世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、この世に理想郷(浄土)を再現しようとした「平泉」の 基礎データを整理した大辞典エントリーです。「中尊寺金色堂」単体ではなく、5つの構成資産全体が 評価対象である点が識別のポイントです。
目次
基礎データ
| UNESCO登録名 | 平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(英語名: Hiraizumi – Temples, Gardens and Archaeological Sites Representing the Buddhist Pure Land) |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町 |
| 登録年 | 2011年(第35回世界遺産委員会) |
| 登録基準 | (ii)(vi) |
| 構成資産 | 5件(中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山) |
「中尊寺金色堂」単体ではないことに注意
「平泉」というと中尊寺金色堂の知名度が突出していますが、世界遺産の登録対象は 中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山という5つの構成資産全体です。 評価されているのは金色堂という建造物単体の美しさではなく、これらが一体となって 「この世に極楽浄土を再現しようとした」という抽象的な理念を、建築・庭園・周辺の 自然景観によって空間的に表現している点です。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
平泉は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(ii):日本古来の自然崇拝と、中国・朝鮮半島から伝来した浄土思想が融合した、独自の空間表現の発展を示す証拠。
- 基準(vi):仏教の浄土思想と直接結びつき、この世に理想郷を再現しようとした思想を、建築・庭園・考古学的遺跡によって体現する顕著な例。
各基準の詳しい根拠(浄土庭園の意匠、奥州藤原氏による造営の経緯など)は、 試験対策記事で詳しく解説しています。
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よくある質問

平泉の世界遺産は中尊寺金色堂のことですか?
中尊寺金色堂は構成資産の1つですが、世界遺産としての登録対象は中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山の5件全体です。
「浄土思想」とはどのような考え方ですか?
阿弥陀如来がいる極楽浄土への往生を願う仏教の思想です。平泉ではこの理想郷を、庭園や建築配置によってこの世に再現しようとした点が評価されています。


