モロッコの世界遺産一覧【2026年最新版】です。モロッコには、迷宮のような旧市街フェズから、『スター・ウォーズ』のロケ地としても知られる要塞村アイット・ベン・ハドゥまで、9件の世界遺産があります。この記事では、世界遺産の数・登録年・登録基準を地図と表でまとめ、それぞれの遺産の概要を紹介します。ほかの国の登録数は世界遺産登録数ランキングで、個々の遺産や関連する用語は世界遺産の大辞典でも調べられます。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | フェズの旧市街 | 1981年 | フェズ市 | (2), (5) | |
| 2 | マラケシュの旧市街 | 1985年 | マラケシュ県 | (1), (2), (4), (5) | |
| 3 | 要塞村アイット・ベン・ハドゥ | 1987年 | ワルザザート県 | (4), (5) | |
| 4 | ミクナースの旧市街 | 1996年 | メクネス市 | (4) | |
| 5 | ヴォルビリスの考古遺跡 | 1997年 | メクネス県(ムーレイ・イドリス・ゼルフーン近郊) | (2), (3), (4), (6) | |
| 6 | テトゥアンの旧市街(旧名ティタウィン) | 1997年 | テトゥアン県 | (2), (4), (5) | |
| 7 | エッサウィーラ(旧名モガドール)の旧市街 | 2001年 | エッサウィーラ県 | (2), (4) | |
| 8 | マサガン(アル・ジャジーダ)のポルトガル都市 | 2004年 | エル・ジャディーダ県 | (2), (4) | |
| 9 | ラバト:近代の首都と歴史都市の側面を併せもつ都市 | 2012年 | ラバト市 | (2), (4) |
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表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、地域ごとに見ていきましょう。
北部モロッコ(フェズ・メクネス地方)
モロッコ中北部、アトラス山脈とリーフ山脈に挟まれた地域です。歴代王朝の都となった旧市街や、古代ローマの遺跡が残ります。
フェズの旧市街(No.1)
9世紀に創建され、13〜14世紀にマリーン朝のもとで最盛期を迎えた旧市街です。マドラサ・隊商宿・宮殿・モスクなど歴史的建造物が密集し、アラブ・イスラム世界で最も広大かつ保存状態の良い旧市街のひとつとされています。1912年に政治的首都の地位をラバトに譲った後も、モロッコの文化・精神的中心であり続けています。
ミクナースの旧市街(No.4)
11世紀にムラービト朝の軍事拠点として創建され、17世紀にアラウィー朝のムーレイ・イスマイルによってスペイン・ムーア様式の壮麗な帝都に生まれ変わりました。高さ15mに及ぶ城壁と9つの記念門に囲まれ、イスラムとヨーロッパの建築様式が調和しています。
ヴォルビリスの考古遺跡(No.5)
紀元前3世紀に築かれ、ローマ帝国の属州都市として栄えた考古遺跡です。モザイク・大理石像・碑文など豊富な出土品が見つかっており、ローマ帝国辺境の都市化とローマ文化・現地文化の融合を示す北アフリカ屈指の遺跡とされています。イドリース朝発祥の地としても知られます。
テトゥアンの旧市街(旧名ティタウィン)(No.6)
8世紀以来、モロッコとアンダルシアを結ぶ接点として栄えた旧市街です。レコンキスタ後、スペインを追われたアンダルシア難民によって再建され、アンダルシア文化の影響を色濃く残す、モロッコの旧市街の中でも最も完全な姿をとどめる例とされています。
大西洋岸
モロッコ西岸、大西洋に面した地域です。交易で栄えた港町が点在します。
エッサウィーラ(旧名モガドール)の旧市街(No.7)
18世紀半ば、ヨーロッパの要塞建築理論(ヴォーバン様式)を取り入れて築かれた港湾都市です。モロッコとサハラ以南アフリカをヨーロッパ・世界と結ぶ国際貿易港として栄え、アマジグ人・アラブ人・ユダヤ人・ヨーロッパ人が共存する多文化都市でもありました。
マサガン(アル・ジャジーダ)のポルトガル都市(No.8)
16世紀初頭、ポルトガルの探検家たちがインド航路の拠点として築いた要塞都市です。1541〜48年にはイタリア人建築家の設計により星形要塞に改修され、火器の普及に対応したルネサンス式築城技術の先駆例とされています。1769年にモロッコに接収された後、多文化都市として再興しました。
ラバト:近代の首都と歴史都市の側面を併せもつ都市(No.9)
20世紀初頭、フランス保護領時代に計画された近代都市と、12世紀にさかのぼる旧市街の両方からなる遺産です。1184年着工のハッサン・モスクやアルモハド朝の城壁といった歴史的建造物と、モダニズムに基づく新市街の都市計画が共存する、アフリカ屈指の近代都市計画の実例です。
マラケシュ・南部
モロッコ中南部、アトラス山脈の麓に広がる地域です。
マラケシュの旧市街(No.2)
1070〜72年、ムラービト朝によって創建された旧市街です。高さ77mのクトゥビア・モスクのミナレットをはじめ、カスバ・城壁・庭園など多数の記念建造物が残り、開放広場ジャマ・エル・フナ広場は大道芸人や屋台でにぎわう「生きた劇場」として無形文化遺産にも登録されています。
要塞村アイット・ベン・ハドゥ(No.3)
サハラ砂漠以前の伝統的な集落形態「クサール」(要塞化された集落)の代表例です。日干しレンガで築かれた住居が防御壁の内側に密集し、角塔を持つ小さな城のような邸宅も見られます。かつてサハラとマラケシュを結ぶ隊商路の拠点のひとつでもありました。
まとめ
モロッコにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。千年以上の歴史を持つ旧市街(メディナ)群から、古代ローマの遺跡、大西洋に面した要塞都市、20世紀の近代都市計画まで、モロッコの世界遺産は多彩です。
気になる世界遺産はあったでしょうか。思い立ったら、興味の湧く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。国別の登録数は世界遺産登録数ランキングでもご覧いただけます。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

モロッコの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で9件です。すべて文化遺産で、自然遺産・複合遺産はありません。
モロッコで最も早く登録された世界遺産は?
1981年に登録された、フェズの旧市街です。
旧市街(メディナ)の世界遺産が多いのはなぜですか?
9件のうち6件が旧市街(メディナ)です。モロッコには歴代王朝の都として栄えたフェズ・マラケシュ・メクネスをはじめ、交易で栄えたテトゥアン・エッサウィーラ・エル・ジャディーダなど、千年近い歴史を持つ旧市街が各地に残っているためです。
最近登録された世界遺産はありますか?
2012年に、首都ラバトの近代都市と歴史都市が登録されました。
『スター・ウォーズ』の撮影地として知られる遺産はありますか?
要塞村アイット・ベン・ハドゥです。独特の土造り建築が、数々の映画のロケ地として使われてきました。






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