スロベニアの世界遺産一覧【2026年最新版】です。スロベニアには、「カルスト」の語源となったシュコツィアンの洞窟群や、首都リュブリャナの街並みを設計した建築家ヨジェ・プレチニクの作品群、アルプス山脈周辺に広がる先史時代の杭上住居群まで、5件の世界遺産があります。この記事では、スロベニアのどの地域に遺産があるのか、登録された世界遺産の概要を地図と表でわかりやすく紹介します。遺産の歴史的な背景を知ってから旅をすることで、あなたの旅がより充実するでしょう。旅行や世界遺産検定の学習に役立てば幸いです。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | シュコツィアンの洞窟群 | 1986年 | オバルノ・クラシュカ地方 ディヴァチャ・セジャナ近郊 | (7), (8) | 自然遺産 |
| 2 | カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林 | 2007年(2011,2017,2021年範囲拡大) | コチェフスコ地方(クロカルおよびスネジニク=ジュドロツレ) | (9) | 自然遺産(18か国と共有) |
| 3 | アルプス山脈周辺の先史時代の掘立柱住居群 | 2011年 | リュブリャナ湿原(リュブリャンスコ・バリェ) | (4), (5) | シリアル(6か国と共有) |
| 4 | アルマデンとイドリア-水銀鉱山の遺跡 | 2012年 | イドリヤ(スペインのアルマデンと共同登録) | (2), (4) | シリアル(スペインと共有) |
| 5 | リュブリャナにあるヨジェ・プレチニクの作品群:人間中心の都市デザイン | 2021年 | リュブリャナ市内 | (4) |
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表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、地域ごとに見ていきましょう。複数の国にまたがる遺産は、最後にまとめて紹介します。
リュブリャナとその周辺(中央スロベニア)
首都リュブリャナと、その南に広がる湿地帯の地域です。建築家ヨジェ・プレチニクが設計した都市空間と、先史時代の杭上住居跡があり、世界遺産が2件あります。
アルプス山脈周辺の先史時代の掘立柱住居群(No.3)
アルプス山脈の周辺で見つかった、紀元前5000年から紀元前500年ごろの、湖や川、湿地の縁に建てられた杭上住居(くい上住居)の遺跡群です。スイス・オーストリア・フランス・ドイツ・イタリアとあわせて、6か国111か所の構成資産からなる遺産で、スロベニアの構成資産はリュブリャナ南の湿地帯にあります。先史時代の農耕社会の暮らしを伝える貴重な考古学的証拠として評価されています。
リュブリャナにあるヨジェ・プレチニクの作品群:人間中心の都市デザイン(No.5)
建築家ヨジェ・プレチニクが、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に手がけた、リュブリャナの都市デザインです。橋や広場、図書館、市場、墓地といった公共空間・公共施設が、既存の街並みと調和するように設計され、オーストリア=ハンガリー帝国解体後の一地方都市を、スロベニア国民の象徴的な首都へと変貌させました。ひとりの建築家の構想によって、都市が人間中心の空間に作り変えられた稀有な例です。
カルスト地方・イドリヤ(西部・南西部)
「カルスト(Karst)」という地形用語の語源となった地域です。石灰岩の洞窟群と、世界有数の規模を誇った水銀鉱山の町があり、世界遺産が2件あります。
シュコツィアンの洞窟群(No.1)
石灰岩が浸食されてできた、全長約6kmの地下通路や、落盤でできたドリーネ、巨大な地下空間を持つ洞窟群です。レカ川が石灰岩層に刻んだ地下大峡谷は、世界最大級の規模を誇ります。この地域は「カルスト(Karst)」という地形用語の語源となった場所で、カルスト地形研究の発祥の地としても知られています。
アルマデンとイドリア-水銀鉱山の遺跡(No.4)
1490年に水銀鉱脈が発見されて以来、約500年にわたって採掘が続いた、世界第2位の規模を誇った水銀鉱山の町です。鉱山施設や坑夫たちの住居、鉱夫劇場などが残り、スペインのアルマデン鉱山とともに「水銀の遺産」として登録されています。大陸をまたぐ水銀交易の歴史を伝える遺産です。
ディナル・アルプス山地(コチェフスコ地方、南部)
クロアチアと接する国境地帯に広がる、人の手が入っていない原生のブナ林の地域です。
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林(No.2)
最終氷期を生き延びたブナが、ヨーロッパ各地へ広がっていく過程を示す、18か国にまたがる自然遺産です。スロベニアからは、2017年の拡大登録でクロカルとスネジニク=ジュドロツレの原生林が加わりました。人の手がほとんど入っていない、ディナル・アルプスのブナの原生林が広がります。
まとめ
スロベニアにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。スロベニアのどの地域に遺産があるのか、登録された世界遺産の歴史的な背景・概要を知り、旅をすることであなたの旅がより充実することを切に願っています。
スロベニアの世界遺産は、「カルスト」という言葉を生んだ洞窟から、500年近く稼働した水銀鉱山、建築家ひとりが手がけた首都の都市デザインまで、小さな国土に凝縮された多様な価値を伝えています。気になる世界遺産はあったでしょうか。思い立ったら、興味の湧く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

スロベニアの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で5件です。内訳は文化遺産3件(水銀の遺産、杭上住居群、プレチニクの作品群)、自然遺産2件(シュコツィアンの洞窟群、ブナ原生林)です。スペインや他のヨーロッパ各国と共同で登録された遺産も、スロベニア分として数えています。
「カルスト」という言葉はスロベニアに由来するのですか?
はい。シュコツィアンの洞窟群がある「クラス(Kras)」高原が語源で、英語の「カルスト(Karst)」という地形用語は、このスロベニア西部の地名に由来します。
スロベニアで最も早く登録された世界遺産は?
1986年に登録された、シュコツィアンの洞窟群です。レカ川が刻んだ巨大な地下峡谷と、カルスト地形研究発祥の地として知られています。
首都リュブリャナにある世界遺産はどれですか?
建築家ヨジェ・プレチニクが手がけた都市デザイン「リュブリャナにあるヨジェ・プレチニクの作品群」と、リュブリャナ南の湿地帯にある先史時代の杭上住居群(アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群の構成資産)の2件があります。
ほかの国と共同で登録されている遺産はありますか?
あります。スペインと共有する「水銀の遺産(アルマデンとイドリヤ)」、スイス・オーストリア・フランス・ドイツ・イタリアと共有する「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」、18か国にまたがる「カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林」の3件が、複数国にまたがる遺産です。
リュブリャナから日帰りで訪ねやすい世界遺産はありますか?
リュブリャナ市内のプレチニクの作品群はもちろん、西に車で1時間ほどのシュコツィアンの洞窟群やイドリヤの水銀鉱山も、日帰り圏内です。訪問前に、公式サイトで開館日やツアー予約の要否を確認してください。






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