キューバの世界遺産一覧【2026年最新版】です。キューバには、カリブ海随一の美しさを誇る首都ハバナの旧市街から、固有種の宝庫アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園まで、9件の世界遺産があります。この記事では、世界遺産の数・登録年・登録基準を地図と表でまとめ、それぞれの遺産の概要を紹介します。ほかの国の登録数は世界遺産登録数ランキングで、個々の遺産や関連する用語は世界遺産の大辞典でも調べられます。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ハバナの旧市街と要塞群 | 1982年 | ハバナ市 | (4), (5) | |
| 2 | トリニダとロス・インヘニオス渓谷 | 1988年 | サンクティ・スピリトゥス州 | (4), (5) | |
| 3 | サンティアゴ・デ・クーバのサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城 | 1997年 | サンティアゴ・デ・クーバ州 | (4), (5) | |
| 4 | ビニャーレス渓谷 | 1999年 | ピナール・デル・リオ州 | (4) | |
| 5 | グランマ号上陸記念国立公園 | 1999年 | グランマ州(カボ・クルス) | (7), (8) | 自然遺産 |
| 6 | キューバ南東部におけるコーヒー農園発祥地の景観 | 2000年 | サンティアゴ・デ・クーバ州・グァンタナモ州(シエラ・マエストラ山麓) | (3), (4) | |
| 7 | アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園 | 2001年 | グァンタナモ州・オルギン州 | (9), (10) | 自然遺産 |
| 8 | シエンフエゴスの歴史地区 | 2005年 | シエンフエゴス州 | (2), (4) | |
| 9 | カマグエイの歴史地区 | 2008年 | カマグエイ州 | (4), (5) |
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表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、地域ごとに見ていきましょう。
キューバ西部
首都ハバナを含む、キューバ西部の地域です。
ハバナの旧市街と要塞群(No.1)
1519年にスペイン人が築いた、カリブ海随一の美しさを誇る旧市街と要塞群です。5つの広場を中心に、バロック・新古典様式の建造物とアーケード・バルコニー・鉄細工の門を持つ住宅が調和する街並みが広がり、港を守るカリブ海最大級の要塞群も見どころです。
ビニャーレス渓谷(No.4)
石灰岩の円錐状丘陵「モゴテ」が点在する、カルスト地形の谷です。19世紀初頭に開拓されて以来、伝統的な製法による葉タバコ栽培が今も続けられており、素朴な農家建築や多文化が融合した地域社会の姿が、カリブ海の文化的景観を代表する例として評価されています。
キューバ中部
島の中央部に広がる地域です。砂糖産業で栄えた歴史都市が残ります。
トリニダとロス・インヘニオス渓谷(No.2)
16世紀初頭に創建され、18〜19世紀の砂糖産業で栄えた都市トリニダと、75か所の製糖所跡が残る「インヘニオス渓谷」からなる遺産です。アンダルシア・ムーア様式が溶け込んだ邸宅群と、砂糖産業を支えた奴隷制の歴史を伝える渓谷の両方が評価されています。詳しい観光方法はトリニダとロス・インヘニオス渓谷 完全ガイドで解説しています。
シエンフエゴスの歴史地区(No.8)
1819年、フランス系の入植者らによって築かれた港町の歴史地区です。スペイン啓蒙主義の理念に基づく幾何学的に整然とした碁盤目状の都市計画を採用した、ラテンアメリカで最初期の例として評価されています。新古典様式の大聖堂や劇場が、調和の取れた街並みを形作っています。
カマグエイの歴史地区(No.9)
スペイン人が築いたキューバ最初期の7つの村のひとつで、牧畜と砂糖産業の中心地として栄えました。平坦な土地にもかかわらず、曲がりくねった街路と不規則な広場からなる都市計画を採用している点が、ラテンアメリカの植民都市として極めて珍しいと評価されています。
キューバ東部
シエラ・マエストラ山脈が連なる、キューバ東部の地域です。固有種の宝庫である自然遺産や、要塞・プランテーションの遺構があります。
サンティアゴ・デ・クーバのサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(No.3)
1638年以来、サンティアゴ・デ・クーバ湾の入り口を見張ってきた岩山の上の要塞です。17〜18世紀、カリブ海を巡る激しい商業・政治的対立を背景に築かれ、スペイン領アメリカの軍事建築として最も完全かつ保存状態の良い例とされています。
グランマ号上陸記念国立公園(No.5)
キューバ南東端、カボ・クルス周辺に広がる自然公園です。海面変動と地殻変動によって形成された世界最大・最良の保存状態を誇る海成段丘群が特徴で、断崖・峡谷・鍾乳洞などカルスト地形の多様な景観が見られます。1956年、革命軍を乗せた船「グランマ号」が上陸した場所としても知られます。
キューバ南東部におけるコーヒー農園発祥地の景観(No.6)
19世紀、ハイチ革命を逃れたフランス・ハイチ系の入植者たちが切り開いた、171か所のコーヒー農園跡からなる考古学的景観です。険しい山岳地形に築かれた灌漑設備や道・橋のネットワークが残り、奴隷制のもとで営まれたカリブ海のコーヒー産業の歴史を物語っています。
アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園(No.7)
複雑な地質と多様な地形が生み出した、カリブ海随一の生物多様性を誇る国立公園です。植物に有毒な蛇紋岩質の岩盤に適応する形で、多くの固有種が進化しており、西半球で最も重要な固有植物の保護区のひとつとされています。
まとめ
キューバにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。スペイン植民地時代の面影を残す旧市街群から、砂糖産業の歴史を伝える渓谷、固有種の宝庫である国立公園まで、キューバの世界遺産は多彩です。
気になる世界遺産はあったでしょうか。思い立ったら、興味の湧く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。国別の登録数は世界遺産登録数ランキングでもご覧いただけます。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

キューバの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で9件です。自然遺産2件(グランマ上陸記念国立公園・アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園)、ほかはすべて文化遺産です。
キューバで最も早く登録された世界遺産は?
1982年に登録された、ハバナの旧市街と要塞群です。
最近登録された世界遺産はありますか?
2008年に、カマグエイの歴史地区が登録されました。
歴史都市の世界遺産が多いのはなぜですか?
16〜19世紀、スペイン植民地時代の港湾都市や砂糖産業の中心地として栄えた街が多く、当時の都市計画や建築様式が良好な状態で残っているためです。ハバナ・トリニダ・シエンフエゴス・カマグエイの4件が歴史都市として登録されています。
トリニダの観光方法は?
砂糖産業で栄えた旧市街と、近郊のインヘニオス渓谷をあわせて巡るのが定番です。詳しくはトリニダとロス・インヘニオス渓谷 完全ガイドで解説しています。






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