長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の行き方・費用・観光に必要な日数・ベストシーズン・世界遺産の価値

2024年1月7日

 

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の行き方・費用・観光に必要な日数・ベストシーズン・世界遺産の価値

 

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長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(上の地図の㉒)は九州の天草に位置する関連遺産群の名称であり、世界遺産(文化遺産)に登録されています。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産への行き方・費用・観光に必要な日数・ベストシーズン・世界遺産の内容について、解説いたします。旅行の計画に役立つことに役立ち、あなたの旅がより充実することを切に願っています。



長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産への行き方

HaraCastleRuins
原城跡

旅行に行く時期にもよりますが、繁忙期(GW、夏休み、冬休み等)を外した安い時期の1人旅で5万円程度かかります。(1泊2日基準)
東京から長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産への行き方は、以下の通りです。

行き方

1.飛行機 エアトリ
 ・羽田空港⇒長崎空港
   2時間、ソラシドエアで片道20,000円程度
   2時間、ANA、JALで片道27,000円程度

    ・成田空港⇒長崎空港
   2時間半、JetStarで片道7,000円程度

2.新幹線 JR新幹線・特急のチケットを自宅にお届け!【NAVITIME Travel】
 ・東海道山陽新幹線+九州新幹線(東京駅⇒博多駅)⇒長崎駅
   7時間 片道26,000円程度

3.バス 
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 ・東京駅⇒大阪駅⇒神戸三宮⇒長崎駅
   20時間 片道18,000円程度 

熊本駅からの日帰りツアーもおすすめです。
乗換案内 – ジョルダン (jorudan.co.jp)

航空券の予約は、エアトリ

 

観光に必要な日数

一般的なスケジュールは、訪れたい場所にもよりますが東京からは、1泊2日で楽しめることが多いです。しかし、より充実した観光体験を求める場合は、3~4日程度あると良いでしょう。

HISホームページクラブツーリズムを参照ください。
また、現地のアクティビティは、アクティビティジャパンアソビュー!を参照ください。

外海の大野集落



外海の大野集落は、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一部であり、潜伏キリシタンが信仰を実践した集落の一つです。この集落は、禁教期に潜伏キリシタンが表向きは仏教徒や集落内の神社の氏子となり、神社に自分たちの信仰対象をひそかにまつって拝むことによって信仰を実践しました。また、この地域から多くの潜伏キリシタンが離島部へ移住し、彼らの共同体が広がったそうです。

この集落は、大野神社や門神社、辻神社、潜伏キリシタンの墓地、そして潜伏キリシタンの信仰の伝統が終焉したことを象徴する教会堂を含んでいます。禁教解禁後、大野集落の中心に教会堂が建てられ、潜伏キリシタンの信仰は終わりを迎えました。

外海の出津集落

この集落は、大野神社や門神社、辻神社、潜伏キリシタンの墓地、そして潜伏キリシタンの信仰の伝統が終焉したことを象徴する教会堂を含んでいます。禁教解禁後、大野集落の中心に教会堂が建てられ、潜伏キリシタンの信仰は終わりを迎えました。

大浦天主堂

大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)は、長崎県長崎市にあるカトリックの教会堂で、日本に現存するキリスト教建築物としては最古であり、正式名は日本二十六聖殉教者聖堂です。この名前は、日本二十六聖人に捧げられた教会堂で、殉教地である長崎市西坂に向けて建てられました。

大浦天主堂は、1864年に竣工され、日本に現存するキリスト教建築物としては最古です。このゴシック調の建物は、国宝に指定されており、潜伏キリシタンによる信仰告白や殉教者の影響についても紹介されています。

この神秘的な場所は、信仰の場であると同時に観光地でもあり、拝観は有料です。大人は600円、2018年4月1日以降は「キリシタン博物館」開設に伴い1000円となります。

原城跡


原城跡は、約400年前に起こった島原・天草一揆(島原の乱)の舞台となった場所で、日本はここから海禁体制(いわゆる鎖国)を確立しました。城が建っていた面影はありませんが、それはキリスト教を恐れた幕府軍による徹底的な破壊があったためです。

現在では、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の1つとして、多くの観光客が訪れています。海を挟んだ反対側の天草を望むことができ、朝日や夕暮れが綺麗な観光スポットとしてもおすすめです。

また、この地域は島原・天草一揆の舞台であり、天草四郎を総大将とした一揆軍が立てこもった場所でもあります。原城跡は、悲劇的な出来事を今に伝える重要な遺跡となっています。

天草の崎津集落

天草の崎津集落は、禁教期において仏教、神道、キリスト教が共存し、漁村特有の信仰形態を育んだ集落です。この集落は、多くの潜伏キリシタンが信仰を続け、強い信心具やグーテンベルグ印刷機などの遺跡が見られます。

大浦天主堂(または日本二十六聖殉教者聖堂)と同様に、天草の崎津集落も長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一部として世界遺産に登録されています。この神秘的な場所は、潜伏キリシタンの歴史と信仰の実践を伝える重要な遺産となっています。

崎津集落は、熊本県天草市河浦町の羊角湾に面した地域で、潜伏キリシタンの里として知られています。文化財保護法に基づき「天草市﨑津・今富の文化的景観」としても選定されており、2018年に世界遺産登録が決定されました。

黒島の集落

潜伏キリシタンが信仰の共同体を維持するために選んだ場所の一つです。この集落は、19世紀に黒島の牧場跡の再開発のために移住が奨励されていることを知った潜伏キリシタンの一部が、既存の集落と共存できそうな場所として選びました。

彼らは表向きは所属していた仏教寺院でマリア観音に祈りをささげながら、ひそかに共同体を維持しました。解禁後はカトリックに復帰し、島の中心部に教会堂を建てたことにより、彼らの「潜伏」は終わりを迎えました。

この神秘的な場所は、潜伏キリシタンの歴史と信仰の実践を伝える重要な遺産となっています。黒島の集落は、潜伏キリシタンの信者が信仰を守っていた場所であり、その教会堂はカトリック長崎教区の教会としても機能しています。

春日集落

春日集落は、平戸島(長崎県 平戸市)の北西部に位置する集落で、住所表示は平戸市春日町(旧北松浦郡 獅子村春日免)です。この美しい地域は、平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)の一部として、世界遺産に登録されています。

春日集落は、かくれキリシタンの伝統文化を持つ地域で、1549年にスペイン人でイエズス会創設者の一人であるフランシスコ・ザビエルが薩摩の地に上陸しました。その後、当時ポルトガル船の寄港地だった平戸に行き、藩主の許可を得て布教を開始しました。

この布教活動により、平戸島周辺にキリスト教信徒が増えていきました。しかし、豊臣秀吉、徳川家康、家光のキリシタン禁教政策による厳しい統制の中で、多くの領民は棄教しました。しかし、辺境とされた生月島や平戸島西岸では、ひそかに信仰を守る潜伏キリシタンが存在しました。

春日集落では特に潜伏キリシタンが多く存在し、表向きは神仏信仰を掲げながらも、秘密組織を作って密かに信仰を守り続けたと言われています。この地域は、キリスト教解禁後もカトリックに復帰しなかったため、教会堂は存在しません。

しかし、安満岳は平戸島の聖地であり、山岳信仰とあいまって参詣することが喜びとされています。安満岳からは春日集落と美しい海が一望でき、遠くには生月島も見渡せます。この神秘的な場所は、日本のキリスト教の歴史と文化遺産を探求する人々にとって訪れる価値のある場所です。

春日集落への訪問は無料で、頂上展望所からの景色は絵画のような美しさです。ただし、農繁期(田植え時期と稲刈り時期)は町を抜ける唯一の道路である県道19号が農業用機械の往来のため駐停車禁止となります。

中江ノ島

中江ノ島は、長崎県の平戸島と生月島の沖合約2キロに位置する無人島です。この島は、17世紀前半に平戸藩によってキリシタンの処刑が行われ、隠れキリシタンの聖地となりました。住所区分は平戸市下中野町に属しますが、上陸は不可です。

中江ノ島は、岩からしみ出す聖水を採取してい聖水とする「お水取り」の儀式が行われる場所であり、隠れキリシタンの信仰の対象となっています。この神秘的な場所は、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一部として世界遺産に登録されています。

久賀島の集落

久賀島の集落は、五島藩の開拓移民政策に従い、未開拓地に移住して自らの信仰を続けた潜伏キリシタンの集落です。

外海地域から久賀島へ移住した潜伏キリシタンは、在来の仏教集落から離れた場所を開拓し、農業や漁業などの作業を共に行いながら、密かに信仰を守りました。

彼らは「信徒発見」後、大浦天主堂の宣教師と接触し、信仰を告白し、教理の指導を受けました。解禁後はカトリックに復帰し、島内の各集落に教会堂が建てられました。

久賀島はキリスト教解禁の直前に潜伏キリシタンへの弾圧が行われた最後の場所であり、牢屋の窄事件が起こった場所には、殉教者を弔うための聖堂と記念碑が建てられています。

島内には潜伏キリシタンの墓地も残されており、日本のキリスト教の歴史と文化遺産を探求する人々にとって訪れる価値のある場所です。

久賀島、奈留島、頭ヶ島、野崎島は五島列島に位置しており、福江島にある五島福江空港からフェリーでアクセスします。木口汽船

奈留島の江上集落

奈留島の江上集落は、五島市に位置する特別な場所です。この集落は、潜伏キリシタンが信仰を実践した場所であり、その歴史的背景は興味深いものです。

江上集落は、奈留島の狭い谷間に住む潜伏キリシタンたちが、自分たちの信仰を守りながら生活していた場所です。彼らは海に近い小さな谷間の斜面に居を構え、稲作や漁業などで生計を立てながら、信仰を組織的に実践していました。解禁後には教会堂が建てられ、カトリックへと復帰しました。

特に注目すべきは、江上天主堂です。この教会堂は、湧水に恵まれた谷間に建てられ、湿度や風通しに配慮した伝統的な工法と技術を用いて造られています。江上天主堂は、19世紀以降の長崎と天草地方において建築された木造教会の中でも、最も整った意匠と構造を持つとされています。

頭ヶ島の集落

頭ヶ島の集落は、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一部であり、潜伏キリシタンが信仰の共同体を維持するために選んだ場所の一つです。

19世紀、外海地域から各地へ広がった潜伏キリシタンの一部は、病人の療養地として人が近づかなかった頭ヶ島を移住の適地として選び、仏教徒の開拓指導者のもとで信仰をカモフラージュしつつ移住し、ひそかに共同体を維持しました。解禁後はカトリックに復帰し、禁教期における指導者の屋敷の近くに教会堂を建てたことにより、彼らの「潜伏」は終わりを迎えました。

野崎島の集落

野崎島の集落は、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一部であり、潜伏キリシタンが信仰の共同体を維持するために選んだ場所の一つです。

ベストシーズン

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は通年で観光が可能ですが、ベストシーズンは季節や天候によって異なります。
 
・春(3月から5月)
 春は桜の花見が楽しめる季節で、歴史的な遺産を訪れながら桜の美しい風景を楽しむことができます。気温も過ごしやすくなります。
 
・夏(6月から8月)
 夏は比較的暖かく湿度が高いです。この期間には天草地方の海岸や観光地で夏祭りやイベントが開催されることがあります。
 
・秋(9月から11月)
 秋は過ごしやすく、潜伏キリシタン関連遺産をゆっくりと巡るのに適しています。紅葉も美しく、風景が一層引き立ちます。
 
・冬(12月から2月)
 冬は澄んだ空気の中で歴史的な遺産を訪れることができます。

世界遺産の価値

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大浦天主堂


長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は、長崎と天草にある関連遺産群の名称です。

1.概要

 ・登録基準(iii)が適用されている。
 ・長崎と天草地方で潜伏キリシタン達がひそかに信仰を続け育んだ独自の宗教的伝統を証明している。
 ・江戸時代から明治時代にかけて、約250年の海禁体制(鎖国)が確立した。
 ・長崎と熊本の2件8市に点在する10の「集落」とそれぞれ1つの「城跡」「聖堂」の12資産で構成される。
 ・日本の遺産として初めてICOMOSとアドバイザー契約をして、推薦書の作成を実施した。
 ・登録集落で高齢化と人口減少が課題、「野崎島の集落跡」は無人化している場所もある。
 
2.歴史

宗教的伝統の歴史的過程は、大きく4つの時代に区分される。

歴史
1.始まり(17世紀初頭~中頃)
 ・1549年ザビエル鹿児島上陸、1550年平戸布教、豊臣秀吉や徳川幕府によるキリスト教信仰が禁止され、禁教の下でも密かに信教を続ける。
 ・「島原・天草一揆」の主戦場である原城跡が時代を証明している。

2.形成(17世紀中頃~19世紀初頭)
 ・神道や仏教を装い信仰を維持、「平戸の聖地と集落」「天草の崎津集落」

3.維持、拡大(18世紀末~19世紀中頃)
 ・信仰を隠せる五島列島に移住、「頭ヶ島の集落」「野崎島の集落跡」、移民のキリスト教信仰が黙認されていた側面もあった。

4.変容、終わり(19世紀後半)
 ・1865年「大浦天主堂」で信仰を告白した「信徒発見」(教皇に奇跡報告)、1873年キリスト教解禁
 

3.構成資産の概要

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大江天主堂

1.始まり(17世紀初頭~中頃)

原城跡

島原・天草一揆の主戦場、発掘で多数の人骨とキリシタンの信心具が出土


2.形成(17世紀中頃~19世紀初頭)

平戸の聖地と集落「春日集落と安満岳」「中江ノ島」 キリスト教伝来前からの山岳信仰の安満岳、準拠うちの中江ノ島を聖地として信仰
天草の﨑津集落 アワビ貝等を信心具、漁村特有の信仰、大黒天や恵比寿をキリスト教唯一神デウスとして信仰
外海の出津集落 聖画像をひそかに拝むことで信仰を隠し、教理書や教会歴を基に信仰、後に五島等へ移住
外海の大野集落 表向きは仏教徒や神社神道を装い、神社を祈りの場として信仰

3.維持、拡大(18世紀末~19世紀中頃)

黒島の集落 平戸藩の移住政策に応じ、牧場跡の再開発地に移住、仏教寺院で信仰
野崎島の集落跡 神道聖地、沖ノ神嶋神社の神官と氏子の居住地以外未開の地に移住し信仰、無人化
頭ヶ島の集落 病人の療養地の島へ仏教の開拓指導者に従って移住し信仰
久賀島の集落 後藤藩の開拓移民政策に従い未開拓地に移住し信仰
奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺) 既存の集落から離れた海に近い狭い谷間に移住し、地勢に適応しながら信仰

4.変容、終わり(19世紀後半)

大浦天主堂

開国後来日した宣教師が1864年建造、1953年洋風建築として初の国宝指定

 

まとめ

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産への行き方・費用・観光に必要な日数・ベストシーズン・世界遺産の内容について、解説してきました。ポイントを以下にまとめます。

まとめ

    ・旅行にかかる費用は、1泊2日で5万円(繁忙期を除く)程度です。
 ・長崎と天草地方で潜伏キリシタン達がひそかに信仰を続け育んだ独自の宗教的伝統を証明している。
 ・江戸時代から明治時代にかけて、約250年の海禁体制(鎖国)が確立した。
 ・長崎と熊本の2件8市に点在する10の「集落」とそれぞれ1つの「城跡」「聖堂」の12資産で構成される。
 ・日本の遺産として初めてICOMOSとアドバイザー契約をして、推薦書の作成を実施した。
 ・登録集落で高齢化と人口減少が課題、「野崎島の集落跡」は無人化している場所もある。


旅行することで様々な経験が出来て、人生が豊かになることでしょう。思い立ったら、興味の沸く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。

世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP

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