アルゼンチンの世界遺産一覧【2026年最新版】です。アルゼンチンには、イグアス国立公園やロス・グラシアレス国立公園、バルデス半島、インカの道、イエズス会の布教施設の遺跡、ケブラーダ・デ・ウマウアカまで、12件の世界遺産があります。この記事では、アルゼンチンのどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の概要を地図と表でわかりやすく紹介します。遺産の歴史的な背景を知ってから旅をすることで、あなたの旅がより充実するでしょう。旅行や世界遺産検定の学習に役立てば幸いです。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ロス・グラシアレス国立公園 | 1981年 | サンタクルス州 | (7), (8) | 自然遺産 |
| 2 | グアラニのイエズス会布教施設群:サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト、サンタ・マリア・マヨール(アルゼンチン側)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス(ブラジル側) | 1983年(ブラジル側は1984年登録) | ミシオネス州(アルゼンチン側の4遺跡)、ブラジルのリオ・グランデ・ド・スル州 | (4) | ブラジルと共有 |
| 3 | イグアス国立公園 | 1984年 | ミシオネス州 | (7), (10) | 自然遺産 |
| 4 | ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス | 1999年 | サンタクルス州(パタゴニア) | (3) | |
| 5 | バルデス半島 | 1999年 | チュブト州(パタゴニア) | (10) | 自然遺産 |
| 6 | イスチグアラストとタランパヤ自然公園群 | 2000年 | サン・フアン州、ラ・リオハ州 | (8) | 自然遺産 |
| 7 | コルドバのイエズス会管区教会堂と農園跡 | 2000年 | コルドバ州 | (2), (4) | |
| 8 | ケブラーダ・デ・ウマウアカ | 2003年 | フフイ州 | (2), (4), (5) | |
| 9 | カパック・ニャン:アンデスの道 | 2014年 | アルゼンチン北西部ほか(6か国にまたがる) | (2), (3), (4), (6) | シリアル(6か国共有) |
| 10 | ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献 | 2016年 | ブエノスアイレス州ラ・プラタ(クルチェット邸) | (1), (2), (6) | シリアル(7か国共有) |
| 11 | ロス・アレルセス国立公園 | 2017年 | チュブト州(アンデス北部パタゴニア) | (7), (10) | 自然遺産 |
| 12 | ESMA 博物館と記憶の場:拘禁と拷問、虐殺のかつての機密拠点 | 2023年 | ブエノスアイレス市(旧海軍機械学校) | (6) |
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表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、地域ごとに見ていきましょう。ほかの国と共同で登録された遺産は、最後にまとめて紹介します。
ブエノスアイレス
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスです。近年の歴史を伝える、記憶の場が登録されています。
ESMA 博物館と記憶の場:拘禁と拷問、虐殺のかつての機密拠点(No.12)
ブエノスアイレスの旧海軍機械学校の複合施設内にある、旧将校宿舎です。1976〜1983年の軍事独裁政権の時代に、アルゼンチン海軍の主要な秘密拘禁施設でした。人権侵害の記憶を伝える「記憶の場」として、登録されています。
ミシオネス州
アルゼンチン北東部の、ブラジルとパラグアイに接する州です。世界最大級の滝と、イエズス会の布教施設の遺跡があります。
グアラニのイエズス会布教施設群:サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト、サンタ・マリア・マヨール(アルゼンチン側)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス(ブラジル側)(No.2)
ブラジルのサン・ミゲル・ダス・ミソンイスの遺跡と、アルゼンチンのサン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト、サンタ・マリア・ラ・マヨールの遺跡は、熱帯林の中にあります。17〜18世紀に、グアラニ人の土地に築かれた、イエズス会の5つの布教施設の遺構です。
イグアス国立公園(No.3)
遺産の中心にある半円形の滝は、高さ約80m、直径2,700mで、アルゼンチンとブラジルの国境にまたがる玄武岩の線の上にあります。多くの小さな滝が巨大な水しぶきを上げる、世界で最も壮観な滝のひとつです。ブラジル側は、別の世界遺産として登録されています。
コルドバ州
アルゼンチン中部の州です。南米におけるイエズス会の活動の中心地だった遺産が登録されています。
コルドバのイエズス会管区教会堂と農園跡(No.7)
コルドバのイエズス会管区教会堂は、かつてのイエズス会パラグアイ管区の中心で、大学、教会とイエズス会の居住施設、学院など、イエズス会のシステムの中核をなす建物が残ります。5つの農園跡(エスタンシア)とあわせて、宗教的・世俗的な建築を含みます。
北西部・西部(フフイ州、サン・フアン州、ラ・リオハ州)
アルゼンチン北西部から西部にかけての、アンデス山脈の麓の乾燥した地域です。インカ道に沿った谷と、化石の豊富な砂漠の公園があります。
イスチグアラストとタランパヤ自然公園群(No.6)
アルゼンチン中部のシエラ・パンペアナス西縁の、砂漠地域にある隣り合う2つの公園で、合計275,300haに広がります。三畳紀(2億4500万〜2億800万年前)の、既知の大陸の化石記録として最も完全なものを含みます。
ケブラーダ・デ・ウマウアカ(No.8)
重要な文化の道、インカ道(カミーノ・インカ)に沿って、リオ・グランデ川の壮観な谷が続きます。高アンデスの冷涼な高地の砂漠台地を水源とし、約150km南でリオ・レオネ川と合流する地点まで、さまざまな歴史の証拠を残しています。
パタゴニア(サンタクルス州、チュブト州)
アルゼンチン南部の、広大で寒冷なパタゴニアです。氷河、先史時代の洞窟壁画、海洋哺乳類の繁殖地、アンデスの湖と森など、世界遺産が4件あります。
ロス・グラシアレス国立公園(No.1)
険しくそびえる山々と、多数の氷河湖をもつ、並外れた自然の美しさの地域です。長さ160kmのアルヘンティーノ湖などがあり、その最奥では、3つの氷河が乳白色の氷河湖に流れ込み、巨大な氷山を生み出します。
ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス(No.4)
1万3000〜9500年前に描かれた、並外れた洞窟美術の集合です。洞窟の壁に残る、人の手の輪郭(ステンシル)にちなんで「手の洞窟」と名づけられました。グアナコなどの動物の絵も数多く描かれています。
バルデス半島(No.5)
パタゴニアのバルデス半島は、海洋哺乳類の保護の面で、世界的な重要性をもっています。絶滅が危惧されるミナミセミクジラの重要な繁殖個体群のほか、ミナミゾウアザラシなどの繁殖個体群が生息しています。
ロス・アレルセス国立公園(No.11)
北パタゴニアのアンデス山脈にあり、西の境界がチリとの国境に一致します。度重なる氷河期が、この地域の景観を形づくり、堆石、圏谷(カール)、澄んだ水の湖などの、壮観な地形を生み出しました。
複数の州・国にまたがる遺産
ここでは、アルゼンチン国内の複数の州に点在する遺産や、ほかの国と共同で登録された遺産を紹介します。
カパック・ニャン:アンデスの道(No.9)
インカ帝国の通信、交易、防衛のための広大な道路網で、総延長は3万kmに及びます。数世紀にわたってインカ人が築き、一部はインカ以前の基盤を生かしました。世界で最も過酷な地形のひとつを通る、並外れたネットワークです。
ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献(No.10)
建築家ル・コルビュジエの作品のうち、7か国17資産からなる越境シリアル遺産です。アルゼンチンからは、ラ・プラタのクルチェット邸が登録されています。日本の国立西洋美術館も構成資産です。
まとめ
アルゼンチンにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。アルゼンチンのどの地域に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の歴史的な背景・概要を知り、旅をすることであなたの旅がより充実することを切に願っています。
アルゼンチンの世界遺産は、パタゴニアの氷河や野生動物、熱帯の滝、アンデスの谷、先史時代の洞窟壁画、イエズス会の遺産と、南北に長い国土の多様さをよく表しています。気になる世界遺産はあったでしょうか。思い立ったら、興味の湧く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

アルゼンチンの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で12件です。内訳は文化遺産7件、自然遺産5件(ロス・グラシアレス国立公園、イグアス国立公園、バルデス半島、イスチグアラストとタランパヤ自然公園群、ロス・アレルセス国立公園)です。ブラジルなど、ほかの国と共同で登録された遺産も、関係する国それぞれの件数に含めて数えています。
アルゼンチンで最も早く登録された世界遺産は?
1981年に登録された、ロス・グラシアレス国立公園です。パタゴニアにあり、アルヘンティーノ湖と氷河で知られます。
パタゴニアにある世界遺産はどれですか?
ロス・グラシアレス国立公園、ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス、バルデス半島、ロス・アレルセス国立公園の4件です。氷河、洞窟壁画、海洋哺乳類、アンデスの湖と森と、多様な価値があります。
イグアスの滝の世界遺産は、アルゼンチン側とブラジル側で別ですか?
別々に登録されています。アルゼンチン側は1984年登録のイグアス国立公園、ブラジル側は1986年登録のイグアス国立公園です。滝は両国の国境にまたがります。
ほかの国と共同で登録されている遺産はありますか?
あります。ブラジルと共有するグアラニのイエズス会布教施設群のほか、6か国にまたがるカパック・ニャン(アンデスの道)と、7か国にまたがるル・コルビュジエの建築作品があります。
イスチグアラストとタランパヤ自然公園群には、何がありますか?
三畳紀(2億4500万〜2億800万年前)の、大陸の化石記録として最も完全なものが残る、砂漠の公園です。サン・フアン州とラ・リオハ州にまたがる、隣り合う2つの公園からなります。






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