湖北省を中心とする山岳地帯の原生林「神農架」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。登録名は「湖北の神農架」のまま、2021年の境界変更で範囲が湖北省の外(重慶市)にも広がった点が識別のポイントです。
目次
基礎データ
| UNESCO登録名 | 神農架(湖北省)(英語名: Hubei Shennongjia) |
|---|---|
| 所在地 | 中華人民共和国・湖北省神農架林区・巴東県(一部は重慶市巫山県) |
| 登録年 | 2016年(2021年に軽微な境界変更) |
| 登録基準 | (ix)(x) |
| 種別 | 自然遺産 |
| 構成資産 | 2件(神農頂/巴東、老君山) |
| 面積 | 79,624ha(登録時73,318ha→2021年の境界変更で拡大) |
| 標高 | 神農頂 約3,106m(華中最高峰) |
中国中部最大の原生林と氷河期の「避難所」
神農架は、西側の神農頂/巴東と東側の老君山という2つの構成資産からなるシリアル・ノミネーション(連続性のある資産)です。神農頂(標高約3,106m)は中国中部(華中)の最高峰で「華中の屋根」と呼ばれます。中国中部最大の原生林と、垂直方向の完全な植生分布をもち、氷河の影響が小さかった「避難所」として希少な動植物(キンシコウ・チュウゴクオオサンショウウオなど)を育んでいます。2021年の軽微な境界変更で重慶市巫山県の五里坡国家級自然保護区の一部が加わり、面積は73,318haから79,624haになりました。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
神農架は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(ix):中国中部最大の原生林と、垂直方向に完全な植生分布を示す、生態学的に重要な進行中の過程の見本であること。
- 基準(x):氷河の影響が小さかった「避難所」として、絶滅のおそれのある固有種を含む生物多様性を保っていること。
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よくある質問

登録名が「湖北の神農架」なのに、湖北省の外にも範囲があるのはなぜですか?
2021年の軽微な境界変更で、隣接する重慶市巫山県の五里坡国家級自然保護区の一部が追加されたためです。登録名(湖北の神農架)はそのままですが、現在の資産の範囲は湖北省の外にも広がっています。


