世界一周航空券の「賢い乗り継ぎ方」:ストップオーバーとトランジットの違いを徹底解説

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世界一周航空券での旅を計画する際、耳にする機会が増える専門用語に「ストップオーバー」と「トランジット」があります。これらの言葉は似ているようで全く異なり、その違いを理解することは、あなたの旅程をより豊かに、そして効率的に組み立てる上で非常に重要です。

「乗り継ぎって、ただ飛行機を乗り換えるだけでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、世界一周航空券においては、この乗り継ぎ方を賢く利用することで、旅の自由度を格段に高め、さらに費用を節約したり、思わぬ都市での観光を楽しんだりすることが可能になります。

この記事では、ストップオーバーとトランジットの明確な定義から、世界一周航空券におけるそれぞれのカウント方法、利用回数の制限、そしてそれらを最大限に活用するための具体的なヒントまで、徹底的に解説します。


目次

乗り継ぎの基本:ストップオーバーとトランジットとは?

まず、航空券における「乗り継ぎ」とは何か、そしてその中でも特に重要な「ストップオーバー」と「トランジット」の定義を明確にしましょう。

トランジット(Transit):24時間未満の短時間滞在

「トランジット」とは、24時間未満の短い時間で、飛行機を乗り換えるために空港に滞在することを指します。一般的に「乗り継ぎ」という言葉でイメージされるのは、このトランジットです。

  • 特徴:
    • 通常、空港の外に出ることは想定されていません(ただし、空港によっては入国審査を経て短時間の市内観光が可能な場合もあります)。
    • 荷物は最終目的地まで自動的に運ばれることが多いです(スルーチェックイン)。
    • 世界一周航空券のフライト数やストップオーバー回数にはカウントされません
    • 同じ航空会社または提携航空会社間でスムーズな乗り継ぎが提供されます。
    • 多くの場合、乗り継ぎ時間が短い(数時間程度)。
  • : 東京 → (乗り継ぎ:ドバイで3時間滞在) → ロンドン

ストップオーバー(Stopover):24時間以上の途中降機

「ストップオーバー」とは、乗り継ぎ地で24時間以上滞在することを指します。これは単なる乗り換えではなく、その都市で観光や滞在を楽しむための「途中降機」として扱われます。

  • 特徴:
    • 滞在都市の観光や休息が目的です。空港の外に出て、自由に市内観光や宿泊ができます。
    • 荷物は通常、ストップオーバーの目的地で受け取ります(次のフライトに持ち越したい場合は、チェックイン時にその旨を伝える必要があります)。
    • 世界一周航空券のフライト数とは別に、ストップオーバー回数としてカウントされます。この回数には上限が設定されています。
    • 入国審査が必要となるため、その国のビザ要件を確認する必要があります。
  • : 東京 → (ストップオーバー:ドバイで3日間滞在) → ロンドン

まとめると

特徴トランジット(Transit)ストップオーバー(Stopover)
滞在時間24時間未満24時間以上
目的飛行機の乗り換え途中都市の観光・滞在
空港外への外出基本的に想定されない(要確認)可能
荷物最終目的地までスルーチェックインが多い通常、その都市で受け取る(要確認)
カウントフライト数・ストップオーバー回数に含まずストップオーバー回数に含む
ビザ不要な場合が多い(乗り継ぎのみ)必要となる場合が多い(入国のため)

世界一周航空券におけるストップオーバーとフライト数のカウント方法

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世界一周航空券の計画において、このカウント方法は非常に重要です。アライアンスごとに細かなルールは異なりますが、基本的な考え方は共通しています。

フライト数(区間数)のカウント

世界一周航空券には「最大15フライトまで」「最大16区間まで」といったフライト数(区間数)の上限が設定されています。

  • 1回の搭乗が1フライト/1区間: 例えば、「東京 → ロサンゼルス」「ロサンゼルス → ニューヨーク」のように、飛行機に搭乗するごとに1フライト/1区間と数えます。
  • 乗り継ぎ便の扱い:
    • 同じ航空会社または提携航空会社の乗り継ぎ: 乗り継ぎ地でフライト番号が変わっても、全体が「一つの目的地への移動」とみなされ、1フライトとしてカウントされることがあります。ただし、これは航空券の発券ルールによるため、必ず確認が必要です。
    • 異なる航空会社への乗り換え(特に個別手配): 例えば、片道航空券を組み合わせて「東京→シンガポール(A社)」「シンガポール→ロンドン(B社)」とする場合、これは2フライトとしてカウントされます。
  • 地上移動区間(オープントップ):
    • 航空券のルート上、飛行機を使わず陸路で移動する区間(例:ロンドン着→パリ発)は、フライト数にはカウントされません。これは、世界一周航空券のフライト数制限を賢く回避し、多くの都市を巡るための重要なポイントです。ただし、陸路の移動費用は自己負担です。

ストップオーバー回数のカウント

世界一周航空券には「最大5回までストップオーバー可能」「最大8都市に滞在可能」といったストップオーバー回数の上限が設定されています。

  • 24時間以上の滞在が1ストップオーバー: 上述の定義通り、乗り継ぎ地で24時間以上滞在した場合に1回とカウントされます。
  • トランジットはカウントされない: 24時間未満の滞在であるトランジットは、ストップオーバー回数にはカウントされません。
  • 目的地のカウント: アライアンスによっては、「フライト数の上限」と「ストップオーバー都市数の上限」の両方が設定されていることがあります。例えば、ワンワールド エクスプローラーでは、大陸ベースの料金体系に加えて、各大陸でのストップオーバー回数にも制限があります。

ポイント:
・訪れたい都市の数が多いほど、ストップオーバー回数とフライト数制限が重要になります。
・地上移動区間を上手に利用することで、フライト数を抑えつつ、多くの都市を訪問できます。


アライアンスごとのストップオーバー制限と特徴

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主要な航空アライアンスの世界一周航空券におけるストップオーバーに関する一般的な傾向を見ていきましょう。正確な情報は必ず各アライアンスの公式サイトや専門代理店でご確認ください。

ワンワールド(oneworld)

  • oneworld Explorer(大陸ベース):
    • ストップオーバー回数: 選択した大陸数やゾーンによって異なるが、一般的に最大16フライトまで、その中に最大16回のストップオーバーが可能という比較的高い自由度を持つことが多い。ただし、各大陸内でのストップオーバー回数に上限が設けられている場合がある(例:北米で最大3回など)。
    • 特徴: 大陸数で料金が決まるため、大陸内の移動が多いルートでも費用を抑えやすい。地上移動区間(オープントップ)も活用しやすい。
  • Global Explorer(マイルベース):
    • ストップオーバー回数: 総フライト数(最大16区間が一般的)の中で、比較的自由にストップオーバーを組み合わせられる。こちらも最大16回のストップオーバーが可能とされていることが多い。
    • 特徴: 飛行距離が料金に影響するため、無駄な移動を減らす計画が重要。

スターアライアンス(Star Alliance)

  • ストップオーバー回数: 一般的に、最大16フライトの中で、最大7回~15回のストップオーバーが可能とされていることが多い。料金は総飛行マイル数に応じて変動する。
  • 特徴: マイルベースのため、計画したルートの総距離が料金に直結する。世界中の主要空港を網羅しており、特に広大なネットワークを持つ。

スカイチーム(SkyTeam)

  • ストップオーバー回数: 一般的に、最大15フライトの中で、最大5回~15回のストップオーバーが可能とされていることが多い。こちらもマイルベースで料金が決定される。
  • 特徴: 比較的柔軟なルート設定が可能で、特定地域を重点的に巡るルートにも適している。

重要: これらの回数はあくまで目安です。航空券の種類やプロモーション、時期によって変動する可能性があります。必ず最新の情報を確認し、旅行代理店に相談することをお勧めします。


ストップオーバーの賢い活用術:旅を最大限に楽しむ!

ストップオーバーは単なる「立ち寄り」ではありません。戦略的に計画することで、旅の質を格段に向上させることができます。

未知の都市での「プチ観光」を楽しむ

世界一周航空券では、通常なら単なる乗り継ぎで終わってしまうような都市でも、24時間以上のストップオーバーを利用して、その都市の雰囲気を味わうことができます。

  • トランジットではできない体験: 乗り継ぎ地での数時間の滞在では、空港の外に出るのが難しい場合がありますが、ストップオーバーなら堂々と入国し、数時間の市内観光や美味しい食事を楽しむことができます。
  • 都市選びのヒント: 長距離フライトの疲れを癒すのに最適な都市(温泉がある、リラックスできる場所など)や、以前から少し気になっていた都市などをストップオーバーに選ぶと良いでしょう。
  • :
    • アジア圏のハブ空港(シンガポール、香港、ソウル、バンコクなど)で1~2泊し、その国のグルメや文化に触れる。
    • 中東のハブ空港(ドバイ、ドーハなど)で1日観光し、近未来的な都市の雰囲気を味わう。
    • ヨーロッパの主要都市(アムステルダム、ローマ、マドリードなど)で短期間滞在し、主要観光スポットを巡る。

長距離フライトの疲れを軽減する「休息ポイント」

世界一周旅行は体力を消耗します。特に10時間を超えるような長距離フライトが続く場合、体力的・精神的な負担は大きいです。

  • 時差ボケ対策: 大きな時差を伴う移動の間にストップオーバーを挟むことで、時差ボケを軽減し、身体を慣らすことができます。
  • リフレッシュ: ストップオーバーで数日滞在し、ホテルでゆっくり休んだり、スパを利用したり、美味しいものを食べたりすることで、次のフライトへの活力を養えます。
  • 荷物整理: 長期旅行では荷物が増えがちです。ストップオーバー中に荷物を整理したり、不要なものを処分したりする時間にあてるのも賢い方法です。

費用節約の裏技!?

時として、ストップオーバーを利用することが費用節約に繋がるケースもあります。

  • 航空券の価格最適化: 時折、直行便よりも乗り継ぎ便の方が安い場合があり、その乗り継ぎ地でストップオーバーを入れることで、全体の航空券代を抑えられることがあります。
  • 地上移動区間の活用: フライト数制限が厳しい航空券の場合、飛行機を使わずに陸路で移動する地上移動区間(オープントップ)を戦略的に組み込むことで、限られたフライト数を有効活用し、多くの都市を巡ることができます。例えば、「ロンドン着→陸路でパリ移動→パリ発」とすることで、ロンドンからパリへのフライト1区間を節約できます。

入国ビザの確認を忘れずに!

ストップオーバーで24時間以上滞在し、空港の外に出る場合、その国の入国審査を受ける必要があります。

  • ビザの要・不要: 日本国籍であれば、多くの国にビザなしで短期滞在が可能ですが、国によっては事前にビザの取得が必要な場合があります。
  • ESTA・eTAの取得: アメリカやカナダなど、ビザ免除プログラムに参加している国でも、事前にオンラインでの電子渡航認証システム(ESTAやeTAなど)の申請が必要な場合があります。
  • パスポート残存期間: 滞在する国の入国要件として、パスポートに残存期間(例:入国日から6ヶ月以上)が定められていることが多いため、出発前に必ず確認しましょう。

ストップオーバーを計画する際は、必ず訪問国のビザ情報を確認し、必要であれば事前に取得するようにしましょう。


トランジットの活用術:スムーズな乗り継ぎのために

トランジットは、主に効率的な移動のために利用されますが、ここでもいくつかのポイントがあります。

乗り継ぎ時間の確保

  • 適切な時間: 短すぎると乗り遅れるリスクがあり、長すぎると空港での待ち時間が無駄になります。国際線の乗り継ぎでは、最低でも2~3時間程度の乗り継ぎ時間があるのが理想的です。
  • 同じアライアンス内: 同じアライアンスの加盟航空会社同士の乗り継ぎは、チェックインや荷物のスルーがスムーズに行われることが多く、比較的短い時間でも安心です。
  • 異なる航空会社: 異なるアライアンスやLCCとの乗り継ぎは、荷物のピックアップと再チェックインが必要になる場合が多く、より長い乗り継ぎ時間(3~5時間以上)を確保することをお勧めします。

空港施設の活用

トランジット時間が数時間ある場合は、空港内の施設を有効活用しましょう。

  • 無料Wi-Fi: インターネットに接続して、次のフライト情報を確認したり、家族や友人に連絡したりできます。
  • ラウンジ: 上級会員資格を持っている場合や、ビジネス・ファーストクラス利用の場合は、空港ラウンジで食事、シャワー、リラックスした時間を過ごせます。
  • 仮眠スペース・トランジットホテル: 長時間の乗り継ぎには、仮眠室やトランジットホテルを利用するのも有効です。
  • ショッピング・免税店: 買い物を楽しむのも良いでしょう。

スルーチェックインの確認

荷物を最終目的地まで直接運んでもらえる「スルーチェックイン」が可能か、予約時またはチェックイン時に必ず確認しましょう。特に、世界一周航空券で複数航空会社を利用する場合、スルーチェックインができない区間があると、乗り継ぎ地で一度荷物を受け取り、再チェックインする手間が発生します。



まとめ:乗り継ぎは旅の「ボーナスステージ」!

世界一周航空券におけるストップオーバーとトランジットの違いを理解することは、単なる知識以上の価値があります。

  • ストップオーバーは、あなたの旅に「もう一つの目的地」というボーナスステージを与え、旅の深みを増します。賢く活用すれば、費用を抑えつつ、より多くの文化や体験に触れることが可能です。
  • トランジットは、効率的な移動を実現し、必要であれば空港施設を最大限活用して、次のフライトへの活力を養う時間となります。

これらの乗り継ぎルールを正確に把握し、戦略的に旅程に組み込むことで、あなたの世界一周旅行は、単に地球を一周するだけでなく、それぞれの都市での滞在が意味を持つ、忘れられない経験へと昇華されるでしょう。

さあ、賢い乗り継ぎ方をマスターして、世界一周の旅を最大限に楽しみ尽くしましょう!

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世界一周航空券の乗り継ぎに関するQ&A

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トラブル

ストップオーバーとトランジットの回数制限は、アライアンスで全く違うのですか?

はい、アライアンスや航空券の種類(例:ワンワールドのエクスプローラーとグローバルエクスプローラーなど)によって、ストップオーバーとフライト数の上限は異なります。 また、マイルベースか大陸ベースかによってもルールが変わります。必ず利用する世界一周航空券の最新の規約を確認してください。

ストップオーバー都市での宿泊費は航空券に含まれますか?

いいえ、ストップオーバー都市での宿泊費は、航空券の費用には含まれません。 ホテル代や現地での交通費、食費などは、別途自分で手配・負担する必要があります。ストップオーバーを計画する際は、その都市での滞在費用も予算に組み込むようにしましょう。

トランジットで一度空港の外に出ることはできますか?

トランジット(24時間未満の滞在)の場合、基本的には空港外への外出は想定されていませんが、一部の空港や国では可能です。

  • ビザ要件: その国のビザが必要ないか、乗り継ぎ客向けの特別な入国制度(例:シンガポールの無料市内ツアー、トルコ・カタールの一時入国制度など)があるかを確認しましょう。
  • 乗り継ぎ時間: 空港から市内への移動時間、入出国審査にかかる時間、そしてフライトへの再搭乗時間を考えると、最低でも5~6時間以上の十分な乗り継ぎ時間が必要です。
  • 荷物: 荷物がスルーチェックインされていることを確認し、手荷物のみで外出することになります。

陸路移動(オープントップ)を多くすると、世界一周航空券はお得になりますか?

フライト数制限が厳しい航空券であれば、お得になる可能性があります。 陸路移動区間はフライト数にカウントされないため、限られたフライト数でより多くの都市を巡りたい場合に有効です。ただし、陸路移動には別途費用(鉄道、バスなど)がかかりますし、移動の手間や時間も考慮する必要があります。総費用と手間のバランスを考慮して判断しましょう。

乗り継ぎ地の空港で長時間過ごす場合、何か便利グッズはありますか?

長時間トランジットに備えて、以下のものがあると便利です。

  • ネックピロー、アイマスク、耳栓: 仮眠やリラックスに役立ちます。
  • ポータブル充電器(モバイルバッテリー): スマートフォンやタブレットの充電切れ対策。
  • 読み物やエンターテイメント: 待ち時間を有効活用できます。
  • 薄手のブランケットや上着: 空港内は冷房が効いていることが多いです。
  • 歯ブラシセット、洗顔シート: リフレッシュに。
  • ラウンジパス/クレジットカードの特典: ラウンジが利用できれば、より快適に過ごせます。

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