世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、日本最大の前方後円墳を含む「百舌鳥・古市古墳群」の 基礎データを整理した大辞典エントリーです。仁徳天皇陵古墳という呼び名をめぐる、 考古学上の注意点から押さえましょう。
目次
基礎データ
| UNESCO登録名 | 百舌鳥・古市古墳群―古代日本の墳墓群―(英語名: Mozu-Furuichi Kofun Group: Mounded Tombs of Ancient Japan) |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府堺市(百舌鳥古墳群)・羽曳野市/藤井寺市(古市古墳群) |
| 登録年 | 2019年(第43回世界遺産委員会) |
| 登録基準 | (iii)(iv) |
| 構成資産 | 49基(日本全国約16万基の古墳から選ばれた代表例) |
「仁徳天皇陵古墳」の呼び名に注意
日本最大の前方後円墳は宮内庁により「仁徳天皇陵古墳」として管理されていますが、 考古学上は被葬者が仁徳天皇であると確定しているわけではないため、 学術的には所在地名にちなんで「大仙古墳」「大仙陵古墳」とも呼ばれます。世界遺産としての 構成資産名や解説では、こうした学術的な呼称との併記に注意しましょう。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
百舌鳥・古市古墳群は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(iii):文字記録の乏しい古墳時代における、社会構造・権力構造・葬送儀礼を伝える、類例のない考古学的証拠。
- 基準(iv):前方後円墳をはじめとする多様な形状・規模の墳墓群が示す、古代日本の技術的・様式的発展の顕著な例。
各基準の詳しい根拠(前方後円墳という形状の意味、古墳の規模による身分表示など)は、 試験対策記事で詳しく解説しています。
関連リンク
- 【世界遺産検定1級対策】百舌鳥・古市古墳群の「顕著な普遍的価値」を徹底攻略(試験対策記事)
- 百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-の行き方・費用・観光に必要な日数・ベストシーズン・世界遺産の価値(総合ガイド記事)
よくある質問

百舌鳥・古市古墳群には49基すべての古墳が含まれますか?
はい。日本全国に約16万基ある古墳の中から選ばれた49基が、大阪府堺市(百舌鳥古墳群)と羽曳野市・藤井寺市(古市古墳群)にまたがって構成資産となっています。
なぜ被葬者が確定していないのですか?
宮内庁が陵墓として管理しているため発掘調査が制限されており、考古学的に被葬者を特定する史料・物証が十分に得られていないためです。


