はじめに
中国には多くの魅力的な世界遺産がありますが、今回注目するのは「平遥古城」(上の地図⑬)です。本記事では、平遥古城の概要と世界遺産としての価値について詳しくご紹介していきます。

平遥古城の概要と世界遺産としての価値
中国山西省の中心部に位置する平遥古城(Pingyao Old City)は、明清時代の面影を色濃く残す、まさに「生きた博物館」のような場所です。1997年にユネスコの世界遺産に登録されたこの古城は、その完璧な保存状態と、中国の伝統的な都市の姿を今に伝える貴重な存在として、世界中の人々を魅了し続けています。
世界遺産としての基本情報
名称 | 平遥古城 |
---|---|
登録年 | 1997年 |
登録基準 | (2):ある期間またはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観設計の発展に大きな影響を与えた、価値ある人間の交流を示している。 (3):現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。 (4):人類の歴史上において、重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積または景観の優れた例である。 |
中国三大古城の一つ:2700年の歴史を持つ「生きた博物館」
平遥古城は、雲南省の麗江古城、安徽省の徽州古城(※諸説あり)と並び称される中国三大古城の一つに数えられます。その歴史は古く、西周時代(紀元前11世紀~紀元前771年)まで遡ると言われており、実に2700年以上の歴史を持っています。
しかし、平遥古城が現在の姿になったのは、明代(14世紀~17世紀)に城壁が大改築されてからです。城内には、明清時代に建てられた建物が数多く残り、当時の街並みや生活様式がそのまま保存されています。まるで時間が止まったかのような光景は、訪れる人々をタイムスリップしたかのような感覚にさせ、**「生きた博物館」**と称される所以です。
ユネスコ世界遺産としての登録と価値
平遥古城が世界遺産に登録されたのは、その際立った普遍的価値が高く評価されたためです。
- 完璧な保存状態: 明清時代の城壁、街路、店舗、民家、寺院などが極めて良好な状態で保存されており、当時の都市構造と生活様式を現代に伝えています。
- 金融の発展を示す遺産: 清代には中国の金融の中心地として栄え、中国初の銀行である「票号(ひょうごう)」が誕生しました。これは、中国経済史において重要な役割を果たした証です。
- 伝統文化の継承: 今も住民が暮らす中で、伝統的な晋商(しんしょう)文化や建築様式が息づいており、単なる史跡ではなく、生き生きとした文化が受け継がれています。
平遥古城は、中国の歴史、建築、経済、文化が凝縮された、人類共通の貴重な遺産なのです。
タイムスリップしたかのような明清時代の街並み
平遥古城の最大の魅力は、その城壁を一歩入った瞬間に感じられる、タイムスリップしたかのような感覚です。自動車の乗り入れが制限された城内では、石畳の道が続き、両脇には黒い瓦屋根と灰色の煉瓦壁を持つ伝統的な家屋がずらりと並びます。
これらの建物は、明清時代の建築様式を忠実に守っており、格子窓や彫刻、赤提灯などがノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。土産物店やレストランも、この古風な街並みに溶け込むようにデザインされており、まるで数百年前の中国に迷い込んだような錯覚を覚えるでしょう。夜にはライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な美しさを見せてくれます。
平遥古城の見どころハイライト

平遥古城内には、その歴史と文化を物語る多くの見どころが点在しています。城壁から金融機関、行政機関、商業街、そして宗教施設まで、多岐にわたる魅力的なスポットを巡りましょう。
古城壁(こじょうへき):中国で最も保存状態の良い城壁と歴史的建造物
平遥古城を取り囲む古城壁(Ancient City Wall)は、高さ約12メートル、厚さ3~6メートル、総延長約6.2キロメートルに及びます。明代に大規模に改築されたこの城壁は、中国で最も保存状態が良いと言われる城壁の一つです。
城壁の上には、72の見張り台と3000の銃眼(射撃孔)が設けられ、これは孔子の72人の賢人と3000人の弟子にちなむと言われています。城壁の一部は登ることができ、上からは古城内の瓦屋根が連なる街並みや、遠くの山々を一望できます。まるで巨大な龍が横たわっているかのようなその姿は、平遥古城のシンボルであり、その堅牢さから「金亀城」とも呼ばれます。
日昇昌票号(にっしょうしょうひょうごう):中国初の銀行「票号」発祥の地
日昇昌票号(Rishengchang Draft Bank)は、1823年に設立された中国初の民間銀行「票号」の発祥の地として知られています。清代の金融の中心であった平遥を象徴する重要な場所です。
当時は、大金を持ち歩く危険を避けるため、遠隔地への送金を「匯票(かいひょう)」という手形で行うシステムが考案され、これにより中国全土に金融ネットワークが築かれました。日昇昌票号の建物は、当時の店舗、業務室、帳場、宿舎などをそのまま残しており、当時の金融業務の様子や、票号の歴史を学ぶことができます。まさに中国の近代金融史の出発点とも言える場所です。
県衙(けんが):古代の地方行政機関を再現した場所
県衙(County Government Office)は、明清時代に平遥県の地方行政を司った役所であり、現在もその姿を忠実に再現しています。広大な敷地内には、大堂(裁判や行政を行う場所)、二堂(知事の執務室)、牢獄、後庁(知事の私邸)など、様々な建物が連なっています。
特に、古代の裁判の様子を再現した蝋人形の展示や、当時の役人たちの生活が垣間見える調度品などがあり、清代の地方行政の仕組みを具体的に理解することができます。日本の時代劇のような雰囲気を感じられるでしょう。
明清街(みんしんがい):古城の中心をなす商業街と賑わい
古城の中心を東西に走る明清街(Mingqing Street)は、その名の通り明清時代から続く主要な商業街です。石畳の道沿いには、当時の銀行、両替商、質屋、商店などが軒を連ね、現在も土産物店、飲食店、旅館などが営業し、多くの観光客で賑わっています。
赤提灯が灯る夜には、さらに活気と風情が増し、タイムスリップ感が深まります。平遥名物のお菓子や工芸品を見つけたり、地元のレストランで食事を楽しんだり、古城の活気を肌で感じられる場所です。
文廟(ぶんびょう):中国最古の孔子廟と教育の歴史
文廟(Confucian Temple)は、儒教の祖である孔子を祀る廟で、中国に現存する孔子廟の中で最も古いとされています。北魏時代(4世紀)に創建され、その後も修復や増築が繰り返されてきました。
境内には、孔子の像を祀る大成殿などがあり、古代中国の教育と学問の中心であった孔子廟の歴史と雰囲気に触れることができます。科挙(官僚登用試験)に合格を願う人々が訪れた場所でもあり、その歴史的意義は非常に大きいです。静かで厳かな雰囲気の中で、中国の精神文化の深さを感じられるでしょう。
平遥古城の歴史と文化に触れる

平遥古城は、その完璧な保存状態の背後に、中国の経済と文化の歴史が深く息づいています。特に「晋商」と呼ばれる商人たちの活躍は、古城の繁栄に大きく貢献しました。
金融の中心地としての発展と役割
平遥古城が最も輝いたのは、清代(17世紀~20世紀初頭)のことです。当時の中国では、各地での商業活動が活発化し、遠隔地への大金輸送が課題となっていました。そこで登場したのが、平遥を拠点とする「票号(ひょうごう)」と呼ばれる金融機関です。
1823年に平遥で誕生した日昇昌票号は、現代の銀行に似たシステムで、手形(匯票)を発行することで現金を輸送することなく送金を可能にしました。これにより、全国に支店網を広げ、清代の金融・経済において中心的な役割を果たすようになりました。平遥古城は、中国全土の貨幣が流れ込み、巨大な富が集まる金融の中心地へと発展したのです。
晋商(しんしょう)文化と繁栄の背景
平遥の金融業を支えたのは、山西省出身の商人たち、すなわち**「晋商(しんしょう)」**でした。彼らは、清代から民国期にかけて、中国経済の主導権を握った影響力のある商人集団でした。
晋商は、単に商売がうまいだけでなく、家族や同郷の結束を重んじ、信用と義を重んじる独特の**「晋商文化」**を形成しました。彼らは倹約を旨とし、富を蓄積する一方で、教育や慈善事業にも熱心に取り組みました。平遥古城に残る壮麗な邸宅や票号の建物は、晋商たちの富と、彼らが築き上げた金融システム、そして彼らの思想を今に伝えています。古城を歩くことで、この強力な商業文化の息吹を感じられるでしょう。
伝統的な建築様式と生活文化
平遥古城の建物は、晋中地方独特の伝統的な建築様式を特徴としています。
- 瓦屋根と煉瓦壁: 灰色の煉瓦壁に黒い瓦屋根が連なり、統一感のある美しい街並みを作り出しています。
- 中庭のある家屋: 多くの家屋は、内側に中庭を持つ「四合院(しごういん)」様式で建てられており、外部からの視線を遮りつつ、採光と通風を確保する工夫が凝らされています。
- 精巧な彫刻と装飾: 扉や窓枠には、木彫りや石彫りの精巧な装飾が施されており、当時の職人の技と美意識をうかがい知ることができます。
また、平遥古城は観光地であると同時に、今も多くの人々が暮らす**「生きた町」**です。城内では、地元の人々が日常の生活を送り、伝統的な職人技が受け継がれ、地元の市場が賑わっています。これにより、単なる歴史的な遺構を見るだけでなく、中国の伝統的な生活文化が息づく様子を肌で感じることができます。古城の石畳を歩きながら、数百年前の中国の日常に思いを馳せてみましょう。
平遥古城へのアクセスと観光のポイント

平遥古城は、北京や西安といった主要都市からやや離れた場所にありますが、中国の高速鉄道網の発展により、比較的アクセスしやすくなっています。効率的な観光のために、事前の計画が重要です。
平遥への交通手段(北京、西安、太原経由)
日本から平遥へ直接アクセスするフライトはありません。一般的には、中国の主要都市へ国際線で入り、そこから国内線や高速鉄道を利用して向かいます。
- 太原(たいげん)経由: 平遥に最も近い主要都市は山西省の省都太原です。
- 飛行機: 中国国内の主要都市(北京、上海、西安、広州など)から太原武宿国際空港(Taiyuan Wusu International Airport, TYN)へのフライトがあります。空港から太原南駅(高速鉄道駅)へ移動し、平遥駅行きの高速鉄道に乗り換えるのが一般的です。
- 高速鉄道: 太原南駅から平遥古城駅(Pingyao Gucheng Station)まで高速鉄道で約30分です。平遥古城駅から古城の入り口までは、観光バスやタクシーを利用します(約10~15分)。
- 北京、西安経由:
- 高速鉄道: 北京西駅から平遥古城駅まで高速鉄道で約3~4時間。西安北駅から平遥古城駅まで高速鉄道で約3時間です。これらの主要都市から直接高速鉄道でアクセスできるため、非常に便利です。
古城内の移動と観光ルートの選び方
平遥古城内は自動車の乗り入れが制限されており、基本的に徒歩での移動となります。
- 徒歩: 城内は石畳の道が整備されており、歩きやすい靴であれば問題なく散策できます。
- 電気カート: 広い城内を効率よく回りたい場合は、主要なスポットを結ぶ電気カートが運行されています(有料)。特に体力に自信がない方や時間がない方には便利です。
- 自転車: レンタル自転車で城内を巡ることも可能です。
観光ルートの選び方:
- 半日コース: 城壁の一部に登り、日昇昌票号と明清街を散策する。
- 1日コース: 主要な見どころ(城壁、日昇昌票号、県衙、文廟、明清街)をじっくり巡り、ランチも古城内で楽しむ。
- 1泊2日以上: 古城内の宿泊施設に泊まり、夜のライトアップされた街並みを散策したり、日中とは異なる静かな古城の雰囲気を味わうのがおすすめです。城外の双林寺や鎮国寺まで足を延ばすこともできます。
入場券: 平遥古城には、城内に入るための入場券(古城維持費)が必要な場合や、主要な施設を巡る共通チケットが販売されています。事前に確認し、購入しておきましょう。
おすすめの訪問時期と服装・持ち物
- おすすめの訪問時期:
- 春(4月~5月)と秋(9月~10月): 気候が穏やかで、観光に適しています。空気が澄んでいて、過ごしやすい季節です。
- 夏(7月~8月): 日中は暑くなりますが、朝晩は比較的涼しく、観光客も多くなります。
- 避けるべき時期:
- 冬(12月~2月): 非常に寒くなり、積雪することもあります。観光客は少なめですが、防寒対策は必須です。
- 中国の大型連休(春節、国慶節など): 国内からの観光客で非常に混雑し、宿泊施設や交通機関の予約が困難になります。
- 服装・持ち物:
- 歩きやすい靴: 石畳の道や、城壁を歩く場合は必須です。
- 重ね着できる服装: 朝晩や日中、室内外で気温差があるため、体温調節しやすい服装が便利です。
- 雨具: 急な雨に備えて折りたたみ傘など。
- 日焼け対策: 日差しが強いので、帽子、サングラス、日焼け止め。
- パスポートのコピー: チケット購入時などに提示を求められることがあります。
周辺観光と平遥の文化体験
平遥古城の観光に加えて、周辺に点在する世界遺産級の寺院や、平遥ならではのグルメ・文化体験を組み合わせることで、旅がより一層深く、記憶に残るものになります。
双林寺(そうりんじ):彩塑(さいそ)が美しい仏教寺院
平遥古城から南西へ約6キロメートル離れた場所にある双林寺(Shuanglin Temple)は、ユネスコ世界遺産「平遥古城」の構成資産の一つとして登録されており、その価値は平遥古城本体にも匹敵します。
この寺院の最大の見どころは、寺内に収蔵されている2000体以上もの「彩塑(さいそ)」です。彩塑とは、粘土で作られた仏像や羅漢像などに彩色を施したもので、その豊かな表情や躍動感あふれるポーズは、まさに芸術品です。宋、元、明、清代にわたる様々な時代の作品があり、中国の仏教美術の歴史をたどることができます。特に、千体観音像や韋駄天像などは必見です。
鎮国寺(ちんこくじ):五代十国時代の木造建築
平遥古城から北東へ約15キロメートル離れた場所にある**鎮国寺(Zhenguo Temple)**も、双林寺と同様にユネスコ世界遺産の構成資産です。この寺院の最大の特徴は、**五代十国時代(10世紀)に建てられた木造建築「万仏殿」**です。
これは、中国に現存する五代十国時代の木造建築物の中で最も古いものの一つであり、その建築様式は非常に貴重です。釘を使わずに木材を組み合わせて作られた「斗栱(ときょう)」と呼ばれる構造は、当時の高度な建築技術を示しています。静かで厳かな雰囲気の中で、中国古建築の傑作をじっくり鑑賞できます。
平遥グルメと山西省の特産品
平遥を訪れたら、山西省ならではの郷土料理や特産品をぜひ味わってみてください。山西省は**「麺食の郷」**として知られ、様々な種類の麺料理があります。
- 刀削麺(とうしょうめん): 山西省を代表する麺料理。生地を削って鍋に直接落とす独特の製法で作られ、もちもちとした食感が特徴です。
- 平遥牛肉(平遥牛肉): 平遥の伝統的な名物料理。燻製された牛肉で、香ばしく濃厚な味わいが特徴です。お土産としても人気です。
- 晋中老陳酢(しんちゅうろうちんず): 山西省特産の黒酢。コクと深みがあり、料理に深みを与えます。
- その他: 蒸しパンの一種である「碗托子(ワントゥオズ)」、あんを包んだ揚げ菓子「栲栳栳(カオラオラオ)」なども平遥の特色ある料理です。
伝統芸能鑑賞と文化体験
平遥古城では、観光客向けに様々な伝統芸能の鑑賞や文化体験が提供されています。
- 晋劇(しんげき): 山西省の伝統的な京劇の一種。古城内の劇場などで鑑賞できることがあります。
- 影絵芝居(皮影戯): 昔ながらの影絵芝居を鑑賞できる場所もあります。
- 提灯作り体験: 伝統的な平遥の提灯を作るワークショップに参加できることもあります。
- 民俗博物館訪問: 平遥の歴史や生活文化をより深く知るために、地域の民俗博物館を訪れるのもおすすめです。
これらの周辺観光や文化体験を通じて、平遥古城の多面的な魅力をさらに深く掘り下げ、より充実した旅となるでしょう。
まとめ:平遥古城 – 時を超えて息づく歴史の都
平遥古城への旅は、単なる観光に留まらない、時を超えた感動と深い学びを与えてくれるでしょう。この世界遺産は、中国の悠久の歴史と、そこに息づく人々の生活が織りなす、唯一無二の魅力を湛えています。
心に残る平遥古城の旅
城壁に囲まれた平遥古城に足を踏み入れた瞬間から、あなたは明清時代へとタイムスリップしたかのような感覚に包まれるでしょう。石畳の路地、伝統的な家屋、そして赤提灯が灯る夜の幻想的な風景は、心に深く刻まれる思い出となります。
かつて中国の金融を支えた日昇昌票号や、古の行政を司った県衙を巡ることで、歴史の教科書では味わえない「生きた歴史」を感じることができます。城壁の上から見下ろす古城の全景は、その完璧な保存状態と、歴史の重みを実感させてくれるはずです。また、双林寺や鎮国寺の貴重な仏像や建築に触れることで、中国仏教美術の奥深さに感動するでしょう。
平遥古城は、忙しい日常から離れ、静かで古風な雰囲気に浸りながら、中国の歴史と文化の深さに思いを馳せる、心に残る旅となること間違いありません。
世界遺産保護と文化の継承
平遥古城は、その卓越した普遍的価値が認められ、世界遺産として人類共通の宝となっています。この古城は、明清時代の都市計画、建築様式、そして晋商文化が極めて良好な状態で継承されている「生きた文化遺産」であり、その保護と維持は非常に重要です。
観光客としてこの地を訪れることは、単にその美しさを享受するだけでなく、文化遺産保護の重要性を認識し、平遥の人々がその文化を未来へと継承していく活動を間接的に支えることにもつながります。平遥古城は、今後もその独特の魅力を保ち続け、世界中の人々に中国の豊かな歴史と文化の素晴らしさを伝え続けていくことでしょう。
よくある質問
平遥古城はどんな場所ですか?
平遥古城は、中国山西省にあるユネスコ世界遺産です。明清時代の城壁と街並みが完璧な状態で保存されており、「生きた博物館」とも称されます。かつては中国の金融の中心地として栄え、中国初の銀行「票号(ひょうごう)」が誕生した歴史的な場所でもあります。
平遥古城への最も便利なアクセス方法は何ですか?
中国の主要都市(北京、上海、西安など)から、山西省の省都である太原(たいげん)を経由するのが一般的です。太原南駅から高速鉄道で平遥古城駅まで約30分と非常に便利です。北京や西安からは、直接平遥古城駅行きの高速鉄道も出ています。
平遥古城の観光にはどのくらいの時間が必要ですか?
主要な見どころを効率よく回るなら1日あれば可能ですが、古城の雰囲気をじっくり味わったり、周辺の世界遺産である寺院(双林寺、鎮国寺)も訪れたりするなら、1泊2日以上の滞在がおすすめです。夜のライトアップされた古城は特に美しいですよ。
平遥古城観光のおすすめ時期と服装を教えてください。
おすすめの時期は、気候が穏やかで晴天の多い春(4月~5月)と秋(9月~10月)です。 古城内は石畳の道や城壁を歩くため、歩きやすい靴は必須です。朝晩や日中、室内外で気温差があるため、重ね着できる服装や、急な雨に備えて雨具(折りたたみ傘など)も持参しましょう。
平遥古城の城壁は登れますか?
はい、平遥古城の城壁は一部登ることが可能です。城壁の上からは、古城内の瓦屋根が連なる街並みや、遠くの山々を一望でき、当時の防御システムの堅固さを肌で感じることができます。
平遥古城で金融の歴史に触れるにはどこを訪れるべきですか?
ぜひ日昇昌票号(にっしょうしょうひょうごう)を訪れてください。ここは1823年に設立された中国初の銀行「票号」の発祥の地で、当時の金融業務の様子や、中国経済史における票号の役割を学ぶことができます。
平遥古城の周辺でおすすめの観光スポットはありますか?
はい、古城から少し足を延ばすと、以下の世界遺産の構成資産にも含まれる寺院があります。
- 双林寺(そうりんじ): 2000体以上もの美しい「彩塑(彩色された粘土像)」が有名です。
- 鎮国寺(ちんこくじ): 中国に現存する五代十国時代(10世紀)の貴重な木造建築「万仏殿」があります。 これらも平遥古城と合わせて訪れる価値のある場所です。






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