インドの世界遺産一覧【2026年最新版】です。インドには、タージ・マハル、アジャンターやエローラーの石窟寺院群、仏陀ゆかりの聖地、ムガル帝国の城塞、ヒマラヤの国立公園まで、45件の世界遺産があります。この記事では、インドのどの州に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の概要を地図と表でわかりやすく紹介します。遺産の歴史的な背景を知ってから旅をすることで、あなたの旅がより充実するでしょう。旅行や世界遺産検定の学習に役立てば幸いです。

| No. | 登録名 | 登録年 | 所在地 | 登録基準 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | アジャンターの石窟寺院群 | 1983年 | マハーラーシュトラ州アウランガーバード県 | (1), (2), (3), (6) | |
| 2 | エローラーの石窟寺院群 | 1983年 | マハーラーシュトラ州アウランガーバード県 | (1), (3), (6) | |
| 3 | アーグラ城 | 1983年 | ウッタル・プラデーシュ州アーグラ県 | (3) | |
| 4 | タージ・マハル | 1983年 | ウッタル・プラデーシュ州アーグラ県 | (1) | |
| 5 | コナーラクのスーリヤ寺院 | 1984年 | オディシャ州プリー県 | (1), (3), (6) | |
| 6 | マハーバリプラムの建築と彫刻群 | 1984年 | タミル・ナードゥ州チェンガルパットゥ県 | (1), (2), (3), (6) | |
| 7 | カジランガ国立公園 | 1985年 | アッサム州 | (9), (10) | 自然遺産 |
| 8 | マナス野生動物保護区 | 1985年 | アッサム州 | (7), (9), (10) | 自然遺産 |
| 9 | ケオラデオ国立公園 | 1985年 | ラジャスタン州(アーグラの西約50km) | (10) | 自然遺産 |
| 10 | ゴアの聖堂と修道院 | 1986年 | ゴア州 | (2), (4), (6) | |
| 11 | カジュラーホの寺院群 | 1986年 | マディヤ・プラデーシュ州 | (1), (3) | |
| 12 | ハンピの都市遺跡 | 1986年(2012年範囲変更) | カルナータカ州ベラリー県 | (1), (3), (4) | |
| 13 | ファテープル・シークリー | 1986年 | ウッタル・プラデーシュ州アーグラ県 | (2), (3), (4) | |
| 14 | パッタダカルの寺院群 | 1987年 | カルナータカ州ビジャープル県 | (3), (4) | |
| 15 | エレファンタ島の石窟寺院群 | 1987年 | マハーラーシュトラ州(ムンバイ沖のエレファンタ島) | (1), (3) | |
| 16 | 大チョーラ朝寺院群 | 1987年(2004年範囲拡大) | タミル・ナードゥ州(タンジャーヴール、ガンガイコンダチョーラプラム、ダーラースラム) | (2), (3) | |
| 17 | スンダルバンス国立公園 | 1987年 | 西ベンガル州 | (9), (10) | 自然遺産 |
| 18 | ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園 | 1988年(2005年範囲拡大) | ウッタラーカンド州 | (7), (10) | 自然遺産 |
| 19 | サーンチーの仏教遺跡 | 1989年 | マディヤ・プラデーシュ州 | (1), (2), (3), (4), (6) | |
| 20 | デリーのフマユーン廟 | 1993年(2016年範囲変更) | デリー | (2), (4) | |
| 21 | デリーのクトゥブ・ミナールとその関連施設 | 1993年 | デリー | (4) | |
| 22 | インドの山岳鉄道群 | 1999年(2005年・2008年範囲拡大) | 西ベンガル州、タミル・ナードゥ州、ヒマーチャル・プラデーシュ州 | (2), (4) | シリアル |
| 23 | ブッダガヤの大菩提寺 | 2002年 | ビハール州 | (1), (2), (3), (4), (6) | |
| 24 | ビンベットカのロック・シェルター群 | 2003年 | マディヤ・プラデーシュ州 | (3), (5) | |
| 25 | チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス) | 2004年 | マハーラーシュトラ州ムンバイ | (2), (4) | |
| 26 | チャンパネール ‐ パーヴァガドゥ遺跡公園 | 2004年 | グジャラート州パンチマハル県 | (3), (4), (5), (6) | |
| 27 | レッド・フォート建造物群 | 2007年 | デリー | (2), (3), (6) | |
| 28 | ジャイプールのジャンタル・マンタル-マハラジャの天文台 | 2010年 | ラジャスタン州ジャイプール | (3), (4) | |
| 29 | 西ガーツ山脈 | 2012年 | ケーララ州、タミル・ナードゥ州、カルナータカ州、マハーラーシュトラ州 | (9), (10) | 自然遺産(シリアル) |
| 30 | ラジャスタンの丘陵城塞群 | 2013年 | ラジャスタン州(チットールガル、クンバルガル、サワーイ・マドープル、ジャーラワール、ジャイプール、ジャイサルメール) | (2), (3) | シリアル |
| 31 | ラニ・キ・ヴァヴ:グジャラト州パタンにある王妃の階段井戸 | 2014年 | グジャラート州パタン | (1), (4) | |
| 32 | グレート・ヒマラヤ国立公園保護地区 | 2014年 | ヒマーチャル・プラデーシュ州 | (10) | 自然遺産 |
| 33 | ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献 | 2016年 | チャンディーガル(キャピトル・コンプレックス) | (1), (2), (6) | シリアル(7か国共有) |
| 34 | ナーランダ・マハーヴィハーラの遺跡群 | 2016年 | ビハール州ナーランダ | (4), (6) | |
| 35 | カンチェンジュンガ国立公園 | 2016年 | シッキム州 | (3), (6), (7), (10) | 複合遺産 |
| 36 | アーメダバードの歴史都市 | 2017年 | グジャラート州アーメダバード | (2), (5) | |
| 37 | ムンバイにあるヴィクトリア朝ゴシックとアール・デコの建造物群 | 2018年 | マハーラーシュトラ州ムンバイ | (2), (4) | |
| 38 | ラジャスタン州のジャイプール市街 | 2019年 | ラジャスタン州 | (2), (4), (6) | |
| 39 | テランガナ州にあるカカーティヤ時代のルドレシュワラ(ラマッパ)寺院 | 2021年(2025年範囲変更) | テランガーナ州(ハイデラバードの北東約200km) | (1), (3) | |
| 40 | ドーラヴィーラ:ハラッパーの都市 | 2021年 | グジャラート州カディール島 | (3), (4) | |
| 41 | シャンティニケタン | 2023年 | 西ベンガル州 | (4), (6) | |
| 42 | ホイサラ様式の信仰関連遺産群 | 2023年 | カルナータカ州(ベールール、ハレービードゥ、ソームナートプラ) | (1), (2), (4) | シリアル |
| 43 | モイダム:アホム王朝の墳丘墓・埋葬システム | 2024年 | アッサム州東部(パトカイ山脈の麓) | (3), (4) | |
| 44 | インドのマラーター王国の軍事景観 | 2025年 | マハーラーシュトラ州ほか(タミル・ナードゥ州に1か所) | (4), (6) | シリアル |
| 45 | サールナートの古代仏教遺跡 | 2026年 | ウッタル・プラデーシュ州ヴァーラーナシー近郊 | (3), (6) | シリアル |
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表のNo.は、上の地図のピンの番号と同じです(登録年の古い順)。ここからは、北から順番に、州ごとに見ていきましょう。複数の州にまたがる遺産は、最後にまとめて紹介します。
デリー首都圏
インドの首都ニューデリーを含む連邦直轄地です。ムガル帝国と、それ以前のイスラム王朝の遺産が集まっています。
デリーのフマユーン廟(No.20)
1570年に建てられた、インド亜大陸で最初の庭園墓という文化的な意義をもつ霊廟です。多くの重要な建築上の革新に影響を与え、タージ・マハルの建設へとつながりました。
デリーのクトゥブ・ミナールとその関連施設(No.21)
デリーの南数kmに、13世紀初めに建てられた赤砂岩の塔クトゥブ・ミナールは高さ72.5m。頂部から基部へ直径が2.75mから14.32mへと広がり、角のある溝と丸い溝が交互に並びます。周囲の考古地区には、墓や遺構が残ります。
レッド・フォート建造物群(No.27)
第5代ムガル皇帝シャー・ジャハーンが、新しい都シャージャハーナーバードに築いた宮殿城塞です。巨大な赤砂岩の城壁が名の由来で、1546年にイスラーム・シャー・スリーが築いた旧要塞サリームガルとともに、レッド・フォート建造物群をなします。
ウッタル・プラデーシュ州
インド北部の人口最大の州です。ムガル帝国の都アーグラの遺産と、ブッダが最初に教えを説いた聖地があります。
アーグラ城(No.3)
タージ・マハルの庭園の近くにそびえる、16世紀のムガル帝国の重要な建造物で、「アーグラの赤い城」とも呼ばれます。赤砂岩の頑丈な城壁は全長2.5kmで、その内側にムガル皇帝の宮廷都市が築かれ、おとぎ話のような宮殿が多く建ち並びます。
タージ・マハル(No.4)
ムガル皇帝シャー・ジャハーンが、愛妃を偲んで、アーグラに1631〜1648年に建てた白大理石の巨大な霊廟です。インドのイスラム美術の宝石とされ、世界の遺産のなかでも、広く称賛される傑作のひとつです。
ファテープル・シークリー(No.13)
16世紀後半に皇帝アクバルが築いた「勝利の都」で、ムガル帝国の首都だったのは約10年のみでした。統一された建築様式の寺院や宮殿群からなり、インド最大級のモスクのひとつ、ジャーマー・マスジドもあります。
サールナートの古代仏教遺跡(No.45)
紀元前6世紀に、ブッダが最初の説法を行い、最初の弟子と出会ったとされる聖地サールナートの、建築と考古の遺構からなります。ブッダ自身が4大巡礼地のひとつとした場所です。
ウッタラーカンド州
インド北部、ヒマラヤ山脈の西部にある州です。高山の自然が評価された遺産があります。
ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園(No.18)
西ヒマラヤの高所にある、固有の高山植物の草原と、卓越した自然の美しさで知られる「花の谷」国立公園と、ナンダ・デヴィ国立公園からなります。ヒマラヤグマ、ユキヒョウ、ヒグマ、バーラルなど、希少な動物も暮らします。
ヒマーチャル・プラデーシュ州
インド北部、西ヒマラヤの州です。高山の自然を守る国立公園があります。
グレート・ヒマラヤ国立公園保護地区(No.32)
ヒマラヤ山脈の西部にある国立公園で、高い山の峰、高山の草地、河畔林が特徴です。9万540haの敷地には、いくつかの河川の源となる氷河や融雪水の水源があります。
ラジャスタン州
インド北西部、タール砂漠を含む州で、ラージプート諸侯の城塞や宮廷文化で知られます。世界遺産が4件あります。
ケオラデオ国立公園(No.9)
かつてマハラジャの鴨猟場だった保護区で、アフガニスタン、トルクメニスタン、中国、シベリアから渡ってくる多数の水鳥の、主要な越冬地のひとつです。希少なソデグロヅルを含む、約364種の鳥類が記録されています。
ジャイプールのジャンタル・マンタル-マハラジャの天文台(No.28)
18世紀初めに築かれた天文観測施設で、約20の主要な固定観測機器があります。既知の観測機器を石造で巨大化した記念碑的なもので、多くは独自の特徴をもちます。
ラジャスタンの丘陵城塞群(No.30)
ラジャスタン州にある6つの壮大な城塞で構成されます。城塞の中には周囲が20kmに及ぶものもあり、多様な建築が、ラージプート諸侯国の力を物語ります。
ラジャスタン州のジャイプール市街(No.38)
1727年にサワーイ・ジャイ・シング2世が築いた城壁都市です。丘陵地の多い地域の他の都市と違って平地に築かれ、ヴェーダの建築思想を踏まえた碁盤目状の計画で造られました。
グジャラート州
インド西部、アラビア海に面した州です。先史時代の都市から中世のイスラム都市まで、時代の異なる遺産が4件あります。
チャンパネール ‐ パーヴァガドゥ遺跡公園(No.26)
ほとんど発掘されていない、考古・歴史・生きた文化遺産が、印象的な景観の中に集まっています。先史時代(銅石器時代)の遺跡、初期ヒンドゥー王国の首都の丘の要塞、16世紀のグジャラート州の首都の遺構が含まれます。
ラニ・キ・ヴァヴ:グジャラト州パタンにある王妃の階段井戸(No.31)
サラスヴァティー川のほとりに、11世紀、王の記念として築かれた階段井戸です。階段井戸は、インド亜大陸に特有の地下の水の貯蔵施設で、紀元前3千年紀から造られ続け、独自の形に発展しました。
アーメダバードの歴史都市(No.36)
15世紀に、スルタンのアフマド・シャーが、サーバルマティ川の東岸に築いた城壁都市です。バドラ城塞、城壁と門、多数のモスクや墓など、スルタン朝時代の豊かな建築遺産が見られます。
ドーラヴィーラ:ハラッパーの都市(No.40)
ハラッパー文明の南の中心だった古代都市で、乾燥したカディール島にあります。紀元前3000〜1500年ごろに人が暮らした遺跡で、この時代の南アジアの都市遺跡として、最も保存状態のよいもののひとつです。
マハーラーシュトラ州
インド西部の州で、州都はムンバイです。古代の石窟寺院から、植民地時代の建築、マラーター王国の城塞まで、世界遺産が6件あり、インドで特に多い州です。
アジャンターの石窟寺院群(No.1)
紀元前2〜1世紀に造られた最初の仏教石窟に、グプタ朝(5〜6世紀)に多くの石窟が加わりました。壁画と彫刻は仏教美術の傑作とされ、のちのインド美術に大きな影響を与えました。
エローラーの石窟寺院群(No.2)
アウランガーバードの近くで、高い玄武岩の崖に、2km以上にわたり並べて掘られた34の僧院と寺院です。600〜1000年の記念建造物が途切れなく続き、古代インドの文明を伝えます。仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の寺院が共存しています。
エレファンタ島の石窟寺院群(No.15)
ムンバイの近くの島にある「石窟の都」で、シヴァ神の信仰にまつわる岩窟美術があります。インド美術が最も完成された表現を見せた場所のひとつで、特に主石窟の巨大な高浮彫が有名です。
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス)(No.25)
旧名ヴィクトリア・ターミナス駅。インドにおけるヴィクトリア様式のゴシック・リヴァイヴァル建築の傑出した例で、インドの伝統的な建築の要素を取り入れています。イギリス人建築家F・W・スティーヴンスが設計しました。
ムンバイにあるヴィクトリア朝ゴシックとアール・デコの建造物群(No.37)
世界的な交易の中心となったムンバイが、19世紀後半に実施した大規模な都市計画です。オヴァル・マイダーン広場に面して、公共建築がまずヴィクトリア様式のネオ・ゴシックで、次いでアール・デコで建てられました。
インドのマラーター王国の軍事景観(No.44)
12の主要な要塞からなり、ほとんどがマハーラーシュトラ州にあり、1つはタミル・ナードゥ州にあります。ライガド、シヴネリ、シンドゥドゥルグなどの要塞は、17世紀末から19世紀初めにマラーター王国が築き、改築・拡張しました。
マディヤ・プラデーシュ州
インド中央部の州です。仏教やヒンドゥー教の遺跡と、先史時代の岩絵があります。
カジュラーホの寺院群(No.11)
チャンデーラ朝(最盛期は950〜1050年)が築いた寺院群で、現在残るのは約20か所です。3つのグループに分かれ、ヒンドゥー教とジャイナ教の2つの宗教に属します。建築と彫刻が完璧なバランスを保っています。
サーンチーの仏教遺跡(No.19)
ボパールの東約40km、平野を見下ろす丘にある仏教遺跡群で、一枚岩の石柱、宮殿、寺院、僧院などからなります。ほとんどが紀元前2〜1世紀のもので、現存する最古級の仏教の聖地のひとつです。
ビンベットカのロック・シェルター群(No.24)
インド中央部の台地の南端、ヴィンディヤ山脈のふもとにある岩陰遺跡です。巨大な砂岩の露頭の中に、5つの自然の岩陰群があり、中石器時代にさかのぼるとみられる壁画が描かれています。
ビハール州
インド東部の州で、仏教が生まれた土地です。仏陀の悟りの地と、古代の仏教大学の遺跡があります。
ブッダガヤの大菩提寺(No.23)
ブッダの生涯にまつわる4つの聖地のひとつで、特に悟りを開いた場所です。最初の寺院は紀元前3世紀にアショーカ王が建て、現在の寺院は5〜6世紀のもので、インドのレンガ造りの寺院として、最も古いもののひとつです。
ナーランダ・マハーヴィハーラの遺跡群(No.34)
紀元前3世紀から13世紀までの、僧院と学問の機関の考古遺跡です。ストゥーパ、祠堂、ヴィハーラ(居住・教育のための建物)、重要な美術作品などが含まれます。
西ベンガル州
インド東部、ベンガル湾に面した州です。世界最大のマングローブ林と、詩人タゴールが創った学園があります。
スンダルバンス国立公園(No.17)
ガンジス川のデルタにある、面積1万km²(半分以上がインド、残りはバングラデシュ)の陸と水の地域です。世界最大のマングローブ林があり、トラ、水生哺乳類、鳥類、爬虫類などの希少種や絶滅危惧種が暮らしています。
シャンティニケタン(No.41)
1901年に、詩人・思想家のラビンドラナート・タゴールが、西ベンガルの農村に設立した全寮制の学校と芸術の拠点です。古代インドの伝統に基づき、宗教や文化の境を超えた人類の一体性を目指し、「世界大学」が設けられました。
アッサム州
インド北東部、ブラマプトラ川流域の州です。野生動物の保護区と、王家の墳墓があります。
カジランガ国立公園(No.7)
アッサム州の中心にある国立公園で、インド東部で、人の手がほとんど及んでいない最後の地域のひとつです。世界最大のインドサイの個体群のほか、トラ、ゾウ、ヒョウ、クマなどの多くの哺乳類と、数千羽の鳥類が生息しています。
マナス野生動物保護区(No.8)
ヒマラヤの麓のなだらかな斜面にあり、森の丘から沖積草原、熱帯林へと移り変わる地域に広がる保護区です。トラ、コビトイノシシ、インドサイ、アジアゾウなど、絶滅の危機にある種を含む多様な野生生物が暮らしています。
モイダム:アホム王朝の墳丘墓・埋葬システム(No.43)
アッサム州東部、パトカイ山脈の麓にある、タイ系アホム王家の王墓群です。600年にわたり、丘、森、水という自然の地形を生かして墳丘墓(モイダム)が築かれ、聖なる地理を形づくりました。
シッキム州
インド北東部、ヒマラヤの山あいの州です。世界第3位の高峰を擁する、自然と文化の複合遺産があります。
カンチェンジュンガ国立公園(No.35)
ヒマラヤ山脈の中心部、シッキム州にある国立公園で、平野、谷、湖、氷河、古い森に覆われた雪山など多様な景観をもちます。世界第3位の高峰カンチェンジュンガも含む、自然と文化の複合遺産です。
オディシャ州
インド東部、ベンガル湾に面した州です。ヒンドゥー教の太陽神にまつわる寺院があります。
コナーラクのスーリヤ寺院(No.5)
ベンガル湾の海岸に建ち、昇る朝日を浴びる寺院で、太陽神スーリヤの戦車を巨大な建築で表現しています。24の車輪には象徴的な文様があり、6頭の馬が引く形です。13世紀に建てられた、インドで最も有名な寺院のひとつです。
ゴア州
インド西海岸の小さな州で、かつてポルトガル領でした。キリスト教の教会と修道院が残っています。
ゴアの聖堂と修道院(No.10)
ポルトガル領インドのかつての首都ゴアにある教会と修道院で、特に、聖フランシスコ・ザビエルの墓があるボム・ジェズ教会が有名です。アジアにおける布教を示し、マヌエル様式、マニエリスム、バロックの芸術を広める役割を果たしました。
カルナータカ州
インド南西部の州です。ヒンドゥー王国の都の遺跡、初期の寺院建築、中世の寺院群と、古い時代の遺産が3件あります。
ハンピの都市遺跡(No.12)
最後の大ヒンドゥー王国、ヴィジャヤナガル王国の最後の首都で、簡素で壮大な遺跡です。莫大な富をもつ王侯が築いたドラヴィダ様式の寺院と宮殿は、14〜16世紀に訪れた旅行者を感嘆させました。1565年にデカンのイスラム連合に征服されました。
パッタダカルの寺院群(No.14)
7〜8世紀、チャールキヤ朝の下で、北インドと南インドの建築様式が調和して融合した、折衷的な芸術の最高峰を示します。9つのヒンドゥー寺院と、ジャイナ教の聖所が並びます。
ホイサラ様式の信仰関連遺産群(No.42)
南インドにある、12〜13世紀のホイサラ様式の寺院群の中で、最も代表的な3つの例です。同時代と過去の寺院の特徴を選び抜き、独自の様式を生み出しました。
テランガーナ州
インド南部のデカン高原にある州です。中世の王朝が築いた寺院があります。
テランガナ州にあるカカーティヤ時代のルドレシュワラ(ラマッパ)寺院(No.39)
ラマッパ寺院として知られるルドレシュワラ寺院は、パランペット村にあります。カーカティーヤ朝(1123〜1323年)の王、ルドラデーヴァらが築いた、城壁で囲まれた複合体の主要なシヴァ寺院です。
タミル・ナードゥ州
インド南東端の州で、ドラヴィダ文化の中心です。海岸の岩の寺院と、王朝の大寺院があります。
マハーバリプラムの建築と彫刻群(No.6)
パッラヴァ朝の王が、7〜8世紀にコロマンデル海岸の岩を彫って築いた聖所群です。戦車の形をした寺院(ラタ)、石窟の聖所(マンダパ)、野外の巨大な浮彫「ガンジス川の降下」などで知られます。
大チョーラ朝寺院群(No.16)
南インド全域と周辺の島々まで勢力を広げたチョーラ朝の王が建てた、11〜12世紀の3大寺院です。タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院、ガンガイコンダチョーラプラムのブリハディーシュワラ寺院、ダーラースラムのアイラーヴァテーシュワラ寺院からなります。
チャンディーガル
パンジャーブ州とハリヤーナー州の州都を兼ねる連邦直轄地で、建築家ル・コルビュジエが計画した都市です。
ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献(No.33)
建築家ル・コルビュジエの作品のうち、7か国17資産からなる越境シリアル遺産です。インドからは、チャンディーガルのキャピトル・コンプレックスが登録されています。日本の国立西洋美術館も構成資産です。
複数の州にまたがる遺産
ここでは、インド国内の複数の州に点在する遺産を紹介します。
インドの山岳鉄道群(No.22)
3つの鉄道からなる遺産です。ダージリン・ヒマラヤ鉄道は1881年に開業した最初の山岳旅客鉄道で、今も最も優れた例とされます。のちにニルギリ山岳鉄道とカールカー=シムラー鉄道が加わりました。
西ガーツ山脈(No.29)
ヒマラヤ山脈より古い山脈で、地形学的に非常に重要な特徴と、独自の物理・生態学的な過程をもちます。標高の高い山地林の生態系が、インドのモンスーンの気象パターンに影響し、熱帯の気候を和らげています。
まとめ
インドにある世界遺産一覧【2026年最新版】をご紹介しました。インドのどの州に多くの遺産があるのか、登録された世界遺産の歴史的な背景・概要を知り、旅をすることであなたの旅がより充実することを切に願っています。
インドの世界遺産は、仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教・イスラム教と、さまざまな宗教の建築や、ムガル帝国やラージプート諸侯の城塞、トラやサイが暮らす国立公園など、とても多彩です。気になる世界遺産はあったでしょうか。思い立ったら、興味の湧く場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
世界遺産に興味を持たれた方は、世界遺産検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
世界遺産検定公式HP
よくある質問

インドの世界遺産はいくつありますか?
2026年10月時点で45件です。内訳は文化遺産37件、自然遺産7件、複合遺産1件(カンチェンジュンガ国立公園)です。ル・コルビュジエの建築作品のように、複数の国にまたがる遺産も、関係する国それぞれの件数に含めて数えています。
インドで最も早く登録された世界遺産は?
1983年に登録された、アジャンターの石窟寺院群、エローラーの石窟寺院群、アーグラ城、タージ・マハルの4件です。
世界遺産が最も多い州はどこですか?
この記事の区分では、マハーラーシュトラ州が6件で最多です。アジャンターとエローラーの石窟寺院群、エレファンタ島、ムンバイの2件の建築群、マラーター王国の軍事景観が含まれます。
自然遺産はどこにありますか?
カジランガ国立公園とマナス野生動物保護区(アッサム州)、ケオラデオ国立公園(ラジャスタン州)、スンダルバンス国立公園(西ベンガル州)、ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園(ウッタラーカンド州)、グレート・ヒマラヤ国立公園保護地区(ヒマーチャル・プラデーシュ州)、西ガーツ山脈の7件です。ほかに、複合遺産としてシッキム州のカンチェンジュンガ国立公園があります。
仏教にゆかりのある世界遺産はどれですか?
ブッダが悟りを開いたブッダガヤの大菩提寺、最初の説法の地サールナートの古代仏教遺跡、古い仏教の聖地サーンチーの仏教遺跡、古代の僧院・学問機関のナーランダ・マハーヴィハーラの遺跡群、アジャンターの石窟寺院群があります。
タージ・マハルとアーグラ城は同じ世界遺産ですか?
別々の世界遺産です。タージ・マハルは1983年に登録され、同じ年に、近くのアーグラ城も登録されました。いずれもウッタル・プラデーシュ州のアーグラにあります。






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