ベトナムの世界遺産一覧【2024年最新版】です。世界遺産の概要とベトナムのどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の概要について紹介します。ベトナムに存在する世界遺産の歴史的な背景を知り、旅をすることであなたの旅がより充実するでしょう。旅行の計画に役立つことを切に願っています。
No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | フエの建造物群 | 1993年 | フエ市 | (4) | |
2 | ハロン湾=カットバー群島 | 1994年 | クアンニン省 | (7),(8) | 自然遺産 |
3 | 古都ホイアン | 1999年 | クアンナム省 | (2), (5) | |
4 | ミーソン聖域 | 1999年 | クアンナム省 | (2), (3) | |
5 | フォンニャ=ケバン国立公園 | 2003年 | クアンビン省 | (8), (9), (10) | 自然遺産 |
6 | ハノイのタンロン皇城の中心区域 | 2010年 | ハノイ市 | (2), (3), (4) | |
7 | 胡朝の城塞 | 2011年 | タインホア省 | (2), (4) | |
8 | チャンアンの景観関連遺産 | 2014年 | ニンビン省 | (5), (7), (8) | 複合遺産 |
ベトナムの世界遺産を北から順番にご紹介します。
ハノイ
ハノイはベトナムの首都で、歴史的な建造物とフランス植民地時代の面影が残る美しい街です。旧市街の活気やホアンキエム湖の静けさが特徴的で、食文化も豊かです。
ハノイのタンロン皇城の中心区域(No.6)
タンロン皇城の中心区域は、ハノイにある世界遺産で、7世紀から19世紀にかけてベトナムの政治の中心でした。歴代王朝の遺跡が重層的に発掘されており、ベトナムの歴史と文化を物語る貴重な場所です。

クアンニン省
クアンニン省はベトナム北東部に位置し、世界遺産ハロン湾で有名です。中国と国境を接し、ベトナム最大の石炭産地でもあります。近年は「グリーン発展」を掲げ、観光業に加え、加工業や物流拠点としての発展も進んでいます。
ハロン湾=カットバー群島(No.2)
ハロン湾=カットバー群島は、ベトナム北東部に位置する世界自然遺産です。無数の石灰岩の島々が織りなす「海の桂林」と称される景観が特徴で、2023年にはカットバー群島が拡張登録され、多様な生態系と地質学的価値も評価されています。

ニンビン省
ニンビン省は、ハノイから南へ約100kmに位置し、「陸のハロン湾」と称される石灰岩の奇岩群と水田が織りなす美しい景観が特徴です。世界遺産チャンアン複合景観や古都ホアルー遺跡など、自然と歴史が融合した魅力的な観光地が数多くあります。
チャンアンの景観関連遺産(No.8)
チャンアンの景観関連遺産は、ベトナム北部ニンビン省に広がる複合世界遺産です。カルスト地形が織りなす「陸のハロン湾」と称される自然美に加え、先史時代の洞窟住居跡や古都ホアルー遺跡など、3万年以上にわたる人類の営みの痕跡が評価され、東南アジア初の複合遺産となりました。
タインホア省
タインホア省はベトナム北中部に位置し、東はトンキン湾、西はラオスに接しています。世界遺産の胡朝の城塞やサムソンビーチが有名で、黎朝の皇帝・黎利(レ・ロイ)の出身地でもあります。米や海産物が豊富で、「ネムチュア」が特産品です。
胡朝の城塞(No.7)
胡朝の城塞は、ベトナム北中部のタインホア省にある14世紀の城塞で、短命な胡朝の首都でした。風水の原則に基づいて巨大な石灰岩ブロックで築かれ、中国の宋学(新儒学)の影響とベトナムの伝統が融合した独自の建築様式を示す、貴重な世界遺産です。

クアンビン省
クアンビン省はベトナム北中部に位置し、ラオスとトンキン湾に挟まれた細長い地形で、ベトナム南北を結ぶ回廊のような役割を担っています。世界遺産フォンニャ=ケバン国立公園の広大な洞窟群が有名で、豊かな自然と歴史的な背景を持つ省です。
フォンニャ=ケバン国立公園(No.5)
フォンニャ=ケバン国立公園は、ベトナム北中部のクアンビン省にある世界自然遺産です。4億年以上前に形成されたアジア最古とされるカルスト地帯で、世界最大のソンドン洞窟をはじめ、大小300以上の壮大な洞窟群と多様な生態系が魅力です。

フエ市
フエ市はベトナム中部の古都で、阮朝の都として栄えました。フォーン川が流れ、世界遺産のフエの建造物群が有名です。歴史的な街並みや帝廟、寺院が点在し、落ち着いた雰囲気と独特の食文化が魅力です。
フエの建造物群(No.1)
フエの建造物群は、ベトナム中部の古都フエに点在する阮朝時代の王宮、帝廟、寺院などの歴史的建造物群です。フォーン川沿いの美しい景観と融合し、ベトナム最後の王朝の文化と建築様式を今に伝える世界遺産です。
クアンナム省
クアンナム省はベトナム中部に位置し、世界遺産のホイアン旧市街やミーソン聖域があります。長い海岸線と山地が広がり、豊かな自然と歴史的な文化が融合した地域です。かつては日本人町も存在し、日本との交流も深い場所として知られています。
古都ホイアン(No.3)
古都ホイアンは、ベトナム中部のクアンナム省にある世界文化遺産です。15世紀から19世紀にかけて国際貿易港として栄え、日本や中国、ヨーロッパなど多様な文化が融合した独特の街並みが特徴です。夜にはランタンが灯り、幻想的な雰囲気に包まれます。

ミーソン聖域(No.4)
ミーソン聖域は、ベトナム中部のクアンナム省にある世界遺産です。4世紀から13世紀にかけて栄えたチャンパ王国のヒンドゥー教聖地で、シヴァ神を祀るレンガ造りの祠堂群が点在しています。チャンパ美術の傑作とされ、インド文化の影響とベトナム独自の様式が融合した貴重な遺跡です。

まとめ
ベトナムには、豊かな歴史と壮大な自然が息づく多くの世界遺産があります。文化遺産としては、阮朝の都フエの建造物群、多様な文化が融合した古都ホイアン、チャンパ王国のヒンドゥー教聖地ミーソン聖域、そして珍しい様式の胡朝の城塞が挙げられます。自然遺産では、「海の桂林」と称されるハロン湾の奇岩群、そして世界最大のソンドン洞窟を含むフォンニャ=ケバン国立公園の壮大なカルスト地形が有名です。これらの遺産は、ベトナムの多様な魅力と歴史の深さを物語っています。














よくある質問

ベトナムの世界遺産はいくつありますか?
現在、ベトナムには文化遺産5件、自然遺産2件、複合遺産1件の計8件の世界遺産があります。(ハロン湾は2023年にカットバー群島が拡張登録され、「ハロン湾=カットバー群島」として複合遺産となりました。)
ホーチミンには世界遺産がありますか?
ホーチミン市をはじめとするベトナム南部エリアには、世界遺産は登録されていません。有名な観光地である「クチトンネル」なども世界遺産ではありません。
ベトナムの有名な世界遺産は何ですか?
自然遺産では「ハロン湾」、文化遺産では「古都ホイアン」や「フエの建造物群」が特に有名です。
各世界遺産へのアクセスは?
ハロン湾=カットバー群島: ハノイからバスやツアーでアクセスするのが一般的です。
フエの建造物群: フエ市内に点在しており、市内中心部からタクシーやシクロ(自転車タクシー)で巡ることができます。
古都ホイアン: ダナン国際空港から車で約30分とアクセスが良いです。
ミーソン聖域: ダナンまたはホイアンからツアーに参加するのが一般的です。
フォンニャ=ケバン国立公園: アクセスにはやや時間がかかります。フエからドンホイへ向かい、そこから車でアクセスする方法や、ハノイから飛行機でドンホイへ行く方法があります。
タンロン皇城の中心区域: ハノイ市内の中心部に位置しており、徒歩やタクシーで簡単にアクセスできます。
チャンアンの景観関連遺産: ハノイから日帰りツアーも出ており、バスや車でアクセスできます。
胡朝の城塞: ハノイから車で約3時間と、ややアクセスは不便ですが、美しい田園風景を楽しめます。
各世界遺産のベストシーズンは?
ホイアン: 洪水のリスクがある雨季(9月~11月)を避け、乾季(2月~8月頃)がおすすめです。特に2月~4月は気候も穏やかです。
ハロン湾: 乾季(11月~4月頃)がクルーズに最適ですが、年間を通して楽しめます。
フエ: 乾季(2月~8月頃)が観光に適しています。
フォンニャ=ケバン国立公園: 乾季(3月~8月頃)が観光しやすいです。
タンロン皇城、チャンアン、胡朝の城塞: ハノイ周辺の気候が穏やかな10月~4月の乾季が訪れるのに最適です。
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