湖南・湖北・貴州の3省にまたがる「土司の遺跡群」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。元・明・清が任命した世襲の地方首長「土司」の統治を伝える3つの遺跡からなる点が識別のポイントです。
目次
基礎データ
| UNESCO登録名 | 土司の遺跡群(英語名: Tusi Sites) |
|---|---|
| 所在地 | 中華人民共和国(湖南省永順県・湖北省咸豊県・貴州省遵義市の3省にまたがる) |
| 登録年 | 2015年 |
| 登録基準 | (ii)(iii) |
| 種別 | 文化遺産 |
| 構成資産 | 3件(老司城遺跡・唐崖土司城跡・海龍屯) |
| 面積 | 3資産合計 約781ha |
| 推薦時の基準 | (ii)(iii)(vi)。(vi)は認められず |
中央と地元民族の統治が融合した「土司」の拠点
土司は、元・明・清の各王朝が任命した世襲の地方首長で、中央と地元の少数民族社会をつなぐ統治の仕組みでした。老司城遺跡(湖南省、彭氏)・唐崖土司城跡(湖北省、覃氏)・海龍屯(貴州省、楊氏)の3つの構成資産が、それぞれ別の一族・民族(土家族、仡佬族、苗族など)による土司の拠点を伝えます。18世紀の「改土帰流」政策で、多くの土司は廃止されました。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
土司の遺跡群は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(ii):中央の統治制度と地元の少数民族文化との間で、価値の交流が行われたことを示すこと。
- 基準(iii):「土司」という中国独自の統治の形態が存在したことを示す、類まれな証拠であること。
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よくある質問

「土司」とはどのような役職ですか?
元・明・清の各王朝が、地元の少数民族の首長に与えた世襲の統治権です。中央集権と地元の自治を両立させる仕組みで、18世紀の「改土帰流」政策により多くが廃止されました。


