北京の旧市街を南北に貫く「北京中軸線」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。2024年に登録された、中国でも新しい世界遺産です。故宮(紫禁城)・天壇など既存の世界遺産との重複が、識別のポイントです。
目次
基礎データ
| UNESCO登録名 | 北京中軸線(英語名: Beijing Central Axis) |
|---|---|
| 所在地 | 中華人民共和国・北京市(旧市街、鐘鼓楼から永定門までの南北軸線上) |
| 登録年 | 2024年(第46回世界遺産委員会・インド・ニューデリー) |
| 登録基準 | (iii)(iv) |
| 種別 | 文化遺産 |
| 全長 | 約7.8km |
| 構成要素 | 15 |
元の大都に起源をもつ、理想の都の設計図
北京中軸線は、鐘鼓楼から永定門まで南北に伸びる全長約7.8km・15の構成要素からなる軸線です。元(1271〜1368年)が大都を築いた時代に起源をもち、明代に建てられた建造物が清代に整えられました。UNESCOは、『考工記』にもとづく儒教的な都市計画の伝統が軸線上に表れていると評価しています。故宮(1987年登録)や天壇(1998年登録)は、この軸線の構成要素としても重複する点が検定で問われやすいポイントです。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
北京中軸線は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(iii):『考工記』に記された儒教の都市計画の伝統(左右対称・バランスによる中正と調和)を表し、東アジア・東南アジアの他都市の計画にも影響を与えたこと。
- 基準(iv):古代の都市計画理論にもとづいて発展した都市のまとまりが例外的によく保存され、王朝時代を通じて原則が保たれた、世界の都市史上独自の類型であること。
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よくある質問

故宮・天壇はすでに世界遺産なのに、北京中軸線でも登録されているのですか?
はい。故宮(1987年登録「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」)と天壇(1998年登録)は、2024年登録の北京中軸線の構成要素としても重複しています。1つの建造物が複数の世界遺産にまたがって登録される例の1つです。


