世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、農耕を伴わずに1万年以上続いた定住生活を伝える 「北海道・北東北の縄文遺跡群」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。「農耕なしの 定住」という、世界的にも珍しい社会モデルである点が識別のポイントです。
基礎データ
| UNESCO登録名 | 北海道・北東北の縄文遺跡群(英語名: Jomon Prehistoric Sites in Northern Japan) |
|---|---|
| 所在地 | 北海道・青森県・岩手県・秋田県 |
| 登録年 | 2021年(第44回世界遺産委員会) |
| 登録基準 | (iii)(v) |
| 構成資産 | 17遺跡(北海道6・青森県8・岩手県1・秋田県2) |
「農耕なしの定住社会」であることが評価の核心
新石器時代の定住社会は農耕とセットで語られることが多いですが、縄文文化は 農耕を伴わない採集・漁労・狩猟によって、約1万年以上にわたり定住生活を継続した、 世界的に見ても極めて稀な事例です。三内丸山遺跡(大規模集落)や大湯環状列石(祭祀空間の ストーンサークル)などが代表例として知られています。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
北海道・北東北の縄文遺跡群は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(iii):農耕以前の、定住し複雑化した狩猟・採集・漁労社会の発展・成熟・環境変化への適応力を伝える、類例のない証拠。
- 基準(v):気候変動という環境の変化に対応しながら1万年以上続いた、伝統的な土地利用と定住形態を示す顕著な例。
各基準の詳しい根拠(集落・墓地・祭祀空間の一体的構造、土器・土偶などの精神文化など)は、 試験対策記事で詳しく解説しています。
関連リンク
- 【世界遺産検定1級対策】北海道・北東北の縄文遺跡群の「顕著な普遍的価値」を徹底攻略(試験対策記事)
- 北海道・北東北の縄文遺跡群の行き方・費用・観光に必要な日数・ベストシーズン・世界遺産の価値(総合ガイド記事)
よくある質問

三内丸山遺跡だけが世界遺産ではないのですか?
はい。三内丸山遺跡(青森県)は17件の構成資産の1つで、北海道6件・青森県8件・岩手県1件・秋田県2件にまたがる遺跡群全体が世界遺産として登録されています。
縄文文化はなぜ「農耕なしの定住」が珍しいのですか?
世界的には定住生活は農耕の開始とセットで語られることが多いですが、縄文文化は採集・漁労・狩猟という食料獲得方法のまま、気候変動に適応しながら1万年以上にわたり定住を継続した点が学術的に珍しいとされています。


