スウェーデンの世界遺産一覧【2026年最新版】です。スウェーデンには、ヴァイキング時代の交易拠点、ハンザ都市ヴィスビー、ドロットニングホルムの王領地、サーメ人の暮らす北極圏の自然と文化まで、15件の世界遺産があります。この記事では、スウェーデンのどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の概要を地図と表でわかりやすく紹介します。遺産の歴史的な背景を知ってから旅をすることで、あなたの旅がより充実するでしょう。旅行や世界遺産検定の学習に役立てば幸いです。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ドロットニングホルムの王領地 | 1991年 | ストックホルム県エケレー | (4) | |
| 2 | ビルカとホヴゴーデン | 1993年 | ストックホルム県(ウップランド地方) | (3), (4) | |
| 3 | エンゲルスベリの製鉄所 | 1993年 | ヴェストマンランド県 | (4) | |
| 4 | タヌムの岩絵群 | 1994年 | ボーヒュースレーン北部 | (1), (3), (4) | |
| 5 | スクーグスシルコゴーデンの森林墓地 | 1994年 | ストックホルム県 | (2), (4) | |
| 6 | ハンザ都市ヴィスビー | 1995年 | ゴットランド県ゴットランド島 | (4), (5) | |
| 7 | ルーレオにあるガンメルスタードの教会街 | 1996年 | ノルボッテン県ルーレオ | (2), (4), (5) | |
| 8 | サーメ人地域 | 1996年 | ノルボッテン県(イェリヴァーレ、ヨックモックなど) | (3), (5), (7), (8), (9) | 複合遺産 |
| 9 | カールスクローナの軍港 | 1998年 | ブレーキンゲ県 | (2), (4) | |
| 10 | ヘーガ・クステン/クヴァルケン群島 | 2000年(2006年範囲拡大) | ヴェステルノールランド県(ハイ・コースト)、フィンランドのクヴァルケン諸島 | (8) | 自然遺産(フィンランドと共有) |
| 11 | エーランド島南部の農業景観 | 2000年 | カルマル県エーランド島 | (4), (5) | |
| 12 | ファールンの大銅山地域 | 2001年 | ダーラナ県ファールン | (2), (3), (5) | |
| 13 | ヴァールベリのグリメトン無線局 | 2004年 | ハッランド県ヴァールベリ | (2), (4) | |
| 14 | シュトルーヴェの測地弧 | 2005年 | ノルボッテン県(スウェーデンの構成資産) | (2), (4), (6) | シリアル(10か国共有) |
| 15 | ヘルシングランドの装飾された農夫の家 | 2012年 | イェヴレボリ県(ヘルシングランド) | (5) |
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表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、地域ごとに見ていきましょう。ほかの国と共同で登録された遺産は、最後にまとめて紹介します。
ストックホルム県
スウェーデンの首都ストックホルムを含む県です。ヴァイキング時代の交易拠点、王室の離宮、20世紀の墓地と、時代の異なる遺産が3件あります。
ドロットニングホルムの王領地(No.1)
ストックホルム郊外の、メーラレン湖の島に建つ王領地です。城、1766年に建てられた完全な状態で保存された劇場、中国風のパビリオン、庭園からなり、ヴェルサイユ宮殿に着想を得た、18世紀の北ヨーロッパの王室の居所の最も優れた例とされます。
ビルカとホヴゴーデン(No.2)
ビルカの遺跡は、メーラレン湖のビョルケ島にあり、9〜10世紀に人が住んでいました。ホヴゴーデンは、隣のアデルソ島にあります。2つが合わさって、ヴァイキング時代のヨーロッパの精巧な交易網を示す考古遺跡群をなします。
スクーグスシルコゴーデンの森林墓地(No.5)
1917〜1920年に、若い建築家のアスプルンドとレヴェレンツが、松の木が茂る旧砂利採取場の跡地に造った、ストックホルムの墓地です。植生と建築の要素を融合させ、敷地の起伏を生かして、独特の景観を生み出しています。
中部スウェーデン(ヴェストマンランド県、ダーラナ県、イェヴレボリ県)
スウェーデン中部の、森と湖が多い地域です。鉄と銅の産業の遺産と、農民が建てた木造の家があります。
エンゲルスベリの製鉄所(No.3)
17〜18世紀、スウェーデンは優れた品質の鉄を生産して、この分野で世界をリードしました。エンゲルスベリは、そうしたスウェーデンの製鉄所のなかで、最も保存状態がよく、完全な例です。
ファールンの大銅山地域(No.12)
「大きな穴」と呼ばれる巨大な採掘跡が最も印象的な特徴で、この地方で少なくとも13世紀から続いた銅生産の活動を示す景観です。多くの歴史的建造物が立ち並ぶ、17世紀の計画都市ファールンとともに、遺産を構成します。
ヘルシングランドの装飾された農夫の家(No.15)
スウェーデン東部にある、7軒の木造の家が登録されています。中世にさかのぼる、この地域の木造建築の伝統が、頂点に達した時代を示します。19世紀に、独立した農民が、豊かさを生かして建てた立派な家です。
南西部・南部(ボーヒュースレーン、ハッランド県、ブレーキンゲ県)
スウェーデン南西部から南部の海沿いの地域です。青銅器時代の岩絵、20世紀の通信施設、17世紀の海軍の町があります。
タヌムの岩絵群(No.4)
ボーヒュースレーン北部にある岩絵群で、人間、動物、武器、船など、豊かで多様なモチーフだけでなく、文化的・年代的な統一性においても、独特の芸術的な成果です。ヨーロッパの青銅器時代の人びとの暮らしと信仰を示します。
カールスクローナの軍港(No.9)
17世紀後半の、ヨーロッパの計画的な海軍都市の傑出した例です。当初の計画と多くの建物が、完全な形で残り、その後現在までの発展を示す施設とともに、都市の歴史を伝えています。
ヴァールベリのグリメトン無線局(No.13)
スウェーデン南部にある、1922〜24年に建てられたヴァールベリのグリメトン無線局です。大西洋を横断する初期の無線通信の、驚くほど保存状態のよい記念物で、高さ127mの鋼鉄製の塔6本のアンテナシステムなどの送信設備からなります。
バルト海の島々(ゴットランド島、エーランド島)
バルト海に浮かぶ、スウェーデン最大級の2つの島です。中世の商業都市と、5千年にわたる農業の景観があります。
ハンザ都市ヴィスビー(No.6)
ゴットランド島にある、元ヴァイキングの拠点で、12〜14世紀に、バルト海におけるハンザ同盟の主要な中心地でした。13世紀の城壁と、同じ時代の200以上の倉庫や裕福な商人の住宅があり、北ヨーロッパで最も保存状態のよい、要塞化された商業都市とされます。
エーランド島南部の農業景観(No.11)
バルト海のエーランド島の南部は、広大な石灰岩の台地が占めています。約5千年前から人が暮らし、島の自然の制約に合わせて生活様式を適応させてきたため、独特の景観が生まれ、その証拠が数多く残っています。
北部(ノルボッテン県)
スウェーデン最北部の、北極圏を含む県です。教会の村と、サーミ人の暮らす広大な自然と文化の複合遺産があります。
ルーレオにあるガンメルスタードの教会街(No.7)
ボスニア湾の奥にあるガンメルスタードは、かつて北スカンジナビア各地にあった独特の村、「教会村」の、最も保存状態のよい例です。15世紀初めの石造の教会を囲む404軒の木造の家は、日曜日や宗教的な祭日にだけ使われました。
サーメ人地域(No.8)
スウェーデン北部の北極圏にある、サーミ人の故郷です。家畜の季節的な移動に基づく先祖伝来の生活様式が残る、世界で最大(そして最後のひとつ)の地域です。毎年夏に、サーミ人はトナカイの大群を山へ導いていきます。自然と文化の複合遺産です。
ほかの国と共同で登録された遺産
ここでは、スウェーデン国内の構成資産が、ほかの国の構成資産とともに登録された遺産を紹介します。
ヘーガ・クステン/クヴァルケン群島(No.10)
フィンランドのクヴァルケン諸島と、スウェーデンのハイ・コーストは、バルト海の北の延長部、ボスニア湾にあります。氷床の融解で生まれた特異な地形と、氷河期の後も続く陸地の隆起の様子を伝える、自然遺産です。
シュトルーヴェの測地弧(No.14)
ノルウェーのハンメルフェストから黒海まで、10か国、2,820km超にわたる三角測量の点の連なりです。天文学者フリードリヒ・ゲオルク・ヴィルヘルム・シュトルーヴェが、1816〜1855年に行った測量の点が、世界遺産に登録されています。
まとめ
スウェーデンにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。スウェーデンのどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の歴史的な背景・概要を知り、旅をすることであなたの旅がより充実することを切に願っています。
スウェーデンの世界遺産は、ヴァイキングの時代から、王室の離宮、鉱山と製鉄所、20世紀の建築や通信施設まで、幅広い時代にわたります。また、サーミ人地域のように、自然と文化が結びついた遺産もあります。気になる世界遺産はあったでしょうか。思い立ったら、興味の湧く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

スウェーデンの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で15件です。内訳は文化遺産13件、自然遺産1件(ハイ・コースト/クヴァルケン群島)、複合遺産1件(サーミ人地域)です。フィンランドなど、ほかの国と共同で登録された遺産も、関係する国それぞれの件数に含めて数えています。
スウェーデンで最も早く登録された世界遺産は?
1991年に登録された、ドロットニングホルムの王領地です。ストックホルム郊外の、メーラレン湖の島にあります。
世界遺産が最も多い地域はどこですか?
この記事の区分では、ストックホルム県、中部スウェーデン、南西部・南部が各3件で最多です。ストックホルム県には、ビルカとホヴゴーデン、スクーグスシルコゴーデンの森林墓地、ドロットニングホルムの王領地があります。
ほかの国と共同で登録されている遺産はありますか?
あります。フィンランドと共有するヘーガ・クステン/クヴァルケン群島と、10か国にまたがるシュトルーヴェの測地弧です。
ヴァイキング時代にまつわる世界遺産はどれですか?
メーラレン湖の島にあるビルカとホヴゴーデンが、ヴァイキング時代の交易網を示す遺跡です。また、ゴットランド島のハンザ都市ヴィスビーは、元ヴァイキングの拠点でした。
北極圏にある世界遺産はありますか?
あります。北極圏にまたがる、サーミ人地域が、自然と文化の複合遺産として登録されています。ルーレオのガンメルスタードの教会街も、北部のノルボッテン県にあります。






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