ウクライナの世界遺産一覧【2026年最新版】です。ウクライナには、首都キーウの聖ソフィア大聖堂や、中世都市リヴィウの歴史地区など、8件の世界遺産があります。この記事では、世界遺産の数・登録年・登録基準を地図と表でまとめ、それぞれの遺産の概要を紹介します。2026年10月時点、外務省はウクライナ全土に危険情報レベル4「退避してください。渡航は止めてください。」を継続して発出しており、旅行目的での渡航はできる状況にありません。渡航を検討する場合は、必ず外務省の海外安全情報で最新の情報を確認してください。ほかの国の登録数は世界遺産登録数ランキングで、個々の遺産や関連する用語は世界遺産の大辞典でも調べられます。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | キーウ:聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キーウ・ペチェルスカヤ大修道院 | 1990年(2005年範囲変更) | キーウ市 | (1), (2), (3), (4) | |
| 2 | リヴィウ歴史地区 | 1998年(2008年範囲変更) | リヴィウ州 | (2), (5) | |
| 3 | シュトルーヴェの測地弧 | 2005年 | ウクライナ南部ほか10か国 | (2), (4), (6) | |
| 4 | カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林 | 2007年(2011・2017・2021年範囲拡大) | ウクライナ西部(カルパティア山脈)ほか18か国 | (9) | 自然遺産 |
| 5 | ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅 | 2011年 | チェルニウツィー | (2), (3), (4) | |
| 6 | タウリカ半島の古代都市とチョーラ | 2013年 | クリミア半島(セヴァストポリ) | (2), (5) | |
| 7 | カルパティア地方のポーランドとウクライナ領にある木造教会群 | 2013年 | ウクライナ・ポーランドのカルパティア地方 | (3), (4) | |
| 8 | オデーサの歴史地区 | 2023年 | オデーサ州 | (2), (4) |
-
世界遺産
世界遺産検定 日本の遺産データの練習問題20問|登録年・面積
-
世界遺産
世界遺産検定 制度の練習問題20問|三諮問機関・委員会・危機遺産
-
世界遺産
世界遺産検定 概念の練習問題20問|真正性・完全性・緩衝地帯
-
世界遺産
世界遺産検定 登録基準の練習問題20問|一問一答で判別
-
基礎知識
世界遺産登録の流れを解説|審査から登録決定まで
-
基礎知識
【1級対策】世界遺産委員会の仕組み:21カ国の委員国・任期・開催周期の徹底暗記
-
基礎知識
【1級対策】ユネスコの役割と世界遺産センター:世界遺産を支える組織図
-
基礎知識
【完全比較】三諮問機関(ICOMOS・IUCN・ICCROM)の役割と専門領域の違い
-
基礎知識
【1級対策】世界遺産条約の基本理念:「人類全体の共通の遺産」という精神と法的効力
表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、キーウを起点に地域ごとに見ていきます。複数の国にまたがる遺産は、最後にまとめて紹介します。なお、8件のうち4件は、ロシアによる侵攻の影響などから「危機にさらされている世界遺産(危機遺産)」リストに登録されています。
キーウ(首都)
ウクライナの首都キーウには、キーウ・ルーシ時代の宗教建築群があります。
キーウ:聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キーウ・ペチェルスカヤ大修道院(No.1)
コンスタンティノープルのハギア・ソフィアに対抗して建てられた聖ソフィア大聖堂と、キーウ・ペチェルシク大修道院からなる、キーウ・ルーシ時代を代表する宗教建築群です。大聖堂内部には11世紀のモザイクとフレスコ画がほぼ当時のまま残っており、その後の東スラヴ地域の教会建築・美術に大きな影響を与えました。
西部・ハルィチナー地方
ポーランドと接するウクライナ西部の地域です。中世から近世にかけて交易で栄えた都市の歴史地区があります。
リヴィウ歴史地区(No.2)
中世末に築かれ、交易都市として栄えたリヴィウの歴史地区です。城跡のある旧市街(高台)と、14世紀以降に発展した中心市街地、聖ユーラ大聖堂の丘の3つの区域からなり、正教会・アルメニア教会・カトリックなど、多様な民族・宗教が共存してきた歴史をモスクやシナゴーグを含む建築群が物語っています。
ブコビナ地方
ルーマニアと接するウクライナ南西部、チェルニウツィーを中心とする地域です。
ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅(No.5)
チェコ人建築家ヨシフ・フラーフカの設計で1864〜1882年に建てられた、ブコビナ・ダルマチア府主教の旧邸宅です。ハプスブルク帝国統治下での宗教的寛容の政策を背景に、正教会の存在感を表現した19世紀歴史主義建築の傑作とされ、礼拝堂・神学校・修道院からなります。
クリミア半島(現在ロシアによる占領下)
黒海に突き出た半島で、古代ギリシャ植民都市の遺跡があります。2014年以降ロシアが実効支配しており、ウクライナ政府の管理が及んでいません。
タウリカ半島の古代都市とチョーラ(No.6)
紀元前5世紀にドーリア系ギリシャ人が築いた植民都市タウリカ・ケルソネソスと、周辺の農地(コラ)の遺跡です。等分に区画された農地が今も残り、古代ポリスの民主的な土地区画制度を示す貴重な例とされています。所在地のクリミア半島は2014年以降ロシアが実効支配しており、現地訪問はできません。
黒海沿岸・南部
黒海に面したウクライナ南部の港湾都市です。
オデーサの歴史地区(No.8)
1794年、エカチェリーナ2世の命で黒海沿岸に築かれた港湾都市の歴史地区です。19世紀に自由港として栄え、多様な民族・宗教のコミュニティが形成した多文化都市としての街並み(劇場・取引所・集合住宅など)が評価されています。ロシアによる侵攻後の2023年に危機遺産として登録されました。
複数の国にまたがる遺産
ここでは、ウクライナを含む複数の国にまたがって登録されている遺産を紹介します。
シュトルーヴェの測地弧(No.3)
天文学者シュトルーヴェが1816〜1855年に行った、ノルウェーから黒海沿岸まで約2,820kmにおよぶ経線弧の測量の跡です。地球の正確な大きさと形を初めて明らかにした測量として評価され、10か国にまたがる258の三角網のうち34地点が登録対象です。
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林(No.4)
氷河期の生き残りの地から、数千年かけてヨーロッパ全土に広がったブナの原生林・古代林です。18か国93か所の構成資産からなり、氷河期後の植物の適応・拡散の過程を示す進行中の生態学的プロセスとして評価されています。
カルパティア地方のポーランドとウクライナ領にある木造教会群(No.7)
16〜19世紀に建てられた、正教会・ギリシャ・カトリック系の木造教会(ツェルクヴァ)16棟からなる遺産です。山がちな地形により地域ごとに異なる様式が育まれ、三分割の平面構成やドーム、鐘楼に、東方典礼の伝統と地域の文化が表れています。
まとめ
ウクライナにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。キーウの聖ソフィア大聖堂のような中世からの文化遺産から、10か国にまたがるシュトルーヴェの測地弧のような科学史上の遺産まで、ウクライナの世界遺産は多様です。
ただし2026年10月時点で、ウクライナ全土には外務省の危険情報レベル4(退避勧告・渡航中止勧告)が継続して発出されており、8件中4件が危機遺産リストに登録されています。タウリカ・ケルソネソスが所在するクリミア半島はロシアの占領下にあり、現状では訪れることができません。情勢が落ち着き、安全に訪問できる日が来ることを願っています。国別の登録数は世界遺産登録数ランキングでもご覧いただけます。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

ウクライナの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で8件です。内訳は文化遺産6件、自然遺産1件(ブナ原生林)、複数の国にまたがる遺産2件(シュトルーヴェの測地弧、ブナ原生林)です。
ウクライナの世界遺産に、今旅行で訪れることはできますか?
できません。2026年10月時点、外務省はウクライナ全土に危険情報レベル4「退避してください。渡航は止めてください。」を継続して発出しています。渡航を検討する場合は、必ず外務省の海外安全情報で最新の情報を確認してください。
「危機にさらされている世界遺産(危機遺産)」とは何ですか?
武力紛争や自然災害、保存管理上の問題などにより、顕著な普遍的価値が脅かされている世界遺産を、世界遺産委員会が指定するリストです。ウクライナでは、キーウ、リヴィウ、タウリカ・ケルソネソス、オデーサの4件がロシアによる侵攻の影響などから危機遺産に登録されています。
タウリカ・ケルソネソスがあるクリミア半島はどういう状況ですか?
クリミア半島は2014年にロシアが一方的に併合を宣言して以降、ロシアが実効支配しており、ウクライナ政府の管理が及んでいません。国際社会の多くはこの併合を認めておらず、世界遺産上もウクライナの資産として登録されたままですが、現地訪問はできない状況です。
ウクライナで最も早く登録された世界遺産は?
1990年に登録された、キーウの聖ソフィア大聖堂と関連修道院群です(キーウ・ペチェルシク大修道院を含む)。
ほかの国と共同で登録されている遺産はありますか?
あります。10か国にまたがるシュトルーヴェの測地弧、18か国にまたがるブナ原生林、ポーランドと共有する木造教会(ツェルクヴァ)群の3件です。






海外ツアー
2.航空券

早割はこちら!<エアトリ>
3. ホテル・宿泊
【Trip.com】旅行をもっとお得に!
4.アクティビティ
現地と直接つながる【Hello Activity】
5.通信機器
海外旅行者向けeSIMなら VOYAGEESIM
6.スーツケース


