世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、流氷が育む豊かな生態系で知られる「知床」の 基礎データを整理した大辞典エントリーです。陸域だけでなく海域まで含む点が、 識別のポイントになります。
基礎データ
| UNESCO登録名 | 知床(英語名: Shiretoko) |
|---|---|
| 所在地 | 北海道斜里町・羅臼町 |
| 登録年 | 2005年(第29回世界遺産委員会) |
| 登録基準 | (ix)(x) |
| 資産面積 | 71,100ha(陸域48,700ha・海域22,400ha) |
陸域だけでなく、沖合3kmの海域まで含む資産であることに注意
知床というと知床半島の陸地部分をイメージしがちですが、登録資産(71,100ha)のうち 約3割(22,400ha)は沿岸から沖合およそ3kmまでの海域です。海と陸がセットで 評価されているのは、流氷がもたらす栄養塩が海洋生態系から陸域生態系へと流れ込み、 食物連鎖を支えるという、この遺産の核心的価値(基準(ix))と直結しているためです。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
知床は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(ix):季節海氷が供給する栄養塩が海洋生態系から陸域生態系へ流れ込み、食物連鎖を支える、海と陸の相互作用を示す顕著な例。
- 基準(x):シマフクロウ・オオワシなどの希少な猛禽類、サケ科魚類、トド・アザラシ等の海棲哺乳類を含む、生物多様性の保全上重要な生息地。
各基準の詳しい根拠(海氷が生む栄養循環のメカニズム、生態系ピラミッドの構造など)は、 試験対策記事で詳しく解説しています。
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よくある質問

知床の登録資産には海も含まれますか?
はい。陸域48,700haに加えて、沿岸から沖合約3kmまでの海域22,400haも登録資産に含まれます。海と陸の生態系のつながりそのものが評価の核心です。
知床は屋久島や白神山地と何が違いますか?
屋久島(基準vii・ix)や白神山地(基準ix)が主に陸域の原生林・生態系プロセスを評価対象とするのに対し、知床は基準(ix)(x)により海洋と陸域が一体となった生態系の相互作用・生物多様性が評価対象である点が異なります。


