日本の世界遺産一覧【2023年最新版】どの地域に多くある?

2023年11月11日

 

日本の世界遺産一覧【2023年最新版】

日本は美しい自然景観、歴史的な建築物、文化的な遺産が豊富で、これらの多くがユネスコの世界遺産リストに登録されています。日本の世界遺産は、国内外からの観光客にとって魅力的な観光スポットであり、日本の歴史と文化を探求するための貴重な資源です。


日本の世界遺産の特色は、大きく分けて以下2つです。
・木造建造物
 文化遺産20件のうち、17件が木造建造物を含んでいる。
・複合生態系
 自然遺産5件は、どれも森と海に深く関係している。

日本固有の信仰形態である自然崇拝を基本とする神道と、大陸との文化交流を示す神仏習合がポイントとなる。

No. 登録名 登録年 所在地 登録基準 備考
1 法隆寺地域の仏教建造物 1993年 奈良県

(1), (2), (4), (6)

 
2 姫路城 1993年 兵庫県 (1), (4)  
3 屋久島 1993年 鹿児島県 (7), (9) 自然遺産
4 白神山地 1993年

青森県
秋田県

(9) 自然遺産
5 古都京都の文化財
(京都市・宇治市・大津市)
1994年 京都府
滋賀県
(2), (4)  
6 白川郷・五箇山の合掌造り集落 1995年 岐阜県
富山県
(4), (5)  
7 原爆ドーム 1996年 広島県 (6) 負の世界遺産
8 厳島神社 1996年 広島県 (1), (2), (4), (6)  
9 古都奈良の文化財 1998年 奈良県 (2), (3), (4), (6)  
10 日光の社寺 1999年 栃木県 (1), (4), (6)  
11 琉球王国のグスク及び関連遺産群 2000年 沖縄県 (2), (3), (6)  
12 紀伊山地の霊場と参詣道 2004年 和歌山県
奈良県
三重県
(2), (3), (4), (6) 文化的景観
13 知床 2005年 北海道 (9), (10) 自然遺産
14 石見銀山遺跡とその文化的景観 2007年 島根県 (2), (3), (5) 文化的景観
15 平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 2011年 岩手県 (2), (6)  
16 小笠原諸島 2011年 東京都 (9) 自然遺産
17 富士山―信仰の対象と芸術の源泉 2013年 静岡県
山梨県
(3), (6)  
18 富岡製糸場と絹産業遺産群 2014年 群馬県 (2), (4)  
19 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 2015年 山口県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
鹿児島県
岩手県
静岡県
(2), (4)  
20 ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献 2016年 東京都 (1), (2), (6)  
21 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 2017年 福岡県 (2), (3)  
22 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 2018年 長崎県
熊本県
(3)  
23 百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群- 2019年 大阪府 (3), (4)  
24 北海道・北東北の縄文遺跡群 2021年 北海道
青森県
岩手県
秋田県
(3), (5)  
25 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島 2021年 鹿児島県
沖縄県
(10)

自然遺産

以下のページで登録基準別にまとめていますので、ご参照ください。

北海道の世界遺産

 
知床 自然遺産
shiretoko

北海道の世界遺産は2つあります。

1.知床
 知床という名前は、アイヌ語の「シリエトク」が由来となっています。「シリエトク」とは、大地の突端という意味です。
 知床は北海道の東部に位置し、オホーツク海に面しています。特に知床五湖は代表的なスポットの1つです。自然の美しさと多様な生態系で知られています。

2.北海道・北東北の縄文遺跡群
 北海道6遺跡、青森県8遺跡、岩手県1遺跡、秋田県2遺跡の合計17遺跡で構成されています。
 北海道には、千歳市、伊達市、洞爺湖町、函館市にあります。

東北の世界遺産

中尊寺金色堂
Chūsonji Temple


東北の世界遺産は4つあります。

1.白神山地
 白神山地は、奥羽山脈の一部で、青森県と秋田県に跨る山地です。
 ブナの原生林は、古代からの生態系が保たれており、独自の生態系を持つ希少な場所です。

2.平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群
 平泉は、平安時代から鎌倉時代にかけて栄えた武家政権である平家の本拠地であり、平家物語の舞台としても知られています。中尊寺金色堂が有名なスポットです。

3.明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
 山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、静岡県、岩手県の8県に点在する。稼働遺産も含まれており、日本では初めてのケースとなった。東北地方としては、岩手県釜石市に橋野鉄鉱山に高炉跡が残されている。

4.北海道・北東北の縄文遺跡群
 青森県8遺跡、岩手県1遺跡、秋田県2遺跡あり、縄文時代の貝塚や遺跡が多く残されています。

関東の世界遺産

日光東照宮
Nikko-Toshogu


関東の世界遺産は4つあります。

1.日光の社寺
 東照宮(日光東照宮)、輪王寺、東照宮参拝道などが含まれています。東照宮は、徳川家康を祭神とする神社で、日光市内にあるため、日光東照宮とも呼ばれます。この地域は日本の歴史と宗教の中心であり、壮大な建築物や美しい庭園が特徴です。

2.小笠原諸島
 小笠原諸島は、東京都から約1,000キロメートル南に位置し、太平洋に浮かぶ島々で構成されています。この地域には、島々、サンゴ礁、海洋生物、熱帯雨林、高山、断崖絶壁など、多彩な自然環境が広がっています。独自の生態系と生物多様性を有しており、多くの固有種が生息しています。特に、絶滅危惧種であるニホンウミガメ(ホンソウガメ)の繁殖地として知られており、ウミガメの保護活動が行われています。また、サンゴ礁には多種多様な海洋生物が生息し、スキューバダイビングやシュノーケリングの名所としても有名です。

3.富岡製糸場と絹産業遺産群
 富岡製糸場は、日本における絹糸生産の近代化と技術革新の象徴的な場所であり、19世紀に設立されました。絹織物は日本の伝統的な工芸品であり、富岡製糸場はその生産を合理化し、効率を高めるための新しい技術と機械を導入したことで知られています。

4.ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献
 国立西洋美術館本館の建物は、スイスの建築家ル・コルビュジエによって設計され、彼の代表作の一つとされています。ル・コルビュジエはモダニズム建築の巨匠であり、この建物はその美術館としての機能性とデザインの絶妙な結びつきを示しています。

中部の世界遺産

白川郷
Shirakawa-go


中部の世界遺産は3つあります。

1.白川郷・五箇山の合掌造り集落
 白川郷と五箇山は、日本の中部地方に位置し、冷涼な気候と多雪地帯に位置しています。この地域には合掌造りと呼ばれる独自の伝統的な農家の建築スタイルが存在し、この建築スタイルは特に屋根の形状が手を合わせた手のひらに似ていることから名前が付けられました。

 合掌造りは、藁や木を使って建てられた家屋で、特に冷雪地帯に適しており、雪の重みに耐えるために独特の三角形の屋根を持っています。これらの家屋は、農村コミュニティの重要な一部であり、農作業や家族の生活を支えてきました。

2.富士山―信仰の対象と芸術の源泉
 富士山は、日本の最高峰であり、標高3,776メートルの山で、日本の中央部に位置しています。この山はその美しい錐形の姿勢、優美な景観、そして日本文化と芸術における象徴的な存在として知られています。

また、富士山は日本の仏教と神道の信仰において重要な役割を果たしており、古代からの霊峰として尊敬されています。富士山信仰は、山を登頂する信仰の一環として富士登山が行われ、山頂には富士宮社、富士浅間神社などがあります。

3.明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
 静岡県伊豆の国市にある韮山反射炉は、幕末から明治時代にかけて、西洋からの技術移転と工業化の時期に建設されました。この反射炉は、銅や鉛などの金属の精錬に使用され、日本の近代産業発展に貢献しました。

 韮山反射炉は、光を集めて高温の炉内で金属を精錬する反射炉の一種です。反射炉の屋根には曲面鏡が取り付けられ、太陽光を集めて炉内の温度を上昇させる役割を果たしました。この設計は当時の先端技術であり、日本初の大規模な反射炉として建設されました。

近畿の世界遺産

金閣寺
The-Golden- Pavilion

近畿の世界遺産は6つあります。

1.法隆寺地域の仏教建造物
 奈良県にある法隆寺は、7世紀に建立された日本で最も古い仏教寺院の一つで、飛鳥時代の仏教建造物として非常に重要です。法隆寺には、中門、南大門、中宮、西塔、東塔など、様々な建物が含まれており、これらの建造物は古代日本の仏教美術と建築の傑作として知られています。

2.姫路城
 姫路城は、日本の戦国時代から江戸時代にかけて建設および改築され、その美しさと優れた防御施設で知られています。城は戦国大名である豊臣秀吉の家臣である小早川秀秋によって築かれ、後に加藤嘉明によって拡張されました。

姫路城は白い外壁と白い外観からこの名前がつけられました。その美しさから、別名「白鷺城」とも呼ばれ、姫路市のシンボルとして親しまれています。

3.古都京都の文化財(京都市・宇治市・大津市)
 京都は日本の首都であったことが長い歴史を持つ都市で、その歴史的な遺産や文化的な重要性が多くの形で保存されています。京都は平安時代に首都として設けられ、その後も長い間、日本の文化や宗教の中心地として栄えました。

古都京都には多くの有名な文化財が存在し、その中には次のようなものがあります。

・金閣寺(鹿苑寺): 金箔で覆われた仏教寺院の建造物として知られています。
・清水寺: 高台に位置する寺院で、清水の舞台から有名です。
・東寺: 五重塔や大堂などがあり、日本最古の仏教寺院の一つです。
・二条城: 平安時代の宮廷文化を反映した城郭で、日本の歴史的建造物として重要です。

4.古都奈良の文化財
 奈良は、日本の首都として設けられた初めての都市であり、710年に平城京(奈良京)として建設されました。奈良時代(710年-794年)は日本の歴史の中で文化と宗教の発展が著しい時期で、多くの寺院や文化的な財産が築かれました。

古都奈良には多くの有名な文化財が存在し、その中には次のようなものがあります。

・奈良の大仏: 奈良時代に造られた日本最大の青銅製仏像で、東大寺に安置されています。
・東大寺: 日本最大の木造建築物で、奈良時代の文化遺産です。
・薬師寺: 薬師如来を祀る寺院で、国宝の文化財を多く所蔵しています。


5.紀伊山地の霊場と参詣道
 紀伊山地は、和歌山県、三重県、奈良県にまたがる山岳地帯で、日本で最も豊かな自然環境の一つとして知られています。この地域には多くの山や川があり、美しい自然環境が広がっています。

また、紀伊山地には、多くの仏教寺院や神社が点在し、霊場とされています。これらの霊場には、熊野三山(熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社)や高野山(金剛峯寺)などが含まれており、仏教、神道の聖地として重要な存在です。

6.百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-
 百舌鳥・古市古墳群は、古代日本の仮木簡や埴輪(はにわ、土製の人形)などの遺物が発見された地域で、特に古墳時代(3世紀から7世紀)に築かれた大規模な古墳が多く存在します。これらの古墳は、古代日本の支配者や首長の墓と考えられています。
また、百舌鳥・古市古墳群には、円墳、前方後円墳、方墳など様々な形状の古墳が含まれており、その中には大規模なものも存在します。特に「大仙陵古墳」は全長が約486メートルあり、その規模は日本で最大の古墳の一つです。

中国・四国の世界遺産

厳島神社
Itsukushima-Shrine2


中国・四国の世界遺産は4つあります。四国には世界遺産に認定された建造物等はありません。

1.原爆ドーム
 原爆ドームは、1945年8月6日にアメリカ軍によって投下された原子爆弾「リトルボーイ」の爆心地の直上にあった建物です。当時、この建物は広島市文化促進会館として使用されていました。原爆の爆風と放射線により、周辺の建物は壊滅的な被害を受けましたが、原爆ドームは一部が残りました。

また、原爆ドームは、広島市の平和記念公園の一部として保存され、原子爆弾の犠牲者と平和への祈りの象徴となっています。この建物は広島平和記念式典の中心的な場所であり、毎年8月6日に原爆投下の記念式典が行われます。

2.厳島神社
 広島県廿日市市(宮島)にある厳島神社は、6世紀に建立され、その歴史は古代から続いています。最初の神社建築は平安時代に行われ、その後何度か再建されました。現在の社殿は16世紀に建てられたもので、戦国時代の豪族・毛利氏によって整備されました。

また、潮の干満によって神社の社殿が水中に浮かび、干潮時には陸地とつながる独特な風景があります。この特異な建築スタイルは「舞台社」として知られ、美しい風景を創り出しています。

3.石見銀山遺跡とその文化的景観
 石見銀山は、16世紀から19世紀にかけて日本で最も重要な銀の産出地の一つであり、銀の採掘が行われていました。この遺跡は、日本の銀の産業史と技術の発展を示す重要な証拠です。

また、石見銀山遺跡には坑道、坑口、鉱山の施設、銀の精錬所、労働者の住居などが含まれています。これらの遺跡は、銀の採掘と精錬のプロセスを理解するのに役立つ重要な情報を提供しています。

4.明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
 この世界遺産は、19世紀から20世紀初頭にかけての日本における産業革命の遺産を示しています。山口県萩市は、この遺産の一部として、製鉄、製鋼、造船、石炭産業といった重要な要素を有しています。

 萩市には製鉄所跡や製鋼所跡、造船所跡、石炭鉱山跡などが残り、これらの遺産は当時の産業発展と技術の進歩を物語ります。特に、西洋の技術を導入し、日本の産業基盤を整備した役割が強調されています。

九州の世界遺産

屋久島
Yakushima

九州の世界遺産は5つあります。

1.屋久島
 屋久島は、鹿児島県に属しています。特に有名な「屋久杉」の自生地であり、これらの巨大な杉の木は数千年にわたり成長しています。中でも「縄文杉」は非常に有名で、樹齢が数千年に及ぶと考えられています。

島は様々な生態系を有し、固有の植物や動物が生息しています。また、特有の地形や地質も注目されています。

2.「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
 文化的景観と自然の融合を示す遺産として2022年に登録されています。宗像大社は、宗像市にある神社で、日本の神道の中で特に海神を祀ることで知られています。この神社は、宗像地方における古代から中世の歴史や信仰の中心地となっています。

 沖ノ島は宗像大社の拝殿と結びついた島であり、宗像大社の宮司が定期的に島に登拝し、神事を行う場となっています。

3.長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
 長崎県と熊本県に位置する地域に広がるキリスト教の歴史と潜伏キリシタン文化を反映しています。長崎や天草地方は、17世紀に日本でキリスト教が禁止された時期においても、潜伏キリシタンが密かに信仰を守り続けた場所として知られています。

世界遺産に登録された地域には、潜伏キリシタンが使用した洞窟や隠れ家、教会などの歴史的な建造物が含まれています。

4.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

 琉球列島南部の諸島に広がる自然の美しさや独自の生態系を保護し、豊かな地域の文化的な要素も含まれる世界遺産です。

登録地域には亜熱帯植物相が広がり、豊かな植物や動物が生息しています。

5.明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
 この世界遺産は、19世紀から20世紀初頭にかけての日本における産業革命の遺産を示しています。福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県と九州に多く存在しています。

端島(通称: 軍艦島)(長崎県長崎市)や八幡製鐵所などが有名です。

沖縄の世界遺産

首里城
Shurijoushi


沖縄の世界遺産は2つあります。

1.琉球王国のグスク及び関連遺産群
 沖縄県に位置するグスク(城塞)などの歴史的な建造物で構成され、琉球王国時代の文化や建築様式を伝える遺産です。

代表的なものは、琉球王国の首都の首里城です。現在の首里城は再建されたものです。

2.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
 琉球列島南部の諸島に広がる自然の美しさや独自の生態系を保護し、豊かな地域の文化的な要素も含まれる世界遺産です。特に、西表島は独自の生態系を有しています。

暫定リスト

2023年11月現在、以下が暫定リストに登録されています。

・古都鎌倉の神社・寺院
・彦根城
・飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群
・金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群

暫定リストに登録されている遺産が世界遺産に登録されるのか、興味深いですね。

まとめ

日本にある世界遺産一覧【2023年最新版】をご紹介しました。日本のどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の歴史的な背景・概要を知り、旅をすることであなたの旅がより充実することを切に願っています。今まであまり旅行に行ったことが無いという方、気になる世界遺産はあったでしょうか?

旅行することで様々な経験が出来て、人生が豊かになることでしょう。思い立ったら、興味の沸く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。

世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP