プーアル茶の産地として知られる「景邁山古茶林の文化的景観」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。茶の木を森の中で育てる「林下栽培」と茶祖信仰にもとづく統治の仕組みが評価された点が識別のポイントです。
目次
基礎データ
| UNESCO登録名 | 普洱(プーアル)の景邁山古茶林の文化的景観(英語名: Cultural Landscape of Old Tea Forests of the Jingmai Mountain in Pu’er) |
|---|---|
| 所在地 | 中華人民共和国・雲南省普洱市瀾滄ラフ族自治県 |
| 登録年 | 2023年 |
| 登録基準 | (iii)(v) |
| 種別 | 文化遺産 |
| 資産面積 | 7,167.89ha |
| 構成 | 古茶林5か所・分隔防護林3か所・伝統的な村落9か所 |
| 担い手 | プーラン族・タイ族 |
森の中で茶を育てる「林下栽培」と茶祖信仰
景邁山は、古茶林5か所・分隔防護林3か所・プーラン族とタイ族が暮らす伝統的な村落9か所、資産面積7,167.89haで構成されています。水平方向には「森・古茶林・村」が隣り合い、垂直方向には水源の森から古茶林・村・畑・水田・川へと標高ごとに役割が分かれる土地利用が評価されました。伝統的な部族制度は1949年に廃止されましたが、村の自治は現在も続いています。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
景邁山は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(iii):茶祖信仰にもとづく「部族・行政・宗教」の社会的な統治の仕組みを伝える証拠であること。
- 基準(v):水平・垂直の2方向に土地利用を分けた、持続可能な林下栽培の伝統を示す見本であること。
関連リンク
よくある質問

「林下栽培」とはどのような方法ですか?
茶の木を畑ではなく森の中で、他の樹木と共存させながら育てる伝統的な茶の栽培方法です。景邁山では、分隔防護林という森が古茶林どうしを隔て、強風や害虫を防いでいます。


