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【世界遺産検定1級対策】青海フフシルの「顕著な普遍的価値」を徹底攻略

青海フフシル(可可西里)周辺の草原に立つチベットアンテロープ(チルー)

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2017年7月7日、ポーランドのクラクフで開かれた第41回世界遺産委員会で、「青海フフシル(可可西里)」が自然遺産として世界遺産リストに記載されました。登録基準は(vii)と(x)。標高4,500mを超えるチベット高原の北東部に、約373万haという桁外れの範囲が広がり、登録当時は中国で面積が最も大きい世界自然遺産と紹介されました。

この記事では旅行情報をいったん脇に置き、青海フフシルの「顕著な普遍的価値(OUV)」を、ユネスコが公表している評価文(OUV声明)に沿って分解します。(vii)と(x)のそれぞれに何が書かれているのか、チベットアンテロープ(チルー)に関する数字、鉄道・道路と気候変動をめぐる完全性の論点、そして名称・面積・所在地のひっかけまで、1級の設問に耐えられる粒度で整理します。行き方や見学できる範囲など現地情報は青海フフシル(可可西里)世界遺産ガイド|行き方・チルー・登録基準(総合ガイド記事)にまとめています。

この記事は、ユネスコ世界遺産センターの公式ページ(OUV声明・登録基準・面積)、世界遺産委員会の決議と中国の公式報道、当サイトの総合ガイド記事をもとに執筆しています。

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この記事を書いた人:kaz-travel

全世界を旅することを目的に、2026年9月現在で66ヵ国(通過しただけの国も含む)を旅するサラリーマントラベラーです。kaz-travelは、「忙しいサラリーマンでも、最大限に世界を旅する方法」を実体験(体験したい)に基づき発信するトラベルサイトです。2016年〜2020年には中国に駐在。

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目次

青海フフシルの基礎データ|まず数字から押さえる

青海フフシルは面積・標高・名称の3点で数字や表記のひっかけが作りやすい遺産です。最初に一覧で押さえておきましょう。

項目内容
名称(世界遺産検定の表記)青海フフシル(可可西里)
英語名Qinghai Hoh Xil
所在地中華人民共和国 青海省 玉樹チベット族自治州(治多県・曲麻莱県の西部)
登録年2017年(第41回世界遺産委員会/ポーランド・クラクフ、7月7日決議)
決議番号41 COM 8B.4
遺産種別自然遺産
登録基準(vii)(x)
UNESCO ID1540
資産面積3,735,632ha(約3万7,356km²)
緩衝地帯2,290,904ha(西側と北側には設定なし)
標高4,500m以上
範囲の構成西部=可可西里国家級自然保護区(完全な無人地帯)/東部=三江源国家級自然保護区の索加-曲麻河保護分区(チベット族の遊牧が続く)

公式情報:Qinghai Hoh Xil(UNESCO World Heritage Centre)

基礎データだけを手早く確認したいときは、世界遺産の大辞典のエントリー「青海フフシル」も使えます。この記事は、大辞典では扱わない登録基準ごとの根拠・ひっかけ・比較に絞って解説します。

面積で最も危ないのが、報道でよく見る「約4万5,000km²」という数字です。これは可可西里国家級自然保護区の面積で、世界遺産の範囲(約3万7,356km²)とは一致しません。逆に世界遺産の範囲は、可可西里の保護区だけでなく、東側の三江源国家級自然保護区の一部まで含んでいます。「保護区の面積=世界遺産の面積」という思い込みを外しておきましょう。

そもそも「顕著な普遍的価値(OUV)」とは何か

顕著な普遍的価値(OUV:Outstanding Universal Value)とは、国境を越えて人類全体にとって重要であり、現在と将来の世代に共通して受け継ぐべき価値のことです。世界遺産条約の作業指針では、①登録基準(i)〜(x)の1つ以上を満たすこと、②完全性(文化遺産の場合は真正性も)の条件を満たすこと、③適切な保護・管理体制があることの3つがそろって、はじめて「OUVがある」と認められます。

自然遺産である青海フフシルの場合、②で問われるのは完全性(インテグリティ)だけで、真正性の項目はありません。理念の背景は【1級対策】世界遺産条約の基本理念:「人類全体の共通の遺産」という精神と法的効力、10の登録基準は【世界遺産検定】登録基準(1〜10)を一発で覚える語呂合わせとキーワードで整理しています。

登録基準(vii)の根拠|人の尺度を超えたスケールの美

登録基準(vii)は「ひときわ優れた自然美や美的価値をもつ地域、類まれな自然現象を含むもの」です。UNESCOは青海フフシルを、世界で最も広く、最も高く、最も若い高原である青海チベット高原にあり、「人間の尺度を小さく見せるほどのスケール」をもつ、並外れて美しい場所と評価しました。評価文の中身は、大きく3つに分けられます。

① 「対比」が繰り返されるスケールの景観

OUV声明は、フフシルの景観の特徴をスケールの対比だと表現しています。高原の生態系が広大なスケールで手つかずのまま機能し、木のない広大な大地を背景に野生動物が鮮やかに浮かび上がり、小さなクッション状の植物と雪をかぶった高い山々が向かい合う——という対比です。夏にはクッション植物が一斉に花を咲かせて色の波をつくり、雪山のふもとの温泉では硫黄のにおいと氷河からの冷たい風が混ざり合う、と五感に訴える美しさまで描写されているのが、この評価文の珍しいところです。

② 数万の湖と、高原で最もよく保存された平坦面

氷河の雪解け水は網の目のような川となって巨大な湿地をつくり、色も形もさまざまな数万の湖を生み出しています。湖の盆地は、青海チベット高原で最もよく保存された平坦面(準平原)と、他に例のないほど集中した湖沼群からなり、湖は遷移のあらゆる段階を示しながら長江の源流の重要な集水域になっています。

ここが1級のひっかけポイントです。平坦面や湖沼群という「地形」の話が出てくるのに、地球の歴史・地形を評価する(viii)は含まれていません。これらは(vii)の評価文の中で、「壮観な景観」を構成する要素として書かれています。

③ チルーの大移動という「自然現象」

(vii)の評価文の後半は、チベットアンテロープ(チルー)の移動です。毎年初夏、西のチャンタン、北のアルトゥン山脈、東の三江源の越冬地から、数万頭のメスが数百kmを移動してフフシルの湖の盆地で出産します。資産は三江源とフフシルを結ぶ移動ルートを丸ごと含み、その移動を妨げない形で守っている——この「類まれな自然現象」も(vii)の根拠の一部です。

登録基準(x)の根拠|チルーの「生活環のすべて」を守る

登録基準(x)は「生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を含むもの。絶滅のおそれのある種の生息地を含む」です。青海フフシルでは、高原の固有種の多さと、チルーの生活環(移動・出産・越冬)全体を支えていることの2本柱で評価されました。

高原の固有種が多い理由

高地と寒冷な気候のために植物の固有性が高く、それが動物の固有性の高さにもつながっています。OUV声明によると、高等植物の3分の1以上が高原の固有種で、それを食べる草食の哺乳類はすべて高原の固有種です(概要部分では、哺乳類全体の60%が高原の固有種とされています)。植生の45%は高山草原で、イネ科の紫花針茅(Stipa purpurea)が優占しています。

数字で覚えるチルーと野生動物

基準(x)の評価文は数字の宝庫です。特に「約40%」「最大3万頭」「約80%」は、選択肢の数字を入れ替える問題に使われやすいので、何の数字なのかとセットで覚えましょう。

項目数字(UNESCOのOUV声明より)
脊椎動物74種(哺乳類19・鳥類48・魚類6・爬虫類1)
世界のチベットアンテロープのうち、この遺産に依存する割合約40%
世界の野生ヤクのうち、この遺産に依存する割合最大50%
毎年の出産地に集まるチルー最大3万頭
チルーの生息域全体で確認された集団出産地のうち、フフシルにある割合約80%
冬も資産内にとどまるチルー約4万頭(世界の個体数の20〜40%)

よく見られる大型動物として、OUV声明はチベットアンテロープのほか、野生ヤク、チベットノロバ(キャン)、チベットガゼル、オオカミ、ヒグマを挙げています。

「絶滅危惧」の表記は資料の年代で違う

チルーは、極細の毛が高級ショール「シャトゥーシュ」の原料として狙われ、1980〜90年代に密猟で激減しました。取り締まりによって個体数が回復し、IUCNレッドリストでは2016年に「絶滅危惧(EN)」から「準絶滅危惧(NT)」へ見直されています。一方、2017年のOUV声明はチルーを「絶滅のおそれのある大型哺乳類」と表現しています。どちらも正しく、基準にした時点が違うだけです。「登録時点で絶滅危惧種の生息地として評価された」という理解で問題ありません。

完全性と保護管理|交通回廊・遊牧・気候変動

青海フフシルの完全性は、OUV声明の中でもかなりの分量を割いて書かれています。論点は大きく4つです。

広さと「西・北に緩衝地帯がない」理由

UNESCOは、資産が現代の人間の影響をほとんど受けていない広大な範囲をもち、大型哺乳類の分布域を収めたうえで、気候変動による生態系の変化を緩和できるだけの規模がある、と評価しました。一方、資産の西側と北側には緩衝地帯が設けられていません。チベット自治区・新疆ウイグル自治区などの既存の保護区と隣接しているためで、そのかわりこれらの隣接地域が引き続き確実に保護されることが前提になっています。

西は無人、東は遊牧——それでも自然遺産

西部の可可西里国家級自然保護区は完全な無人地帯で、東部の三江源の保護分区も、ほぼ手つかずの状態にあります。東部ではチベット族の遊牧民が昔ながらの放牧を続けており、UNESCOは伝統的な放牧と自然保護が長く共存してきたことも評価しています。ただし、人の営みが評価に含まれていても、区分は自然遺産です。文化的景観や複合遺産と混同しないようにしましょう。委員会も登録にあたり、伝統的な遊牧民を強制移住させないという中国側の約束を歓迎しています。

青蔵鉄道・青蔵公路という交通回廊

資産の東部を南北に貫くのが、青海省とチベットを結ぶ青蔵鉄道と青蔵公路です。OUV声明は、これを保護上の大きな課題としつつ、動物用の通り道(コリドー)の建設と移動の季節の積極的な交通管理によって、移動のパターンが妨げられた証拠はないと評価しています。その上で、交通回廊の開発や変更は実施前に十分な影響評価を行うことを求めています。

気候変動という潜在的な脅威

「第三の極」と呼ばれるこの高原では、登録前の60年間に平均気温の顕著な上昇が記録されています。OUV声明は、永久凍土と氷河の融解、高山草原への低木の侵入、草原の砂漠化といった変化に加え、氷河の融解で湖岸が水没し下流に新しい湖ができるなど、生息地が動的に変化していることにも触れています。委員会の決議も、気候変動・密猟・ナキウサギの不適切な駆除(毒餌)などの脅威に重点を置いた監視を求めました。

自然遺産の事前審査を担うのはIUCN(国際自然保護連合)です。文化遺産を審査するICOMOSとの役割の違いは、【完全比較】三諮問機関(ICOMOS・IUCN・ICCROM)の役割と専門領域の違いで比較しています。

【上級者向け】OUV声明の英語キーワードで最終確認する

1級の上位を狙う人は、UNESCO公式ページの英語表現と日本語の対応を押さえておくと、初見の言い回しにも強くなります。

  • the largest, highest and youngest plateau in the world:世界で最も広く、最も高く、最も若い高原(青海チベット高原)
  • the world’s “Third Pole”:世界の「第三の極」
  • a scale that dwarfs the human dimension:人間の尺度を小さく見せるほどのスケール(基準(vii))
  • the best preserved planation surface:最もよく保存された平坦面(準平原)
  • the complete antelope migratory route between Sanjiangyuan and Hoh Xil:三江源とフフシルを結ぶチルーの移動ルート全体
  • a complete life cycle of the Tibetan antelope:チベットアンテロープの生活環のすべて(基準(x))

1級で狙われるひっかけ7選

紛らわしい選択肢で失点しないために、出題者が仕掛けてきそうなポイントを先回りして潰しておきます。

  1. 登録基準は(vii)(x)。 平坦面・湖沼群という地形の記述があっても(viii)は含まれず、生態系の進化を評価する(ix)も含まれません
  2. 所在地は青海省。 チベット高原にありますが、チベット自治区の遺産ではありません(青海省玉樹チベット族自治州)。「チベット自治区の自然遺産」は誤りです
  3. 面積は約3万7,356km²(3,735,632ha)。 「約4万5,000km²」は可可西里国家級自然保護区の面積で、世界遺産の範囲とは別物です
  4. 名称の対応。 英語名のHoh Xil(フフシル)はモンゴル語に由来し、中国語では可可西里(コーコーシーリー)、日本ではココシリとも呼ばれます。検定の表記は「青海フフシル(可可西里)」です
  5. 出産のために移動するのはメス。 「オスの群れが繁殖地へ移動する」「秋に移動する」といった選択肢は誤り。移動は初夏、出産地はフフシルの湖の盆地です
  6. 同じ第41回で登録された遺産と混同しない。 同じ会議で、中国の文化遺産「コロンス島(鼓浪嶼)」と、モンゴル・ロシアにまたがる自然遺産「ダウリアの景観群」も登録されています。ダウリアの基準は(ix)(x)で、フフシルの(vii)(x)とは異なります
  7. 遊牧が続いていても自然遺産。 伝統的な放牧と自然保護の共存は評価されていますが、文化的景観・複合遺産ではありません

似た遺産との識別ポイント|高原・山岳の中国の自然遺産と比べる

青海フフシルは、(vii)と(x)の組み合わせと、大型哺乳類の移動という2つの切り口で比べると整理しやすくなります。

遺産名登録年登録基準青海フフシルとの違い
青海フフシル(可可西里)2017(vii)(x)チルーの移動ルート全体と高原の景観。自然遺産
雲南保護地域の三江併流群2003(vii)(viii)(ix)(x)自然遺産の4基準すべて。長江の上流(金沙江)が流れる
新疆天山2013(vii)(ix)(vii)は共通、2つ目が(ix)
四川省のジャイアントパンダ保護区群2006(x)希少な大型哺乳類の生息地。(x)のみ
九寨溝:歴史的・景観的重要地区1992(vii)チベット高原の東縁の湖沼景観。(vii)のみ
黄龍1992(vii)同じく高原の東縁。石灰華の景観で(vii)のみ
ダウリアの景観群(モンゴル・ロシア)2017(ix)(x)同じ第41回で登録。草原の生態系と大型動物の移動

UNESCOの公式データで確認すると、中国の自然遺産のうち基準がちょうど(vii)(x)の組み合わせなのは青海フフシルだけです((vii)と(x)を両方含む遺産としては、ほかに三江併流群(自然遺産・4基準)と、複合遺産の黄山・武夷山があります)。「(vii)(x)の自然遺産=フフシル」と結びつけておくと、組み合わせ問題で強くなります。

自然遺産の基準の違いを演習で確かめたい人は、【世界遺産検定1級】世界の自然遺産&複合遺産特化・模擬問題30問にも挑戦してみてください。

直前チェックリスト|試験前日に見返す10項目

  • 登録は2017年、第41回世界遺産委員会(ポーランド・クラクフ)、7月7日決議
  • 登録基準は(vii)(x)。(viii)(ix)は入らない
  • 所在地は青海省玉樹チベット族自治州(チベット自治区ではない)
  • 検定表記は「青海フフシル(可可西里)」、Hoh Xilはモンゴル語由来、日本ではココシリとも
  • 資産3,735,632ha、緩衝地帯2,290,904ha(西・北は緩衝地帯なし)
  • 「約4万5,000km²」は可可西里国家級自然保護区の面積で、世界遺産の範囲ではない
  • 世界で最も広く、最も高く、最も若い高原、「第三の極」
  • チルー:世界の約40%が依存、出産地に最大3万頭、集団出産地の約80%
  • 移動ルートは三江源→フフシル、移動するのはメス、季節は初夏
  • 同じ第41回でコロンス島(鼓浪嶼)とダウリアの景観群((ix)(x))も登録

一問一答で登録基準の判別力を固めたい人は、世界遺産検定 登録基準の練習問題20問|一問一答で判別で仕上げておきましょう。

現地で覚えたい人へ|旅行情報は総合ガイドへ

青海フフシルの奥地(無人区)は、許可のない立ち入りが禁止されています。旅行者が景観に触れる現実的な方法は、遺産の東部を通る青蔵鉄道の車窓や青蔵公路の沿線から眺めることです。車窓から「木のない大地にぽつんと浮かぶ野生動物」を見ると、(vii)の評価文が言う「スケールの対比」がそのまま実感できます。

拠点となる西寧・格爾木(ゴルムド)からの行き方、チルーが見られる季節、高山病対策といった旅行実務は、同じ遺産の総合ガイド記事にまとめています。

まとめ

青海フフシルのOUVは、「人間の尺度を超えたスケールの高原景観(基準vii)」と、「チベットアンテロープの移動・出産・越冬という生活環のすべてを守る生息地(基準x)」の2本立てです。湖沼群や平坦面といった地形の要素も、チルーの大移動という現象も、(vii)の「景観」の中に組み込まれている——この構造を理解しておけば、(viii)や(ix)を混ぜた選択肢に迷わされません。

あとは数字と表記の確認です。2017年・第41回・クラクフ、3,735,632haと保護区の約4万5,000km²の区別、青海省(チベット自治区ではない)、40%・3万頭・80%のチルーの数字、そして同じ会議のコロンス島・ダウリアの景観群。直前チェックリストで最終確認しておきましょう。

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よくある質問

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トラブル

青海フフシルの登録基準は何ですか?

(vii)と(x)の2つです。(vii)では人間の尺度を超えたスケールの高原景観、数万の湖、チルーの大移動などが、(x)では高原の固有種の多さと、チベットアンテロープの移動・出産・越冬という生活環の全体を支える生息地であることが評価されました。地形の(viii)や生態系の(ix)は含まれていません。

「フフシル」「可可西里」「ココシリ」は同じ場所ですか?

同じ場所です。英語名のHoh Xil(フフシル)はモンゴル語に由来し、中国語では可可西里(コーコーシーリー)と書き、日本ではココシリとも呼ばれます。世界遺産検定の表記は「青海フフシル(可可西里)」です。

青海フフシルはチベット自治区にあるのですか?

いいえ。チベット高原の北東部にありますが、行政区分は青海省(玉樹チベット族自治州)です。資産の西側・北側は、チベット自治区や新疆ウイグル自治区の保護区と隣接しているため、そちら側には緩衝地帯が設けられていません。

チベットアンテロープ(チルー)は今も絶滅危惧種ですか?

IUCNレッドリストでは、密猟の取り締まりで個体数が回復したことを受けて、2016年に「絶滅危惧(EN)」から「準絶滅危惧(NT)」へ見直されました。一方、2017年の登録時のOUV声明では「絶滅のおそれのある大型哺乳類」と表現されています。基準にした時点が違うだけなので、資料の年代を意識して読み分けましょう。

アイキャッチ画像: James Eaton / CC0(元画像をトリミング・リサイズして掲載)

学習の相乗効果:関連記事のご紹介

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青海フフシルの(vii)(x)のように、自然遺産の基準の組み合わせを一問一答で判別する練習は、登録基準の練習問題20問でまとめてできます。

この遺産の登録基準やOUVをさらに深く復習したい方は、世界遺産の大辞典で他の遺産の重要用語・三諮問機関の比較表もあわせてチェックしてみてください。

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青海フフシル(可可西里)周辺の草原に立つチベットアンテロープ(チルー)

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