サウジアラビアの世界遺産一覧【2026年最新版】です。サウジアラビアには、ペトラに並ぶナバテア王国の遺跡アル・ヒジルから、世界最大のオアシス、2024年登録のアル・ファーウ考古地域まで、8件の世界遺産があります。この記事では、世界遺産の数・登録年・登録基準を地図と表でまとめ、それぞれの遺産の概要を紹介します。ほかの国の登録数は世界遺産登録数ランキングで、個々の遺産や関連する用語は世界遺産の大辞典でも調べられます。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | アル・ヒジルの考古遺跡(マダイン・サレハ) | 2008年 | アル・ウラー県 | (2), (3) | |
| 2 | ディライーヤのツライフ地区 | 2010年 | リヤド州ディルイーヤ | (4), (5), (6) | |
| 3 | ジッダの歴史地区:メッカの入口 | 2014年 | メッカ州ジッダ | (2), (4), (6) | |
| 4 | サウジアラビアのハーイル地方にある壁画 | 2015年 | ハーイル州ジュッバ・シュワイミス | (1), (3) | |
| 5 | アル・アハサ・オアシス:進化する文化的景観 | 2018年 | 東部州アル・アハサ | (3), (4), (5) | |
| 6 | ヒマーの文化的エリア | 2021年 | ナジュラーン州 | (3) | |
| 7 | ウルク・バニ・マアリド | 2023年 | ナジュラーン州(ルブアルハリ砂漠西端) | (7), (9) | 自然遺産 |
| 8 | アル・ファーウ考古地域の文化的景観 | 2024年 | ナジュラーン州アル・ファーウ | (2), (5) |
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表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、地域ごとに見ていきましょう。
ヒジャーズ地方(紅海沿岸)
紅海に面する、サウジアラビア西部の地域です。メッカへの玄関口として栄えた港町があります。
アル・ヒジルの考古遺跡(マダイン・サレハ)(No.1)
サウジアラビア初の世界遺産で、ヨルダンのペトラに続くナバテア王国南限の都市遺跡です。紀元前1世紀から紀元1世紀にかけて岩を削って造られた111基の記念墳墓(うち94基に装飾)と水利施設が残り、ナバテア人の建築技術・水利技術の高さを伝えています。
ジッダの歴史地区:メッカの入口(No.3)
7世紀以来、メッカ巡礼の玄関口として栄えた紅海の港町です。19世紀末に商人たちが建てた、木製の出窓「ロウシャン」で装飾された高層住宅群が特徴で、紅海沿岸独自の建築様式を伝える、この地域で唯一まとまって現存する都市遺産です。
中央アラビア(ナジュド地方)
首都リヤドを中心とする、アラビア半島中央部の地域です。
ディライーヤのツライフ地区(No.2)
15世紀に創建された、サウード王家最初の首都です。18世紀から19世紀初頭にかけて政治・宗教の中心地として栄え、ナジュド地方独自の日干しレンガ建築様式を伝える宮殿群が残ります。イスラム改革運動サラフィー主義発祥の地でもあります。
サウジアラビアのハーイル地方にある壁画(No.4)
ハーイルの南北2か所に残る、先史時代の岩絵群です。かつて湖があったジュッバの岩山と、ワジ沿いのシュワイミスの岩山に、約1万年にわたる人類と動物の姿を刻んだ彫刻群が残り、アラビア半島屈指の規模と内容を誇ります。
東部アラビア
ペルシア湾に近い、サウジアラビア東部の地域です。
アル・アハサ・オアシス:進化する文化的景観(No.5)
250万本以上のナツメヤシが茂る、世界最大のオアシスです。新石器時代から現代まで続く定住の痕跡が、泉・運河・井戸・要塞・モスクなどの形で残り、乾燥地における人間と自然の共生を伝える進化し続ける文化的景観として評価されています。
南西アラビア
イエメン国境に近い、サウジアラビア南西部の砂漠地帯です。
ヒマーの文化的エリア(No.6)
アラビア半島の古代隊商路沿いに残る、岩絵と碑文の一大集積地です。約7,000年にわたり旅人や軍隊が残した岩絵・碑文(ムスナド文字・ナバテア文字・アラビア文字など複数の文字体系)が、屋外の歴史図書館とも呼ぶべき規模で良好な状態で保存されています。
ウルク・バニ・マアリド(No.7)
地球最大の砂砂漠、ルブアルハリ砂漠の西端に広がる自然遺産です。長さ200kmに及ぶ縦列砂丘と石灰岩の台地が織りなす景観の中、野生絶滅から再導入に成功したアラビアオリックスなど、砂漠に適応した希少な動植物の生息地として評価されています。
アル・ファーウ考古地域の文化的景観(No.8)
旧石器時代から5世紀頃まで、アラビア半島の交易路の要衝として続いた複合的な考古遺跡です。キンダ王国の都だった隊商都市カルヤト・アル・ファーウの遺構を中心に、約1万2千件の考古資料が残る、2024年登録のサウジアラビア最新の世界遺産です。
まとめ
サウジアラビアにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。ナバテア王国の岩窟都市から、紅海交易で栄えた港町、世界最大のオアシス、先史時代からの岩絵群まで、サウジアラビアの世界遺産は多彩です。
気になる世界遺産はあったでしょうか。思い立ったら、興味の湧く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。国別の登録数は世界遺産登録数ランキングでもご覧いただけます。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

サウジアラビアの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で8件です。自然遺産1件(ウルク・バニ・マアリド)、ほかは文化遺産です。
サウジアラビアで最も早く登録された世界遺産は?
2008年に登録された、アル・ヒジルの考古遺跡(マダイン・サレハ)です。サウジアラビア初の世界遺産で、ヨルダンのペトラと同じナバテア王国の遺跡です。
最近登録された世界遺産はありますか?
2024年に、アル・ファーウ考古地域の文化的景観が登録されました。サウジアラビアで最も新しい世界遺産です。
アル・ヒジルはペトラとどう違いますか?
どちらもナバテア王国の遺跡ですが、アル・ヒジルはペトラよりも南に位置する副都的な存在で、ペトラに次ぐ規模の記念墳墓群が残ります。観光客の数はペトラよりもはるかに少なく、静かに見学できます。
メッカやメディナは世界遺産ですか?
2026年10月時点では、イスラム教の二大聖地メッカ・メディナそのものは世界遺産に登録されていません。巡礼の玄関口だったジッダの歴史地区が、関連する文化遺産として登録されています。






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