世界遺産検定1級を目指す学習者に向けて、朝鮮王朝の離宮でありながら実質的な正宮として使われた 「昌徳宮」の基礎データを整理した大辞典エントリーです。左右対称の正宮「景福宮」との違いが、 識別のポイントです。
基礎データ
| UNESCO登録名 | 昌徳宮(英語名: Changdeokgung Palace Complex) |
|---|---|
| 所在地 | 大韓民国・ソウル特別市 |
| 登録年 | 1997年(第21回世界遺産委員会) |
| 登録基準 | (ii)(iii)(iv) |
正宮「景福宮」との違いに注意
朝鮮王朝の正式な正宮は景福宮ですが、景福宮は左右対称・中国の規範に基づく威厳を示す 配置であるのに対し、昌徳宮は背後の北岳山の地形にあわせた非対称・自然順応の配置を 特徴とします。景福宮は近代の再建部分が多いため世界遺産に登録されていないのに対し、 昌徳宮は原形の保存状態が優れている点が評価され、離宮でありながら世界遺産に登録されました。 壬辰倭乱(文禄・慶長の役)後、実質的な正宮として使われた歴史も押さえておきましょう。
顕著な普遍的価値(OUV)・登録基準
昌徳宮は次の3つの基準で評価されています。
- 基準(ii):東アジアの宮殿・造園建築の設計に影響を与えた、自然地形を活かした独自の配置手法を示す証拠。
- 基準(iii):自然と建築の調和という朝鮮王朝特有の美意識・伝統的造園技法を伝える証拠。
- 基準(iv):山裾の地形に順応させた後苑(秘苑)の設計に代表される、東アジア宮殿建築の傑出した事例。
各基準の詳しい根拠(後苑の構成、景福宮との比較ポイントなど)は、試験対策記事で詳しく解説しています。
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よくある質問

景福宮は世界遺産に登録されていますか?
いいえ。景福宮は朝鮮王朝の正宮ですが、近代の再建部分が多いため世界遺産には登録されていません。世界遺産に登録されているのは、原形の保存状態が優れている離宮の昌徳宮です。
「秘苑」とは何ですか?
昌徳宮の背後に広がる後苑(王室専用の庭園)の通称です。山裾の地形をそのまま活かした自然順応の設計が特徴で、基準(iv)の評価根拠の中心になっています。


