スロバキアの世界遺産一覧【2026年最新版】です。スロバキアには、中世の鉱山都市バンスカー・シチアウニツァから、ローマ帝国の国境線ドナウのリーメスまで、8件の世界遺産があります。この記事では、世界遺産の数・登録年・登録基準を地図と表でまとめ、それぞれの遺産の概要を紹介します。ほかの国の登録数は世界遺産登録数ランキングで、個々の遺産や関連する用語は世界遺産の大辞典でも調べられます。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | バンスカー・シチアウニツァの鉱山都市と近隣の技術遺産 | 1993年 | バンスカー・ビストリツァ県バンスカー・シチアウニツァ | (4), (5) | |
| 2 | レヴォチャ、スピシュ城と関連する文化的建造物群 | 1993年(2009年範囲変更) | プレショウ県レヴォチャ・スピシュスケー・ポドフラジェ | (4) | |
| 3 | ヴルコリニェツの伝統的集落 | 1993年 | ジリナ県ルジョンベロク郡ヴルコリニェツ | (4), (5) | |
| 4 | アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群 | 1995年(2000年範囲変更) | ロジュニャヴァ郡・スピシュスカー・ノヴァー・ヴェス郡(ハンガリーと共同) | (8) | 自然遺産 |
| 5 | バルジェヨウ街並保存地区 | 2000年 | プレショウ県バルデヨウ | (3), (4) | |
| 6 | カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林 | 2007年(2011・2017・2021年範囲拡大) | スロバキア東部ほか18か国 | (9) | 自然遺産 |
| 7 | カルパティア山脈のスロバキア側の木造教会群 | 2008年 | プレショウ県・ジリナ県・バンスカー・ビストリツァ県・コシツェ県 | (3), (4) | |
| 8 | ローマ帝国の境界線:ドナウのリーメス(西側部分) | 2021年 | コマールノ県イジャ(ドイツ・オーストリアと共同) | (2), (3), (4) |
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表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、地域ごとに見ていきましょう。複数の国にまたがる遺産は、最後にまとめて紹介します。
中部スロバキア
スロバキア中央部に広がる山岳地域です。中世の鉱山都市や、伝統的な木造集落が残ります。
バンスカー・シチアウニツァの鉱山都市と近隣の技術遺産(No.1)
中世以来、金・銀の採掘で栄えた鉱山都市です。ルネサンス様式の邸宅や教会が並ぶ旧市街と、周辺に残る坑道・選鉱施設・貯水池などの産業遺構が一体となって評価されています。1762年には、ヨーロッパ初の鉱山・林業アカデミーが設立されました。
ヴルコリニェツの伝統的集落(No.3)
中央スロバキアの山間部に残る、45棟の木造家屋からなる伝統的集落です。14世紀にさかのぼる街路網を保ちながら、現存する建物の多くは19世紀のもので、中欧の山岳地域に特有の丸太組み木造建築が最も完全な形で残る例とされています。
東部スロバキア
ハンガリー・ポーランド国境に近い、スロバキア東部の地域です。中世の城塞都市やカルスト地形の鍾乳洞群があります。
レヴォチャ、スピシュ城と関連する文化的建造物群(No.2)
東欧最大級の規模を誇る、13〜14世紀の軍事・宗教建築群です。中心となるスピシュ城は中欧最大級の城跡のひとつで、周辺の町レヴォチャには聖ヤコブ教会と、巨匠パウルの手による高さ18.6mの祭壇彫刻が残ります。
アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群(No.4)
ハンガリーとスロバキアの国境にまたがる、712以上の鍾乳洞群です。熱帯性と氷河性、両方の気候の痕跡を残す珍しいカルスト地形として評価されており、世界最美の氷の洞窟とも称されるドブシンスカー氷穴も含まれます。
バルジェヨウ街並保存地区(No.5)
ポーランド国境に近い、中世の交易路沿いに発展した城塞都市です。整然とした広場を囲む15世紀の商人の邸宅群や、後期ゴシック様式の祭壇を11基持つ聖エギディウス教会が残り、18世紀のユダヤ人街(シナゴーグ・沐浴場・会堂)も良好な状態で保存されています。
カルパティア山脈のスロバキア側の木造教会群(No.7)
16〜18世紀に建てられた、カトリック2棟・プロテスタント3棟・東方正教会3棟の計8棟の木造教会です。狭い地域の中でラテン文化とビザンティン文化が出会い重なり合う様子を伝えており、教派ごとに異なる平面形式や内部装飾の違いも見どころです。
西部スロバキア(ドナウ川流域)
ドナウ川沿いに広がる、スロバキア南西部の地域です。
ローマ帝国の境界線:ドナウのリーメス(西側部分)(No.8)
ドイツからオーストリアを経てスロバキアに至る、約600kmにおよぶローマ帝国の国境防衛線「ドナウのリーメス」西側部分です。4つの軍団要塞を中心に、砦・物見塔・民間集落がドナウ川沿いに連なり、1世紀から4世紀以上にわたるローマ帝国の国境統治のあり方を伝えています。
複数の国にまたがる遺産
ここでは、ほかの国々と共同で登録された遺産を紹介します。
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林(No.6)
氷河期の生き残りの地から、数千年かけてヨーロッパ全土に広がったブナの原生林・古代林です。18か国93か所の構成資産からなり、氷河期後の植物の適応・拡散の過程を示す進行中の生態学的プロセスとして評価されています。
まとめ
スロバキアにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。中世の鉱山都市や城塞都市、伝統的な木造建築、カルスト地形の鍾乳洞群、ローマ帝国の国境線まで、スロバキアの世界遺産は多彩です。
気になる世界遺産はあったでしょうか。思い立ったら、興味の湧く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。国別の登録数は世界遺産登録数ランキングでもご覧いただけます。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

スロバキアの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で8件です。自然遺産1件(アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群)、ブナ原生林、ほかは文化遺産です。
スロバキアで最も早く登録された世界遺産は?
1993年に登録された、バンスカー・シチアウニツァの鉱山都市・レヴォチャとスピシュ城・ヴルコリニェツの3件です。
最近登録された世界遺産はありますか?
2021年に、ドイツ・オーストリアと共同のローマ帝国国境線「ドナウのリーメス」西側部分が登録されました。
ほかの国と共同で登録されている遺産はありますか?
3件あります。18か国にまたがるブナ原生林、ハンガリーと共同のアグテレク・スロバキア・カルストの洞窟群、ドイツ・オーストリアと共同のドナウのリーメスです。
木造建築の世界遺産が多いのはなぜですか?
スロバキアの山岳地域には、カトリック・プロテスタント・東方正教会それぞれの伝統に基づく木造教会や、中欧の山村の丸太組み木造家屋が良好な状態で残っているためです。






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