世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、吐含山の山頂近くと山麓に位置する2つの仏教施設 「石窟庵と仏国寺」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。物理的に離れた2施設が なぜ1つの世界遺産なのか、という点から押さえましょう。
基礎データ
| UNESCO登録名 | 石窟庵と仏国寺(英語名: Seokguram Grotto and Bulguksa Temple) |
|---|---|
| 所在地 | 大韓民国・慶尚北道慶州市(吐含山) |
| 登録年 | 1995年(第19回世界遺産委員会) |
| 登録基準 | (i)(iv) |
離れた2施設が1つの世界遺産である理由
石窟庵は吐含山の山頂近く、仏国寺はその山麓と、物理的に離れた場所にある2つの施設 ですが、「前世の父母のために石窟庵を、現世の父母のために仏国寺を建立した」という8世紀の 建立伝承によって、思想的に一対の存在として結び付けられています。このため一対の宗教建築群として、 単一の世界遺産に登録されています。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
石窟庵と仏国寺は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(i):花崗岩を用いた人工石窟の構造と、本尊釈迦如来坐像に代表される石窟庵の造形美が示す、人類の創造的資質の傑作。
- 基準(iv):高度な幾何学設計・科学的な湿度管理構造を備えた、人類の建築史上の重要な段階を物語る様式・技術。
各基準の詳しい根拠(石窟庵の人工石窟の建築技術、仏国寺の多宝塔・釈迦塔の意匠など)は、 試験対策記事で詳しく解説しています。
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よくある質問

石窟庵と仏国寺は歩いて行き来できますか?
徒歩での行き来は現実的ではありません。吐含山の山頂近くの石窟庵と山麓の仏国寺は離れており、通常は別々にアクセスします。世界遺産としては1つの登録ですが、観光としては2箇所を訪れる計画が必要です。
石窟庵の本尊は何ですか?
釈迦如来坐像です。花崗岩の人工石窟の中央に安置され、周囲を菩薩・弟子・仁王などの浮彫像が取り囲む構成が、基準(i)の評価根拠になっています。


