世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、日本を世界最大の生糸輸出国に押し上げた「富岡製糸場と 絹産業遺産群」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。工場単体ではなく、生産・技術指導・ 貯蔵という一連のシステムが評価対象である点が識別のポイントです。
基礎データ
| UNESCO登録名 | 富岡製糸場と絹産業遺産群(英語名: Tomioka Silk Mill and Related Sites) |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県富岡市ほか |
| 登録年 | 2014年(第38回世界遺産委員会) |
| 登録基準 | (ii)(iv) |
| 構成資産 | 4件(富岡製糸場・田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴) |
4資産が「システム」として評価されている点に注意
富岡製糸場という工場建築単体ではなく、生糸生産の各工程を分担する4つの構成資産が 一体となって評価されています。富岡製糸場(大規模な繰糸工場)・田島弥平旧宅 (養蚕農家の原点)・高山社跡(養蚕技術の教育機関)・荒船風穴(蚕種の貯蔵施設)という 「生産・教育・貯蔵」のネットワークが、日本を近代化させ世界最大の生糸輸出国に導いた点が 評価の核心です。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
富岡製糸場と絹産業遺産群は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(ii):西洋の繰糸技術を導入・改良し、世界的な生糸の高品質・大量生産を可能にした、技術交流の卓越した証拠。
- 基準(iv):大規模な官営製糸工場という、日本の産業近代化の初期段階を象徴する産業建造物・技術体系の傑作。
各基準の詳しい根拠(フランス式繰糸技術の導入経緯、蚕種貯蔵の仕組みなど)は、 試験対策記事で詳しく解説しています。
関連リンク
- 【世界遺産検定1級対策】富岡製糸場と絹産業遺産群の「顕著な普遍的価値」を徹底攻略(試験対策記事)
- 富岡製糸場と絹産業遺産群の行き方・費用・観光に必要な日数・ベストシーズン・世界遺産の価値(総合ガイド記事)
よくある質問

富岡製糸場だけが世界遺産ではないのですか?
はい。富岡製糸場に加えて、田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴を含む4件が一体で登録されています。生糸生産の生産・教育・貯蔵という各工程を担う施設群として評価されています。
荒船風穴とはどのような施設ですか?
天然の冷風を利用して蚕種(蚕の卵)を貯蔵した施設です。年間を通じた計画的な養蚕を可能にし、生糸の増産を支えた技術として評価されています。


