世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、「厳島神社」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。 自然のままの山(弥山)を神体山とし、海上に建築を配置することで自然環境と建築を一体化させた、 独創的な景観を持つ本遺産の、登録基準と識別ポイントを押さえておきましょう。
基礎データ
| UNESCO登録名 | 厳島神社 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県廿日市市(宮島) |
| 登録年 | 1996年12月 |
| 登録基準 | (i)(ii)(iv)(vi) |
| 資産面積 | 431.2ha(緩衝地帯2,634.3ha) |
宗像・沖ノ島との違いに注意
厳島神社は検定1級で頻出の「日本の自然崇拝をテーマにした遺産」の比較対象として、宗像・沖ノ島と 対比されます。厳島神社は「建築によって自然への敬意を表現する」文化遺産であり、 主な対象は島と海の景観そのものです。一方、宗像・沖ノ島は「人間を排除することで神聖を保つ」 遺産であり、厳格な入島制限によって島そのものの神聖化を図っています。「建築美による崇拝の 可視化」の厳島神社と、「入島制限による神聖の維持」の宗像・沖ノ島、という対比で整理すると 混同を防げます。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
厳島神社は次の4つの基準で評価されています。
- 基準(i):人類の創造的才能の傑作(寝殿造りと海上の配置)。
- 基準(ii):建築様式と自然環境の融合に関する文化的な発展。
- 基準(iv):自然と建築が一体となった宗教的景観の優れた例。
- 基準(vi):日本古来の自然崇拝(神道)と密接に関連している。
各基準の詳しい根拠(神体山としての弥山、平清盛との関わりなど)は、 試験対策記事で詳しく解説しています。
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よくある質問

厳島神社はなぜ海上に社殿が建てられているのですか?
神体山である弥山を含む島全体を神聖なものとして傷つけないよう、陸から離した海上に 社殿を配置したためです。
厳島神社と宗像・沖ノ島は、同じ「自然崇拝」の遺産ですか?
どちらも日本の自然崇拝に関わる遺産ですが性格が異なります。厳島神社は建築によって 自然への敬意を表現する遺産であるのに対し、宗像・沖ノ島は人間の立ち入りを厳しく制限することで 神聖さを保つ遺産です。


