メキシコの世界遺産一覧【2024年最新版】です。世界遺産の概要とメキシコのどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の概要について紹介します。メキシコに存在する世界遺産の歴史的な背景を知り、旅をすることであなたの旅がより充実するでしょう。旅行の計画に役立つことを切に願っています。

No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 古代都市パレンケと国立公園 | 1987年 | チアパス州 | (1),(2),(3),(4) | |
2 | メキシコシティ歴史地区とソチミルコ | 1987年 | メキシコシティ | (2), (3), (4), (5) | |
3 | 古代都市テオティワカン | 1987年 | メヒコ州 | (1), (2), (3), (4), (6) | |
4 | オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡 | 1987年 | オアハカ州 | (1),(2),(3),(4) | |
5 | プエブラ歴史地区 | 1987年 | プエブラ州 | (2),(4) | |
6 | シアン・カアン | 1987年 | キンタナ・ロー州 | (7), (10) | 自然遺産 |
7 | グアナフアト歴史地区と鉱山 | 1988年 | グアナフアト州 | (1),(2),(4),(6) | |
8 | 古代都市チチェン・イッツァ | 1988年 | ユカタン州 | (1), (2), (3) | |
9 | モレリア歴史地区 | 1991年 | ミチョアカン州 | (2),(4),(6) | |
10 | 古代都市エル・タヒン | 1992年 | ベラクルス州 | (3), (4) | |
11 | サカテカス歴史地区 | 1993年 | サカテカス州 | (2), (4) | |
12 | シエラ・デ・サン・フランシスコの岩絵群 | 1993年 | バハ・カリフォルニア・スル州 | (1), (3) | |
13 | エル・ビスカイノのクジラ保護区 | 1993年 | バハ・カリフォルニア・スル州 | (10) | 自然遺産 |
14 | ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群 | 1994年 | プエブラ州、モレロス州、メヒコ州 | (2), (4) | |
15 | 古代都市ウシュマル | 1996年 | ユカタン州 | (1), (2), (3) | |
16 | ケレタロの歴史史跡地区 | 1996年 | ケレタロ州 | (2),(4) | |
17 | グアダラハラのオスピシオ・カバーニャス | 1997年 | ハリスコ州 | (1), (2), (3), (4) | |
18 | カサス・グランデスのパキメ遺跡地帯 | 1998年 | チワワ州 | (3), (4) | |
19 | トラコタルパンの歴史遺跡地帯 | 1998年 | ベラクルス州 | (2),(4) | |
20 | ショチカルコの考古遺跡地帯 | 1999年 | モレロス州 | (3),(4) | |
21 | 歴史的城塞都市カンペチェ | 1999年 | カンペチェ州 | (2), (4) | |
22 | カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林 | 2002年 | カンペチェ州 | (1), (2), (3), (4), (9), (10) | 複合遺産 |
23 | ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群 | 2003年 | ケレタロ州 | (2), (3) | |
24 | ルイス・バラガン邸と仕事場 | 2004年 | メキシコシティ | (1), (2) | |
25 | カリフォルニア湾の島々と自然保護区群 | 2005年 | バハ・カリフォルニア州、バハ・カリフォルニア・スル州、ソノラ州、シナロア州 | (7), (9), (10) | 自然遺産 |
26 | テキーラの古い産業施設群とリュウゼツランの景観 | 2006年 | ハリスコ州 | (2), (4), (5), (6) | 文化的景観 |
27 | メキシコ国立自治大学の大学都市の中央キャンパス | 2007年 | メキシコシティ | (1), (2), (4) | |
28 | サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地 | 2008年 | グアナフアト州 | (2), (4) | |
29 | オオカバマダラ生物圏保護区 | 2008年 | ミチョアカン州 | (7) | 自然遺産 |
30 | カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ | 2010年 | メヒコ州、ケレタロ州、グアナフアト州、サン・ルイス・ポトシ州、サカテカス州、ドゥランゴ州、チワワ州 | (2),(4) | アメリカ |
31 | オアハカ中央盆地にあるヤグルとミトラの先史時代の洞窟群 | 2010年 | オアハカ州 | (3) | |
32 | エル・ピナカテとアルタル大砂漠の生物圏保護区 | 2013年 | ソノラ州 | (7), (8), (10) | 自然遺産 |
33 | パドレ・テンブレケ水道橋の水利システム | 2015年 | メヒコ州、イダルゴ州 | (1), (2), (4) | |
34 | レビジャヒヘド諸島 | 2016年 | コリマ州 | (7), (9), (10) | 自然遺産 |
35 | テワカン=クイカトラン渓谷 : メソアメリカの起源となる環境 | 2018年 | プエブラ州、オアハカ州 | (4), (10) | 複合遺産 |
メキシコの州を北から順番に、どの州に世界遺産があるのか見て行きましょう。
バハ・カリフォルニア州
メキシコ最北西端の州で、アメリカとの国境に接しています。ティフアナや州都メヒカリが主要都市。多様な地形を持ち、太平洋側の美しいビーチやカリフォルニア湾(コルテス海)に面した地域も広がります。観光業が盛んで、「バハメッド」という独自の美食文化も有名です。
カリフォルニア湾の島々と自然保護区群(No.25)
メキシコのバハ・カリフォルニア半島と本土に挟まれたカリフォルニア湾に点在する244の島々とその周辺の海洋保護区群。世界中のクジラの3分の1、海洋哺乳類の約4割が生息し、「世界の水族館」と称される豊かな生物多様性と美しい景観が特徴の自然遺産です。
バハ・カリフォルニア・スル州
バハ・カリフォルニア半島の南半分を占める州。州都はラパス。乾燥した砂漠地帯が広がる一方、美しい海岸線と豊かな海洋生物に恵まれ、ロス・カボスなどのリゾート地は世界的に有名です。ホエールウォッチングやダイビングも人気です。
シエラ・デ・サン・フランシスコの岩絵群(No.12)
メキシコ、バハ・カリフォルニア・スル州の砂漠地帯にある、先住民が描いた巨大な岩絵群。紀元前1100年頃から1300年頃まで続いた文化の痕跡で、人間や動物が写実的に描かれています。その規模と芸術的価値から、世界遺産に登録されています。
エル・ビスカイノのクジラ保護区(No.13)
メキシコのバハ・カリフォルニア・スル州にある広大なラグーンで、コククジラの重要な繁殖・越冬地として知られています。毎年冬になると、温暖な湾に集まり、子育てを行う姿を間近で観察できます。希少な固有種や渡り鳥も生息する豊かな生態系が特徴です。
カリフォルニア湾の島々と自然保護区群(No.25)
メキシコのバハ・カリフォルニア半島と本土に挟まれたカリフォルニア湾に点在する244の島々とその周辺の海洋保護区群。世界中のクジラの3分の1、海洋哺乳類の約4割が生息し、「世界の水族館」と称される豊かな生物多様性と美しい景観が特徴の自然遺産です。
ソノラ州
メキシコ北西部に位置し、アメリカのアリゾナ州と国境を接する広大な州。砂漠地帯が広がる一方、カリフォルニア湾に面し、美しいビーチも持ちます。鉱業が盛んで、ソノラ砂漠にはサボテンなどのユニークな植生が見られます。州都はエルモシージョです。
カリフォルニア湾の島々と自然保護区群(No.25)
メキシコのバハ・カリフォルニア半島と本土に挟まれたカリフォルニア湾に点在する244の島々とその周辺の海洋保護区群。世界中のクジラの3分の1、海洋哺乳類の約4割が生息し、「世界の水族館」と称される豊かな生物多様性と美しい景観が特徴の自然遺産です。
エル・ピナカテとアルタル大砂漠の生物圏保護区(No.32)
メキシコ、ソノラ州に広がる、火山活動で形成された広大な砂漠と砂丘の景観。世界でも珍しい火山円錐丘と広大な砂漠が共存し、多様な固有種や絶滅危惧種が生息する生物圏保護区です。その地質学的な価値と生態系の多様性から世界遺産に登録されています。
チワワ州
メキシコ最大の面積を誇る、北部に位置する州。アメリカとの国境地帯で、乾燥した砂漠や山岳地帯が広がり、豊富な鉱物資源に恵まれています。タラウマラ族の文化が残り、カサス・グランデスなどの歴史遺跡もあります。州都はチワワ市。
カサス・グランデスのパキメ遺跡地帯(No.18)
メキシコのチワワ州にある、14世紀から15世紀に栄えた先コロンブス期の都市遺跡。アドベ(日干しレンガ)で造られた集合住宅が特徴で、北米南西部のプエブロ文化とメソアメリカ文化が融合した独自の建築様式が見られます。貿易の中心地として栄えました。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(No.30)
メキシコ中央高原からアメリカ南西部へ続く、全長2,600kmの歴史的交易路。16世紀から19世紀にかけて、銀などの物資輸送や文化交流の道として栄えました。スペイン植民地時代の要塞都市、橋、教会などが点在し、メキシコの発展に寄与した歴史的遺産です。
シナロア州
メキシコ太平洋岸に位置する州で、温暖な気候と肥沃な大地に恵まれています。農業が盛んで、特にトマトやエビの生産が有名です。州都はクリアカン。美しいビーチリゾートのマサトランも人気ですが、治安面での注意喚起がされることもあります。
カリフォルニア湾の島々と自然保護区群(No.25)
メキシコのバハ・カリフォルニア半島と本土に挟まれたカリフォルニア湾に点在する244の島々とその周辺の海洋保護区群。世界中のクジラの3分の1、海洋哺乳類の約4割が生息し、「世界の水族館」と称される豊かな生物多様性と美しい景観が特徴の自然遺産です。
ドゥランゴ州
メキシコ中央北部に位置する広大な州。シエラ・マドレ・オクシデンタル山脈が縦断し、乾燥した高原と山岳地帯が広がります。豊富な鉱物資源に恵まれ、歴史的に銀採掘が盛んでした。映画のロケ地としても有名で、「西部劇のメキシコ」を象徴する風景が広がります。州都はビクトリア・デ・ドゥランゴ。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(No.30)
メキシコ中央高原からアメリカ南西部へ続く、全長2,600kmの歴史的交易路。16世紀から19世紀にかけて、銀などの物資輸送や文化交流の道として栄えました。スペイン植民地時代の要塞都市、橋、教会などが点在し、メキシコの発展に寄与した歴史的遺産です。
サカテカス州
メキシコ中北部に位置し、銀鉱山で栄えた歴史を持つ州。州都サカテカスは、美しいコロニアル建築が並ぶ歴史地区が世界遺産に登録されています。かつては国内最大の銀生産地であり、その富が華麗な街並みを築きました。現在も鉱業が主要産業です。
サカテカス歴史地区(No.11)
メキシコのサカテカス州にある、銀鉱山で繁栄した街の歴史地区。16世紀にスペイン人によって建設され、バロック様式の美しい建築物や狭い石畳の道が特徴です。特にカテドラルやアル・エデン鉱山は必見で、当時の面影を色濃く残す世界遺産です。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(No.30)
メキシコ中央高原からアメリカ南西部へ続く、全長2,600kmの歴史的交易路。16世紀から19世紀にかけて、銀などの物資輸送や文化交流の道として栄えました。スペイン植民地時代の要塞都市、橋、教会などが点在し、メキシコの発展に寄与した歴史的遺産です。
サン・ルイス・ポトシ州
メキシコ中央部に位置する州。砂漠、高原、山岳地帯、そして熱帯のジャングルと多様な地形を持ちます。鉱業が盛んで、銀や亜鉛などが産出されます。州都はサン・ルイス・ポトシ市で、美しいコロニアル建築が残る歴史的な街です。シュルレアリスム庭園のラス・ポサスも有名です。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(No.30)
メキシコ中央高原からアメリカ南西部へ続く、全長2,600kmの歴史的交易路。16世紀から19世紀にかけて、銀などの物資輸送や文化交流の道として栄えました。スペイン植民地時代の要塞都市、橋、教会などが点在し、メキシコの発展に寄与した歴史的遺産です。
ハリスコ州
メキシコ中西部に位置し、テキーラ、マリアッチ、ハラペーニョの発祥地として知られる文化的に重要な州。州都はメキシコ第2の都市グアダラハラです。温暖な気候と肥沃な大地に恵まれ、農業も盛ん。太平洋岸にはプエルト・バジャルタなどのリゾート地もあります。
グアダラハラのオスピシオ・カバーニャス(No.17)
メキシコのハリスコ州グアダラハラにある、かつての孤児院・病院。新古典主義建築の傑作で、内部にはメキシコ壁画運動の巨匠ホセ・クレメンテ・オロスコの壮大な壁画「炎の人間」があります。歴史的、芸術的価値が認められ、世界遺産に登録されています。
テキーラの古い産業施設群とリュウゼツランの景観(No.26)
メキシコのハリスコ州にある、テキーラ発祥の地を示す文化的景観。リュウゼツランが広がる畑、蒸留所、テキーラの村々が含まれます。16世紀から続くテキーラ生産の歴史と伝統、そしてその産業を支える景観が世界遺産に登録されています。
グアナフアト州
メキシコ中央部に位置し、銀鉱山で繁栄した歴史を持つ州。州都グアナフアト市とサン・ミゲル・デ・アジェンデ市は、美しいコロニアル建築や独特の街並みが世界遺産に登録されています。マリアッチ音楽の発祥地の一つとも言われ、芸術と文化が息づく地域です。
グアナフアト歴史地区と鉱山(No.7)
メキシコのグアナフアト州にある、銀鉱山で栄えた歴史都市の地区。スペイン植民地時代に莫大な富が生み出され、豪華な教会や劇場、地下道などの独特な都市構造が築かれました。色鮮やかな家々が斜面に立ち並び、美しいコロニアル建築が特徴の世界遺産です。
サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地(No.28)
メキシコ、グアナフアト州にある世界遺産。サン・ミゲル・デ・アジェンデは、18世紀のスペイン植民地時代の面影を残す美しい街並みが特徴で、要塞都市としての歴史も持ちます。近くのアトトニルコ聖地は、バロック様式のフレスコ画で飾られた巡礼教会で、その芸術的価値から共に登録されました。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(No.30)
メキシコ中央高原からアメリカ南西部へ続く、全長2,600kmの歴史的交易路。16世紀から19世紀にかけて、銀などの物資輸送や文化交流の道として栄えました。スペイン植民地時代の要塞都市、橋、教会などが点在し、メキシコの発展に寄与した歴史的遺産です。
ケレタロ州
メキシコ中央部に位置する州。州都ケレタロの歴史地区は、美しいコロニアル建築が残り世界遺産です。また、シエラ・ゴルダ山脈にはフランシスコ会伝道所群が点在し、こちらも世界遺産。農業や工業も盛んで、メキシコ経済の重要な拠点の一つとなっています。
ケレタロの歴史史跡地区(No.16)
メキシコのケレタロ州にある、州都ケレタロ市内の歴史的な地区。17世紀から18世紀にかけて建設された、美しいコロニアル様式の建造物や広場、水道橋などがよく保存されています。スペイン植民地時代の都市計画の優れた例として、世界遺産に登録されています。
ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会伝道所群(No.23)
メキシコのケレタロ州シエラ・ゴルダ山中に点在する、18世紀にフランシスコ会によって建設された5つの伝道所。先住民の改宗を目的とし、バロック様式の彫刻や装飾が特徴です。その簡素ながらも美しい建築と、異文化融合の証として世界遺産に登録されています。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(No.30)
メキシコ中央高原からアメリカ南西部へ続く、全長2,600kmの歴史的交易路。16世紀から19世紀にかけて、銀などの物資輸送や文化交流の道として栄えました。スペイン植民地時代の要塞都市、橋、教会などが点在し、メキシコの発展に寄与した歴史的遺産です。
イダルゴ州
メキシコ中央部に位置する州。標高の高い山岳地帯や峡谷、そして熱帯の谷など、多様な地形が特徴です。州都はパチューカ。パドレ・テンブレケ水道橋などの歴史的建造物があり、鉱業や農業が主要産業です。その名はメキシコ独立戦争時の英雄ミゲル・イダルゴに由来します。
パドレ・テンブレケ水道橋の水利システム(No.33)
メキシコのメヒコ州とイダルゴ州にまたがる、16世紀に建設された巨大な水道橋と水利システム。スペイン人修道士パドレ・テンブレケが先住民の協力のもと築き、水の供給と農業の発展に貢献しました。その壮大な規模と革新的な技術が評価され、世界遺産に登録されています。
ミチョアカン州
メキシコ中央西部に位置する州。州都モレリアは美しいコロニアル建築が世界遺産。オオカバマダラ蝶が越冬する生物圏保護区も有名です。タラスコ族の豊かな文化が残り、独自の民芸品や伝統料理も特徴。高原地帯から熱帯まで多様な自然に恵まれています。
モレリア歴史地区(No.9)
メキシコのミチョアカン州にある、州都モレリアの歴史的な地区。16世紀に建設された、ピンクがかった石で造られた美しいコロニアル様式の建造物が特徴です。碁盤の目状の都市計画と、広場や教会、宮殿などが調和した景観は、スペイン植民地時代の都市建築の優れた例として世界遺産に登録されています。
オオカバマダラ生物圏保護区(No.29)
メキシコのミチョアカン州とメヒコ州にまたがる山岳地帯に位置する保護区。毎年冬になると、カナダやアメリカから数億匹ものオオカバマダラ蝶が越冬のため飛来し、木々を埋め尽くす壮大な光景が見られます。このユニークな生物現象と生態系を保護するため、世界遺産に登録されました。
メヒコ州
メキシコ中央部に位置し、メキシコシティをほぼ取り囲むように広がる州。同国で最も人口が多い州の一つです。アステカ文明の古代都市テオティワカンや、ポポカテペトル山腹の修道院群など、多くの世界遺産や歴史的遺跡があります。農業、工業、商業が盛んです。
古代都市テオティワカン(No.3)
メキシコのメヒコ州に位置する、紀元前2世紀から7世紀にかけて栄えたメソアメリカ最大の古代都市遺跡。太陽のピラミッド、月のピラミッド、ケツァルコアトル神殿など巨大な建造物が特徴です。高度な都市計画と独自の文明を築き、その後のメソアメリカ文明に大きな影響を与えました。
ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群(No.14)
メキシコのプエブラ州、モレロス州、メヒコ州にまたがる、16世紀初頭に建設された修道院群。フランシスコ会、ドミニコ会、アウグスティヌス会の修道士が先住民の改宗のために建てた要塞のような建築が特徴です。キリスト教伝来初期の布教活動の重要な証拠として世界遺産に登録されています。
オオカバマダラ生物圏保護区(No.29)
メキシコのミチョアカン州とメヒコ州にまたがる山岳地帯に位置する保護区。毎年冬になると、カナダやアメリカから数億匹ものオオカバマダラ蝶が越冬のため飛来し、木々を埋め尽くす壮大な光景が見られます。このユニークな生物現象と生態系を保護するため、世界遺産に登録されました。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(No.30)
メキシコ中央高原からアメリカ南西部へ続く、全長2,600kmの歴史的交易路。16世紀から19世紀にかけて、銀などの物資輸送や文化交流の道として栄えました。スペイン植民地時代の要塞都市、橋、教会などが点在し、メキシコの発展に寄与した歴史的遺産です。
パドレ・テンブレケ水道橋の水利システム(No.33)
メキシコのメヒコ州とイダルゴ州にまたがる、16世紀に建設された巨大な水道橋と水利システム。スペイン人修道士パドレ・テンブレケが先住民の協力のもと築き、水の供給と農業の発展に貢献しました。その壮大な規模と革新的な技術が評価され、世界遺産に登録されています。
メキシコシティ
メキシコの首都であり、連邦区として独立した行政区画。アステカ帝国の中心地テノチティトランの上に築かれました。歴史地区は世界遺産で、古代から植民地時代、現代まで様々な文化が融合した大都市です。政治、経済、文化の中心地として常に発展を続けています。
メキシコシティ歴史地区とソチミルコ (No.2)
メキシコの首都メキシコシティの中心部にある歴史地区と、その南にある水上庭園ソチミルコの複合世界遺産。歴史地区はアステカ帝国の面影を残し、ソチミルコは古代から続く水上農耕の伝統とカラフルなトラヒネラ(小舟)が特徴。歴史と文化が融合した魅力的な地域です。
ルイス・バラガン邸と仕事場 (No.24)
メキシコシティにある、20世紀の著名な建築家ルイス・バラガン自身の自邸兼アトリエ。バラガン独自の建築哲学が凝縮されており、色彩、光、空間が巧みに調和した静謐な空間が特徴です。モダニズムとメキシコ伝統建築の融合が評価され、世界遺産に登録されています。
メキシコ国立自治大学の大学都市の中央キャンパス(No.27)
メキシコシティにあるメキシコ国立自治大学(UNAM)の中央キャンパス。20世紀半ばに建設され、著名な建築家や芸術家が携わったモダニズム建築と壁画が特徴です。機能性と美学が融合したユニークなキャンパスデザインは、大学建築の優れた例として世界遺産に登録されています。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(No.30)
メキシコ中央高原からアメリカ南西部へ続く、全長2,600kmの歴史的交易路。16世紀から19世紀にかけて、銀などの物資輸送や文化交流の道として栄えました。スペイン植民地時代の要塞都市、橋、教会などが点在し、メキシコの発展に寄与した歴史的遺産です。
モレロス州
メキシコ中央部に位置する州。温暖な気候から「永遠の春の地」とも呼ばれ、メキシコシティからの避暑地としても人気です。州都はクエルナバカ。ポポカテペトル山腹の修道院群や、先コロンブス期のショチカルコ遺跡など、歴史的・文化的遺産に恵まれています。
ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群(No.14)
メキシコのプエブラ州、モレロス州、メヒコ州にまたがる、16世紀初頭に建設された修道院群。フランシスコ会、ドミニコ会、アウグスティヌス会の修道士が先住民の改宗のために建てた要塞のような建築が特徴です。キリスト教伝来初期の布教活動の重要な証拠として世界遺産に登録されています。
ショチカルコの考古遺跡地帯(No.20)
メキシコのモレロス州にある、紀元650年から900年頃に繁栄したメソアメリカの考古遺跡。マヤ、サポテカ、テオティワカンなどの多様な文化が融合した影響が見られます。特に、羽毛の蛇(ケツァルコアトル)の神殿の浮き彫り彫刻が有名で、その戦略的な立地と文化的な重要性から世界遺産に登録されています。
プエブラ州
メキシコ中央部に位置する州で、州都はプエブラ市。歴史地区はコロニアル建築の宝庫として世界遺産に登録されています。ポポカテペトル山麓の修道院群やテワカン=クイカトラン渓谷も世界遺産。タラベラ焼きという陶器が有名で、美食の地としても知られます。
プエブラ歴史地区(No.5)
メキシコのプエブラ州にある、州都プエブラ市の歴史的な中心部。16世紀にスペイン人によって建設され、数多くの美しいコロニアル様式の建物が残されています。特にタラベラ焼きのタイルで飾られたファサードや、煉瓦と彩色タイルを組み合わせた独自の建築様式が特徴で、世界遺産に登録されています。
ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群(No.14)
メキシコのプエブラ州、モレロス州、メヒコ州にまたがる、16世紀初頭に建設された修道院群。フランシスコ会、ドミニコ会、アウグスティヌス会の修道士が先住民の改宗のために建てた要塞のような建築が特徴です。キリスト教伝来初期の布教活動の重要な証拠として世界遺産に登録されています。
テワカン=クイカトラン渓谷 : メソアメリカの起源となる環境(No.35)
メキシコのプエブラ州とオアハカ州にまたがる渓谷。世界で最も多くの柱サボテンが生息する生物多様性のホットスポットであり、人類がトウモロコシ栽培を始めた地として、メソアメリカ文明の起源を示す重要な考古学的証拠が多数発見されています。複合遺産として登録されています。
ベラクルス州
メキシコ湾岸に面する熱帯気候の州。州都はハラパだが、最大都市はベラクルス。古代オルメカ文明やトトナカ文明が栄え、多様な先住民文化が残ります。古代都市エル・タヒンやトラコタルパンの歴史地区が世界遺産。農業や石油産業も盛んで、独特の音楽や舞踊も有名です。
古代都市エル・タヒン(No.10)
メキシコのベラクルス州にある、古典期(600年~1200年頃)に栄えたトトナカ文化の重要な遺跡。特に「ニッチのピラミッド」は、その独特な建築様式と壁面の窪みが特徴的です。球技場や宮殿なども見られ、高度な文明と豊かな芸術性を今に伝える世界遺産です。
トラコタルパンの歴史遺跡地帯(No.19)
メキシコのベラクルス州にある、パパロアパン川河口に位置する港町トラコタルパンの歴史地区。19世紀のカリブ海沿岸の典型的なコロニアル様式の街並みがよく保存されており、そのユニークな建築様式と色彩豊かな家々が特徴です。港湾都市としての歴史的価値から世界遺産に登録されています。
コリマ州
メキシコ太平洋岸に位置する、国内で最も小さな州の一つ。コリマ火山がそびえ立つ火山地帯でありながら、美しいビーチも擁します。州都はコリマ。沖合にはレビジャヒヘド諸島があり、こちらは世界遺産に登録されています。農業や観光業が主な産業です。
レビジャヒヘド諸島(No.34)
メキシコのコリマ州沖合の太平洋上に位置する4つの火山島からなる群島。絶海の孤島でありながら、豊かな海洋生物に恵まれ、エイ、サメ、マンタ、ザトウクジラなど多様な遠洋性海洋生物が集まる生態系が特徴です。「メキシコのガラパゴス」とも呼ばれ、海洋生物多様性の重要性から世界遺産に登録されました。
オアハカ州
メキシコ南部に位置し、多様な先住民文化が色濃く残る州。サポテカ文明やミシュテカ文明が栄え、モンテ・アルバンなどの古代遺跡が世界遺産。州都オアハカ市は歴史地区が世界遺産で、色彩豊かな民芸品や独自の美食文化が有名です。自然も豊かで、コーヒー豆の産地としても知られます。
オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡(No.4)
メキシコ、オアハカ州の州都オアハカの歴史地区と、その近郊にある先コロンブス期の都市遺跡モンテ・アルバンの複合世界遺産。オアハカ市はスペイン植民地時代の美しいコロニアル建築が特徴。モンテ・アルバンは紀元前500年頃から栄えたサポテカ文化の中心地で、高度な都市計画と宗教的建造物が残されています。
オアハカ中央盆地にあるヤグルとミトラの先史時代の洞窟群(No.31)
メキシコのオアハカ州にある渓谷に広がる洞窟群。約1万年前から人類が植物栽培を始めた証拠が発見されており、特にアメリカ大陸最古のトウモロコシ栽培の痕跡が見られます。狩猟採集から農耕社会への移行を示す貴重な遺跡として、文化的景観が世界遺産に登録されています。
テワカン=クイカトラン渓谷 : メソアメリカの起源となる環境(No.35)
メキシコのプエブラ州とオアハカ州にまたがる渓谷。世界で最も多くの柱サボテンが生息する生物多様性のホットスポットであり、人類がトウモロコシ栽培を始めた地として、メソアメリカ文明の起源を示す重要な考古学的証拠が多数発見されています。複合遺産として登録されています。
カンペチェ州
メキシコ、ユカタン半島の西部に位置する州。マヤ文明が栄えた地域で、カラクムルなどの重要なマヤ遺跡が世界遺産に登録されています。州都カンペチェ市は、要塞都市としての歴史を持ち、美しいコロニアル建築が世界遺産。豊かな自然にも恵まれ、メキシコ湾に面した海岸線も魅力です。
歴史的城塞都市カンペチェ(No.21)
メキシコのカンペチェ州にある、17世紀にカリブ海の海賊から街を守るために築かれた城塞都市。当時のスペイン植民地時代の面影を色濃く残す美しいコロニアル建築と、強固な城壁や要塞が特徴です。その歴史的価値とユニークな都市計画から、世界遺産に登録されています。
ユカタン州
メキシコ南東部のユカタン半島北部に位置する州。古代マヤ文明が栄えた中心地の一つで、チチェン・イッツァやウシュマルなど数多くの壮大な遺跡が点在し、世界遺産に登録されています。州都はメリダ。セノーテと呼ばれる天然の泉も多く、独特の自然と文化が融合した地域です。
古代都市チチェン・イッツァ(No.8)
メキシコのユカタン州にある、マヤ文明の壮大な遺跡。古典期後期から後古典期にかけて繁栄し、ククルカンのピラミッド(エル・カスティーヨ)が有名です。マヤとトルテカ文化が融合した独特の建築様式と、天文学に基づいた精密な建造物が特徴で、世界遺産に登録されています。
古代都市ウシュマル(No.15)
メキシコのユカタン州にある、マヤ文明の重要な遺跡。古典期後期に栄え、ピラミッドや広場、修道院の四角形と呼ばれる建造物群が特徴です。特に「魔法使いのピラミッド」は楕円形の基壇を持つ独特な形をしています。その高度な建築技術と芸術性から世界遺産に登録されています。
キンタナ・ロー州
メキシコのユカタン半島東部に位置し、カリブ海に面した州。世界有数のリゾート地カンクンやプラヤ・デル・カルメンがあり、美しいビーチとマヤ遺跡が魅力です。ユネスコ世界遺産「シアン・カアン生物圏保護区」を有し、豊かな自然と生物多様性が特徴です。
シアン・カアン(No.6)
メキシコのユカタン半島東部に位置し、カリブ海に面した州。世界有数のリゾート地カンクンやプラヤ・デル・カルメンがあり、美しいビーチとマヤ遺跡が魅力です。ユネスコ世界遺産「シアン・カアン生物圏保護区」を有し、豊かな自然と生物多様性が特徴です。
チアパス州
メキシコ最南端に位置し、グアテマラと国境を接する州。豊かな熱帯雨林や山岳地帯が広がり、多様な動植物が生息します。古代マヤ文明が栄え、パレンケなど壮大な遺跡が世界遺産。多様な先住民文化が今も息づき、その伝統や言語が守られています。
古代都市パレンケと国立公園(No.1)
メキシコのチアパス州にある、古典期マヤ文明の重要な都市遺跡と周辺の国立公園。繊細なレリーフが施された神殿や宮殿が熱帯雨林の中に広がり、特に「碑文の神殿」にはパカル王の壮麗な墓があります。マヤ芸術の最高傑作の一つとして、世界遺産に登録されています。
まとめ
メキシコにある世界遺産一覧【2024年最新版】をご紹介しました。メキシコのどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の歴史的な背景・概要を知り、旅をすることであなたの旅がより充実することを切に願っています。今まであまり旅行に行ったことが無いという方、気になる世界遺産はあったでしょうか?
旅行することで様々な経験が出来て、人生が豊かになることでしょう。思い立ったら、興味の沸く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP






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