紀から栄え、独自の文化と政治体制を持っていた古代文明です。
クサントスはリュキアの首都であり、レトーンはリュキアの主要な宗教的中心地でした。これらの遺跡は、リュキア文明の歴史、社会構造、宗教観を理解する上で非常に重要な証拠を提供しています。
デニズリ県
トルコ共和国の南西部、エーゲ地方の内陸部に位置しています。
ヒエラポリス-パムッカレ(No.7)

ヒエラポリス-パムッカレは、古代都市ヒエラポリスの遺跡と、その崖下にある独特の白い石灰棚(パムッカレ)からなる複合遺産です。自然が作り出した奇跡のような景観と、古代からの歴史的な遺産が共存する、世界的に非常に貴重な場所です。
エスキシェヒル県
トルコ共和国の中西部、内陸アナトリア地方に位置しています。
中世アナトリアの木造多柱式モスク群(No.21)
この世界遺産は、13世紀から14世紀にかけての中世アナトリア(現在のトルコ中央部)に独特の発展を遂げた、木造の柱を多数持つ形式のモスク群を対象としています。セルジュク朝の後期からベイリク時代にかけて建設されたこれらのモスクは、地元の木材加工技術とイスラム建築の要素が融合した、他に類を見ない建築様式を示しています。
アンカラ県
トルコ共和国の中央部、内陸アナトリア地方に位置しています。トルコの首都アンカラを県都として擁しています。
ゴルディオン(No.20)
ゴルディオンは、古代フリギア王国の首都として紀元前9世紀から紀元前6世紀にかけて繁栄した重要な遺跡です。その後もペルシア、アレクサンダー大王、ガラテヤ、ローマ、ビザンツといった様々な勢力の支配を受けましたが、フリギア王国の中心地としての記憶を色濃く残しています。
広大な墳丘墓群(トゥムルス)や都市遺跡は、フリギア文明の政治、社会、文化、芸術を理解する上で非常に重要な証拠を提供しています。
中世アナトリアの木造多柱式モスク群(No.21)
この世界遺産は、13世紀から14世紀にかけての中世アナトリア(現在のトルコ中央部)に独特の発展を遂げた、木造の柱を多数持つ形式のモスク群を対象としています。セルジュク朝の後期からベイリク時代にかけて建設されたこれらのモスクは、地元の木材加工技術とイスラム建築の要素が融合した、他に類を見ない建築様式を示しています。
コンヤ県
トルコ共和国の中央部、内陸アナトリア地方に位置しています。面積はトルコ最大の県であり、広大な平野を有しています。
チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡(No.11)
チャタル・ヒュユクは、紀元前7400年から紀元前6200年頃にかけて繁栄した、新石器時代から初期の農耕社会における最大級の集落跡の一つです。近東における人類の定住生活、社会構造、芸術、宗教観などを研究する上で、極めて重要な遺跡として世界的に評価されています。
中世アナトリアの木造多柱式モスク群(No.21)
この世界遺産は、13世紀から14世紀にかけての中世アナトリア(現在のトルコ中央部)に独特の発展を遂げた、木造の柱を多数持つ形式のモスク群を対象としています。セルジュク朝の後期からベイリク時代にかけて建設されたこれらのモスクは、地元の木材加工技術とイスラム建築の要素が融合した、他に類を見ない建築様式を示しています。
スィヴァス県
トルコ共和国の中央部、内陸アナトリア地方の東部に位置しています。面積はトルコで2番目に広い県です。
ディヴリーイの大モスクと病院(No.2)
ディヴリーイの大モスクと病院は、13世紀初頭(1228年から1229年)に、アナトリアのテュルク系王朝であるメンギュジェク侯国のアフメト・シャーの命により、その妃であるメライク・トゥラン・メレクの資金援助によって建設されました。この複合施設は、イスラム建築における初期の傑作の一つとされ、その独創的な建築様式と精緻な石彫装飾で世界的に高く評価されています。
チョルム県
トルコ共和国の中北部、黒海地方の内陸部に位置しています。
ハットゥシャ(No.4)
ハットゥシャは、紀元前2千年紀に強大な帝国を築いたヒッタイト帝国の首都として栄えた古代都市の遺跡です。広大な城壁、神殿、宮殿、貯水池、そして印象的な岩壁彫刻などが残っており、ヒッタイト文明の政治、宗教、社会、芸術を理解する上で、極めて重要な遺跡として世界的に評価されています。
ネヴシェヒル県
トルコ共和国の中央部、内陸アナトリア地方に位置しています。
ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石遺跡群(No.3)

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石遺跡群は、トルコ中央部のネヴシェヒル県を中心とした広範囲に広がる、独特の自然景観と歴史的な岩窟遺跡が一体となった複合遺産です。火山活動によって形成された奇岩群「妖精の煙突」が織りなす自然の驚異と、その奇岩をくり抜いて造られた初期キリスト教の岩窟教会や住居、地下都市などが共存し、他に類を見ない景観と歴史的価値を持っています。
シャンルウルファ県
トルコ共和国の南東部、南東アナトリア地方に位置しています。シリアとの国境に近く、歴史的に重要な地域です。
ギョベクリ・テペ(No.18)
ギョベクリ・テペは、紀元前10千年紀(約1万2千年年前)に建造された、世界最古の神殿跡と考えられている極めて重要な新石器時代の遺跡です。農耕が始まる以前の狩猟採集民によって建造された可能性が高く、人類の宗教観や社会構造の初期の段階を理解する上で、その発見は世界に衝撃を与えました。
ディヤルバクル県
トルコ共和国の南東部、南東アナトリア地方に位置しています。チグリス川が流れ、歴史的に重要な地域です。
ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観(No.15)
この世界遺産は、トルコ南東部のディヤルバクル市を取り囲む壮大なディヤルバクル城塞と、その城壁に隣接する肥沃なエヴセル庭園から構成される文化的景観です。城塞は古代ローマ時代に起源を持ち、中世にかけて増改築が繰り返された堅牢な防御施設であり、黒色の玄武岩で築かれています。
一方、エヴセル庭園は、チグリス川沿いに広がる豊かな緑地であり、古代から都市の食料を供給してきた重要な農業地帯です。この二つの要素が一体となり、歴史、文化、自然が織りなす独特の景観を形成しています。
カルズ県
トルコ共和国の北東部、東アナトリア地方に位置し、アルメニアとの国境に接しています。
アニの古代遺跡(No.16)
アニは、中世においてシルクロードの重要な交易都市として繁栄した古代都市の遺跡です。961年から1045年までバグラトゥニ朝アルメニア王国の首都として栄華を極め、「千と一つの教会を持つ都市」とも称されるほど多くの壮麗な教会や建造物が建てられました。
その後、ビザンツ帝国、セルジュク朝、グルジア王国、モンゴル帝国、オスマン帝国の支配を受け、14世紀の地震と交易路の変化により衰退し、廃墟となりました。
マラティヤ県
トルコ共和国の東部、東アナトリア地方の南西部に位置しています。
アルスランテペの遺丘(No.19)
アルスランテペは、ユーフラテス川上流に位置する、紀元前6千年紀から11世紀までの長期間にわたる様々な文明の層が堆積した重要な遺丘(テル)です。新石器時代から始まり、カルコリック時代、初期青銅器時代、中期青銅器時代、後期ヒッタイト時代、鉄器時代、ローマ時代、ビザンツ時代、そして中世イスラム時代に至るまでの連続した居住の痕跡を示しており、特に紀元前4千年紀後半から紀元前3千年紀初頭にかけての初期国家形成期における社会構造、政治組織、芸術、宗教儀礼を理解する上で、極めて重要な遺跡です。
アドゥヤマン県
トルコ共和国の南東部、南東アナトリア地方に位置しています。
ネムルト・ダウ(No.5)
ネムルット・ダーは、トルコ南東部のアドゥヤマン県にある標高約2,134メートルの山です。この山の頂上には、紀元前1世紀に存在したコンマゲネ王国のアンティオコス1世によって築かれた壮大な墳墓と神殿の遺跡があります。巨大な石像群が特徴的で、特に日の出と日の入りの時間に照らされる光景は非常に神秘的で、世界中から多くの観光客が訪れます。
まとめ
ペルーにある世界遺産一覧【2024年最新版】をご紹介しました。韓国のどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の歴史的な背景・概要を知り、旅をすることであなたの旅がより充実することを切に願っています。今まであまり旅行に行ったことが無いという方、気になる世界遺産はあったでしょうか?
旅行することで様々な経験が出来て、人生が豊かになることでしょう。思い立ったら、興味の沸く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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