世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、大航海時代の世界経済を支えた「石見銀山遺跡とその 文化的景観」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。同じ日本の鉱山遺産「佐渡島の金山」 との違いを押さえておきましょう。
基礎データ
| UNESCO登録名 | 石見銀山遺跡とその文化的景観(英語名: Iwami Ginzan Silver Mine and its Cultural Landscape) |
|---|---|
| 所在地 | 島根県大田市 |
| 登録年 | 2007年(第31回世界遺産委員会) |
| 登録基準 | (ii)(iii) |
| 資産面積 | 529.17ha(緩衝地帯3,134ha) |
| 構成資産 | 14件(銀鉱山と鉱山町・街道・港と港町の3グループ) |
「佐渡島の金山」との違いに注意
どちらも日本の鉱山遺産ですが、石見銀山は1527年から本格稼働した「銀」の鉱山で、 大航海時代に世界の銀の約3分の1を産出したとされ、登録基準は(ii)(iii)です。一方、 佐渡島の金山は1601年から稼働した「金」の鉱山で、江戸時代の手作業による独自の 採鉱技術が評価され、登録基準は(iv)のみです。稼働時期・評価される金属・登録基準が それぞれ異なる点を整理しておきましょう(なお佐渡は石見から鉱山技術・人材を受け入れた という技術的つながりもあります)。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
石見銀山遺跡とその文化的景観は次の2つの基準で評価されています。
- 基準(ii):16世紀から19世紀にかけて、灰吹法による銀生産を通じてアジアとヨーロッパを結ぶ広範な経済・文化交流に貢献した証拠。
- 基準(iii):銀生産のために開発された、大規模な技術と、それを支えた独自の集落構造(鉱山町・街道・港町)を良好に保持する、稀有な証拠。
各基準の詳しい根拠(灰吹法の技術内容、大森町の町並みなど)は、試験対策記事で詳しく解説しています。
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よくある質問

石見銀山と佐渡島の金山、どちらが先に世界遺産に登録されましたか?
石見銀山が2007年、佐渡島の金山が2024年と、石見銀山の方が17年早く登録されています。稼働の開始時期も石見(1527年)の方が佐渡(1601年)より早く、佐渡は石見から技術・人材を受け入れた歴史があります。
ボリビアのポトシ鉱山都市と石見銀山は何が違いますか?
ポトシは植民地主義的な大規模搾取型の銀山であるのに対し、石見銀山は環境と共存しながら技術を継承した小規模分散型のシステムである点が異なります。登録基準もポトシが(ii)(iv)(vi)、石見銀山が(ii)(iii)と異なります。


